H体験?談 過去ログ(L-100)
Gさんの体験?談 (Sとのこと)


Sとのこと

俺が高校生の頃。まあ3年前だけど。
中学から一緒のSといつもつるんでいた。Sには彼女がいたけど、けっこう俺を優先してくれてた。休みの日とかも、Sは俺を家によんで、二人でゲームしたりPCいじったり(つまり、だらだら)してた。
気が合ったのかな。一緒に居て楽に感じてくれていたと思う。
あ、その頃の俺にはまだ自分がゲイ?ホモ?の自覚無かったです。Sの事も、友達にしか思ってなかったし。
で、俺にも彼女ができました。バイト先で知り合って。結構束縛してくる子で、放課後や休日もつかまってた。そのうちだんだんイライラしてきて、イライラってゆーか、なんか気ぃ抜いてないなーとか思うようになって。
Sは何も言ってこなかった。Sは俺を優先してくれてたのに、彼女を優先してる俺に、嫌味を言うでもなく、普通だった。
俺はそれにもイライラした。なんで何も言わないんだって、Sも俺と居る時間が必要じゃないのかって。
その日は雨で、俺とSは置き傘を探して校内をぶらぶらしていた。旧館の階段を上がっていたら、一番上は広い踊り場?で、道具置き場?になっていた。だけど傘は無かった。なんかどっと疲れて、二人たりとも座り込んでしまった。


Sとのこと

俺が高校生の頃。まあ3年前だけど。
中学から一緒のSといつもつるんでいた。Sには彼女がいたけど、けっこう俺を優先してくれてた。休みの日とかも、Sは俺を家によんで、二人でゲームしたりPCいじったり(つまり、だらだら)してた。
気が合ったのかな。一緒に居て楽に感じてくれていたと思う。
あ、その頃の俺にはまだ自分がゲイ?ホモ?の自覚無かったです。Sの事も、友達にしか思ってなかったし。
で、俺にも彼女ができました。バイト先で知り合って。結構束縛してくる子で、放課後や休日もつかまってた。そのうちだんだんイライラしてきて、イライラってゆーか、なんか気ぃ抜いてないなーとか思うようになって。
Sは何も言ってこなかった。Sは俺を優先してくれてたのに、彼女を優先してる俺に、嫌味を言うでもなく、普通だった。
俺はそれにもイライラした。なんで何も言わないんだって、Sも俺と居る時間が必要じゃないのかって。
その日は雨で、俺とSは置き傘を探して校内をぶらぶらしていた。旧館の階段を上がっていたら、一番上は広い踊り場?で、道具置き場?になっていた。だけど傘は無かった。なんかどっと疲れて、二人たりとも座り込んでしまった。


