SEXY BOY 養成講座 教養編
セーフセックス (2)


☆☆ 性感染症を知る (2) ☆☆

 ケジラミやクラミジア、AIDS(エイズ)など、セックスにより感染する病気を、性感染症といいます。

 性感染症は、コンドームを使うことによって、かなり防げるので、コンドームを使う習慣をつけましょう。

 不特定多数の人とセックスをすると、性感染症にかかる機会がより多くなります。 詳しいサイトなどで、知識を身につけてください。

 性感染症のなかに、発症を遅らせる治療はできても、完治させられないため、長い間、病気をかかえた生活になる病気があります。 AIDS(エイズ)です。 しかし、AIDSは、感染する仕組みが解っているため、セーフセックスで感染を防ぐことができます。 感染した時の影響を考えると、AIDSを始めに性感染症の知識を得るのが良いでしょう。

☆☆ AIDS(エイズ)とは ☆☆

HIV感染者の年次推移

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると、免疫(身体の抵抗力)システムがだんだん破壊され、身体の抵抗力が落ちていきます。 数年から10数年たつと、HIVが増えて免疫を担当する細胞が少なくなり、健康なときにはかかりにくい感染症や悪性腫瘍にかかったりします。 このいろいろな合併症を起こす病気をAIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)といいます。

 現在のところ、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)を身体の中から取り去る治療法はなく、HIVの数を抑えて免疫システムを守る治療が行われます。 HIVに感染した人の平均余命は約40年という説もあり、感染すると薬を服用しながら長く病気とつきあっていくことになります。

 2006年のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者の報告数は一年間で952件で、このうち同性間の性的接触で感染した男性が604人と全体の2/3を占めています。 また、経年でみると、異性間の性的接触などで感染した人があまり増えていないのに対して、同性間の性的接触で感染した人は1999年の約3倍と増え続けています。

☆☆ HIVに感染する仕組み ☆☆

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、体液が粘膜や傷口を通って身体に入ることで感染します。

 感染源となる主な体液は、精液、血液、膣分泌液(女性の膣内に分泌される液体)です。 男性の射精前分泌液(先走り)、母乳、女性の羊水などが感染源となったこともあります。 これに対して、ツバ、汗、涙、鼻汁、尿(おしっこ)、便などの体液は、感染源とならないと言われています。

 粘膜とは、粘液で湿った膜状のもので、直腸、尿道、口の中、膣、眼球、鼻の穴、消化管などの内壁です。

 アナルセックスは、感染者の精液が直腸のデリケートな粘膜から吸収される、感染の可能性が高い行為なので、コンドームを使いましょう。 ウケの感染者が出血して、タチの尿道に入って感染したと見られる事例があり、タチも感染の可能性があります。

 フィストファックも血液から感染する可能性があるので、ラテックス製の手袋を使いましょう。 また、出血するような激しいディープキスや、出血するようなSMも、感染の危険があります。 フェラチオも、唇や口内の炎症、虫歯などから感染する可能性があります。

☆☆ コンドームを正しく使う ☆☆

condom

 性感染症を防ぐためには、コンドームを正しく使いましょう。 セックスの最中に、コンドームが外れてしまったり、破損してしまうことがあります。 正しい使い方は、次のとおりです。

  1. コンドームを破損しないよう、爪を切っておく。
  2. 開封の際、コンドームを傷つけない。
  3. コンドームの裏表を確認する。
  4. 精液だまり(先端部)を軽くつまみ、空気を出してから装着する。
  5. 射精直前ではなく、勃起したらすぐにつける。
  6. 根本までしっかり降ろす。
  7. 射精後はコンドームが外れないよう、手で根本を押さえて抜く。
  8. 精液が漏れないよう、コンドームの入り口を結んで捨てる。

 油性のローションは、コンドームを痛めてウイルスを通してしまう危険があります。 コンドームを使うときに、ワセリン、ハンドローション、日焼けオイル、ベビーオイルなどの油性のローションを使うのはやめましょう。

 また、ヤリ部屋などで、相手がヤル気を失うことを心配して、『コンドームをつけて』と頼めない人がいます。 そういう人には、口でコンドームを相手のチンコにつける方法もあります。 歯などでコンドームを傷つけやすいので、友達に協力して貰うなど十分に練習してから、やりましょう。

※ ネットで性感染症情報が充実したので、1999年から掲載してきた当サイトの性感染症情報は、廃止しました。