Sとのこと

Sが、今日はバイトは?って聞いてきた。「ないよ」って言ってから、自分でも考えもしなかった「俺、彼女と別れようかな」という言葉が口をついて出た。Sは「はあ?」とか言いながら携帯いじってる。俺はそれをボケーって眺める。Sの横顔が、なんとなく知らない人のように見えた。
雨の音と、雨の匂いと、来たことがない場所のせいか、心細くなったんだと思う。あれ、Sだよな?って、俺はSの頬に手を伸ばした。Sが「なに?」って少し驚いた顔でこっちを見た。俺も自分でびっくりしちゃって、で、また言葉が口をついて出た。思ってもいなかった言葉が。
「Sも彼女と別れろよ」
Sは一瞬止まって、すぐにニヤリと笑った。多分、冗談だと思ったんだろう。だけど、俺は本気だった。言った後に気付いた。
Sにもっと必要とされたいし、俺にはSが必要だ。本当に、この瞬間初めて思ったこと、Sを触りたいし、触られてみたい。
俺が笑わないから、Sは戸惑ったような、気まずいような顔をした。Sはいいヤツで、優しい。その時の真剣な雰囲気を感じ取って、Sの顔からも笑いが消えた。俺は心臓をビクンビクンさせながら、頭の中は真っ白で、気持ち的にはやけくそで、Sに顔を近付けた。Sは少しビクッとして、顔を引いた。だけど逃げなかったから、俺は構わずにまた近付けた。Sの少し固くて冷たい唇に触れた。俺は、触った!と、やっちゃった!と、どうしよう?が一気に頭の中に押し寄せていた。
Sの手が俺の肩をつかみ、押し戻そうとした。俺はその手を握って、自分のシャツの中に入れて、胸の真ん中に押し当てた。Sの冷えた手が硬直してる。ああ、俺にボインがあったら・・とか思いながら目を開けたら、Sと目が合った。突然正気に戻った。ごめんって慌ててSから離れる。Sは「うん‥」とか「あー」とか言いながら、言葉を探してるようだった。俺も言葉を探してた。
もう元には戻れないだろうとか、いやまだ冗談で誤魔化せるか、誤魔化すなら早い内に何か言わなきゃとか。
Sが鞄に手を伸ばした。行っちまう!と思ったら、鞄から何か取り出した。ゴムだった。コンドーム。「ゴムあるし・・やる?」Sが言った。
Sの顔はいつも通りで、「飯でも食う?」みたいな感じだった。俺は力が抜けて、何か腹が立った。これは冗談でも遊びでも、興味本意でもねえんだよーーって。俺は文句言おうとして、Sを見て、言葉につまった。Sの顔が、本当にいつも通りで、何て言っていいか分からなくなった。拍子抜けしたって感じで。「・・やる」俺が答えると、「まじで?」Sはそう言いながら俺の顔を両手で挟み、自分の方に寄せた。
「彼女と別れるんだ?」俺が頷くと、Sは笑った。「いいよ、俺も別れる」
今度は、ちょっとって感じじゃなくて、ちゃんとしたキスをした。俺の唇に吸い付いてから、Sの舌が入ってきた。俺も舌を絡ませながら、手をSの股間にやると、固くなっているのが分かって、すげえ嬉しく感じた。で、そこからどうしていいのか分からないから、俺フリーズ。


Sとのこと

キスがすげえ気持ち良かった。Sの意外にもねっとりした舌の動きに、俺は完全に腰砕けだった。Sの舌が俺の口の中をなぞるたび、俺の舌はビクッて固まった。固まった俺の舌に、Sの舌がべったりくっついて、ネチャネチャと這いずり回る。俺は仰向けににされ、シャツのボタンをはずされて、ボインじゃない胸を露にされていた。彼女が触っても何も感じなかったのに、Sの長い指が俺の乳首をつまむと、Sが俺の乳首を〜とか、余計にくるものがあった。つままれると、少し痛みが走る。じんじんして、熱くなって、気持ちいい。神経が全部そこにいって、次に下半身に力が入った。Sが俺の乳首を舐める。冷えた体には、その舌が熱く感じた。
俺の息づかいと、Sの息づかいと、雨の音。旧館とはいっても、下の階には使ってる教室もあって、騒ぐ生徒の声も聞こえてくる。俺には、今のこの状況がリアルには思えなかった。カチャカチャとベルトをはずされて、俺のガチガチでベトベトになったぺニスを、Sがじっと見ている。先端を舌でつついてから、口の中に入れた。俺は、ずっと、マジかよーって、顔を両腕で隠してた。
自分から仕掛けておいて何だけど、なんだこれ?ぺニスをくわえられ、舐め上げられ、痺れたような頭で、俺は考えをまとめる事ができないで、されるがままになっていた。


Sとのこと

ジュッて吸われて、俺は、うわって声を上げて、ビクンッて、腰を浮かせてしまった。俺の尻をSが両手でつかみ、ぺニスを頬張っている。「ちょっと静かにして」モゴモゴと、Sが言う。俺のガマン汁が垂れると、Sはそれを俺のアナルにぬり付け、指が入ってきた。初めて味わう、何とも言えない違和感。その時は、気持ち悪く思えて、うわうわうわって、俺はSから逃げた。Sの口から、俺のぺニスが抜ける。Sと目が合うと、Sはベルトを外して、ズボンを下げて、盛り上がったボクブリも下げた。勢いよく、ぺニスが出てくる。そういえば、Sのぺニスは初めて見た。俺の方が太さはあるが、全体的に俺のよりも大きそうだ。アレを俺の尻に入れるのか?そう思ったら、無理!ってひきつりつつ、反対に、俺のアナルはピクピクして、ぺニスは依然萎える様子も見せなかった。
Sが、自分のぺニスを握り、上下に擦りながら、荒い呼吸を繰り返している。Sが俺の足首を掴み、俺をひっくり返した。四つん這いになった俺の尻に、うあって、Sが精液ぶっかける。Sの指が、また入ってきた。「やめろよ、汚いだろ」俺は半泣きで頼んだけど、Sは指の本数を増やして、出し入れし続けた。多分、2本。そしてザリッて感じで、前立腺が擦られた。頭にガンッて衝撃と、目の奥がチカチカして、力が抜けていくのに、自分のアナルがSの指を締め付けているのがわかった。
後で気付いたけど、この時俺は、射精していた。


Sとのこと

気持ちいいというより、力が抜ける感じ、あああって、俺は床に顔をくっつけてしまった。腰はSに持たれたまま、Sの指はぐいぐいと根元まで出し入れを続けていた。多分、今3本。内臓が圧迫されたみたいになって、胸が苦しく、もどしそうな感覚が続いた。快感とかは無い。冷や汗が出て、寒い時に出る方の鳥肌がとまらない。
回りにある、古い机とか、ホワイトボードとかの匂いがすごく分かったのを覚えてる。敏感になっていたと思う。Sが、突然、「嘘みたいだな」って言った。「Gとセックスするなんて、思わなかった」俺も、Sに尻の穴までさらけ出すなんて、考えたこともなかったよ。何でこんな事になったんだっけ?そうか、俺がSを触りたいと思ったんだ、Sに触られたいって思ったんだ。でも、こんな事になるなんて・・俺は鼻の奥がツンとして、泣きそうになった。後悔していた。Sとセックスしている事に、Sとの関係が変わってしまった事に後悔していた。ズズッて鼻水すすってたら、Sの指が止まった。指が抜かれる。「G、好きだから」「・・は?」「あー、俺、Gの事好きだから」耳にキスされた。首筋にも。尻にもキスされて、穴をこじ開けるようにしてSのぺニスが入ってきた。精液と唾液くらいじゃ十分な潤滑剤にはなっていなくて、メリメリと無理矢理な感じだった。「あああーっ」って叫んでしまった。Sが慌てて俺の口を塞ぐ。Sがシャツを脱いで、俺の口に押し込む。これ、レイプじゃねえの?「G、力抜けよ!」Sが俺の小さくなったぺニスを握りながら言う。無理!内臓が上に押し上げられて、吐きそうなのに口が塞がれて、息は苦しいし、何よりケツが痛ええーー!!痛すぎて熱い!こんなに痛がっているのに、ぺニスを押し込んでくるSは鬼だ。ドSだ。「G、好きだ」「G、頼むから」Sが何度も言うもんで、俺はやっと、少しだけ、冷静になれた。
あ、俺もSが好きだ、って、急に思った。いつもの淡白な雰囲気は全然なくて、こんなSは初めて見た。俺の中に入りたがっている。俺を必要としている。俺にもSが必要だ。俺は呼吸を整えて、尻に神経集中させて、逆に力を入れるような感じで、力を抜いた。少しずつ、Sが入ってくる。ミチミチと、ゆっくり入ってきて、カリの部分が全部入ると、一気にズズッて、根元まで入ってきた。ビタッて、俺の尻に当たる音が、何か、本当にセックスしてるって感じで、妙に恥ずかしかった。
最初ほどの痛みは無くなっていた。尻がジンジンした。ビリビリして、頭がボーっとした。Sは俺の口からシャツを取ると、「息、しろよ」って優しく言った。俺の中で、Sのぺニスが、じっと動かない。だんだん馴染んできた。Sのぺニスが、大きさとか、重みとか、すごく分かる。俺は体を起こし、また四つん這いになった。Sに握られたままの俺のぺニスに、また血が集まってくる感じ。ムクムクと、大きくなった。俺の中にSのぺニスがあるということが、すごく気持ち良く思えた。気持ち良くて、体が震えた。待っていられなくて、「S、動いて・・」と、俺の方から懇願していた。
Sが、最初はゆっくりと、軽く出し入れを繰り返した。だんだん余裕が無くなったように、動きが早くなり、ぺニスが抜けるくらい大きく腰を振りだす。俺の弱点が分かったのか、わざとそこにカリを引っ掛ける。そのたび、俺の体にビリッとした快感が走る。「S、手、止めて、俺、出る、、イキそう」頼んでも、Sは、俺のぺニスを擦る手を止めない。腹と太ももがビクッてなり、次の瞬間、俺は大量の精液を床にばらまいていた。俺の尻が締まり、Sが「あっ」て声を出し、俺の中でぺニスをビクビクさせる。Sもイッたようだ。俺の背中に、Sがのし掛かる。「重い‥」俺も床に腹這いになった。胸に、今俺が床にばらまいた精液がビチャリとついた。気持ち悪いけど、疲れ果てていて、もうどうでもよかった。
Sが、背中に乗ったまま、俺の首や頬にキスをしてくる。俺の尻の中には、まだSのぺニスが入ったままだった。どうやらSは、セックスの時には人格が変わるらしい。ベタベタとしてきて、放れたがらない。まあ、それも悪くはないと、俺がSに顔を向けると、Sはズルリとぺニスを抜き、キスをしてきた。セックスの最中と同じくらいの、大きな音をたてて、お互いの舌を絡め合う。Sとの関係が大きく変わってしまったけど、まあ、それも悪くない。

Sとは今でも続いてるんですが、もう少し投稿してもいいですか?


Sとのこと・追加

体がものすごくダルくて、肩や肘、膝が特にダル痛かった。何よりも、腰と尻の痛みは尋常ではなく、ズボンを履くために腰を浮かせる事もままならない。俺が苦労して服を着ている横で、Sは、脱いだTシャツで床を拭き、俺が噛んでしわくちゃのシャツを着ていた。
「痛いか?」ニヤニヤしながら聞くから、おう、って返事したら、ガバッと抱きついてきて、どこが?どこが?ってふざけてくる。妙に明るい。Sも照れているんだな、そう思って、何か、俺は少しほっとした。Sは、昔から、照れ隠しに饒舌になるタイプなのだ。関係が変わっても、俺もSも、大した変化無く続いていけるのかもしれない。漠然とした安心感だけど、その時の俺を冷静にさせてくれるには、十分だった。冷静になれば、いつもの自分に戻れる。「マジ、痛いから。」肩に乗ってるSの手を軽く叩く。力が入らないから、それくらいの抵抗しか出来ない。俺の後ろに座ったSが、今度は、俺の腰に両手を回す。あまり重みを掛けないようにしてくれているけど、できれば、そこも触ってほしくない。また、Sの手を叩いた。Sの手は、しばらく俺の腹をまさぐって、俺の胸の上に置かれた。服の上から、乳首を撫で回してくる。こそばゆいけど、ゾクゾクとして、気持ち良い。反応して勃起した乳首を、Sは、摘んだり、弾いたり、コロコロ撫でる。下半身がジンと熱くなって、ぺニスがピクピクしてきた。同時に、腰に激痛が走る。今日は、もう無理!俺の尻の辺りに当たる、Sの固くなっているぺニスが、その時の自分には、恐怖の対象でしかなかった。「放れろよ!」ビシビシと痛む腰を引き、Sに密着しないようにする。Sの勃起物からは逃げられたけど、Sの両手は、俺の胸にぴったりとくっついたままだ。Sは、俺の首や肩にキスをしてきた。
Sには、俺とこうなるイメージがあったらしい。予感とかじゃなくて、以前、同性愛を扱ったドキュメンタリーを目にした時に、何となく、ああ、Gとならセックス出来るなあって、思ったらしい。キスをしながら、Sが教えてくれた。俺にそんな素振りがないから、まさか本当にヤルとは考えもしなかったけど、何度かゲイサイトを覗いた事があると、笑って言う。だから、大きな滞りも無く、ゲイセックスが出来たのか・・納得していると、Sが、首を舐め始めた。舌を大きく広げて、舐め上げる。生ぬるくて、柔らかい舌の感触が気持ち良い。これはクセになる。今でも、Sは、俺の首や肩、鎖骨ら辺を、よくベロベロ舐めてくる。耳の後ろに舌がきて、思わず、ビクッと大きく震えてしまった。肩に激痛が走り、我にかえる。これ以上は、マジでやばい。「もう、傘はいいから、バス停まで走ろう!」俺は、慌てて鞄を持ち、もう一方の手で手摺を掴み、なんとか立ち上がった。膝がガクガクして、真っ直ぐに立てない。立ち眩みもする。俺は、ゲイセックスには向いてないんじゃないか?本気でそう思った。Sの事は好きだけど、当分は遠慮したい。Sも笑いながら立ち、俺の鞄に手を掛けた。「走れないくせに」そう言って、持ってくれる。手が空いたので、腰を押さえながら、手摺にもたれ掛かり、膝を曲げて歩く俺。確かに、走れそうもない。Sは、ニヤニヤというより、ニコニコと、俺の牛歩に付き合ってくれた。バス停まで。


蛇足と思い、投稿に迷った分ですが・・まったりとは、こういう感じですか?
それから、俺達の今の関係は、皆が想像しているものとは、もしかしたら違うかもしれません。
すみません。


Sとのこと・余談

俺の高校生活は、淡々とした日常の繰り返しだったから、Sとの初めてのセックスは、まるで、夢の中の出来事みたいだった。
学校でセックスをするなんて、信じられない。しかも男同士で。他所はともかく、ここは田舎の、大したこともない進学校だ。こんな特殊な経験をしたヤツは、恐らく、この学校では、俺とSだけ。そう思うと、自分が、とても特別な存在になったように感じた。多分、Sもそうだったと思う。Sは本当に彼女と別れた(俺が、彼女と別れた後に)。Sは、俺との関係を楽しんでいた。初めての時の"事"もあり、さすがに、学校で最後までヤル事はもう無かったけど、廊下の陰でキスをしたり、トイレでお互いのぺニスを触り合ったり・・スリルを楽しんだ。
特に鮮明に思い出せるのは、文化祭が近い、ある日の放課後の事。しょうもない文化祭で、俺達のクラスも、研究発表を展示するだけのものだった。特に準備をすることもないから、別に残る必要もないけど、学校全体が遅くまでワイワイガヤガヤしていて、何だか、さっさと帰るのも勿体無い。俺は、「遊んでくれ〜」とか言いながら、他のクラスにいる友達の所を回っていた。その日も、友達何人かで別の学科のヤツの所で遊んでいると、廊下から、Sに呼ばれた。小さい声だったから、先に、隣にいた友達が気付いた。そして、叫んだ。「S!お前、どうした!?」その声に、クラス全員がSを見て、そして固まる。Sは、ビヨンセのものまねをする、あの女芸人とよく似たワンピース姿だった。一瞬静かになるが、すぐに歓声が上がる。特に、女子が喜んでいた。Sは、肌の色が白く、肩が細い。赤に近いピンクのワンピースが、何故か似合っていた。メイクも何もしていないのに。クラス全員に写メを撮られるS。「あれやって、あの、腰を振るダンス!」リクエストが飛んでくるけど、Sは渋い顔で「ヤだよ」と返すだけ。Sは、こういう事を楽しめる人種ではない。Sは、「ジャージ貸してくれ」と言ってきた。つまり、詳しい説明は省くけど、何だかんだと着せられ、制服を隠されてしまったらしい。可哀想に。Sの性格を知る俺は、慌てて立ち上がった。止まらない野次に応え、人のいいSは、周りの「オ・オ〜、オオ〜オ」の掛け声に合わせて、少しだけ腰を振って見せた。短いスカートが捲り上がり、スラリとした太ももが露になると、「うおーっ」「キャーッ」と、割れんばかりの拍手喝采。Sは、すぐに逃げ出した。後を追いながら、俺は、間近で見た、Sのエロい太ももの事ばかり考えていた。
少し走り、Sは足を止めた。そして、教室へは向かわず、戸惑う俺の手を引き、手近な空き教室に入った。文化祭までは、準備をする生徒の為に、殆どの教室を解放しているのだ。窓際の椅子に座ると、Sは、「なあ、しゃぶって」と足を広げた。電気はつけていないけど、まだ外はそこまで暗くないし、廊下の電気の光も入ってきていて、Sの開いた両足が、はっきりと見えた。中途半端な暗さが、Sの白い太ももを、より一層エロく見せる。「・・いいよ」俺はSの前に膝を付き、まずは、触りたくて仕方がなかった太ももにキスをした。内側に吸い付くと、力が入り、キュッと引き締まった。スカートをめくり、ボクブリを下ろす。Sが、下ろしやすいようにと、腰を動かしてくれた。出てきたぺニスは、期待の為か、もう、少し固くなっている。Sのぺニスは、きれいに剥けていて、どちらかというと、細長いタイプだと思う。俺は、亀頭をくわえ、片手でSの竿をしごきながら、もう片方は、自分のぺニスを握り締めていた。俺の下半身も、さっきから、じんじんと熱くなっていた。ピクピクしていたのだ。「すげえ、Gが、スカート履いた男のチンコ舐めてる」Sが、興奮して上ずった声で呟いた。確かに、このシチュエーションは堪らない。
薄暗い教室。騒がしく聞こえてくる声に、脅えながらの行為。女装した友人のぺニスをくわえるという行為。どれもが非日常的すぎて、それだけでイケそうだった。ゾクゾクした。俺は、ジュプジュプと唾液をたっぷり使い、頭を上下させた。あえて舌に力を入れず、ゆるゆるとぺニスを舐めていたら、Sの太ももが、更にだらしなく広がった。その太ももを撫で回すと、Sは、「あーっ」と、かすれたような小さな声を上げた。見上げると、口を半開きにして、気持ち良さそうに笑っている。Sの片足が、俺の肩に乗ってきた。それを抱えるようにして、少しだけ体を起こすと、ただでさえ椅子に浅く座っていたSは、腰が浮き、落ちそうになる。俺は、Sの腰を持ち、力一杯口をすぼめ、ぺニスに吸い付いた。何度かバキュームを繰り返すと、Sのぺニスが、ブルブルと震えた。ビクビクと痙攣するのが、俺の口内に、もろに伝わってきた。勢いよく、精液が出てくる。喉の奥に当たり、俺は激しく咳き込んだ。とっさに口を放した俺に、Sは顔射を続け、最後の一滴まで、俺の顔に絞り出す。「ごめん・・」Sが、息をきらせながら言った。
俺自身は最後までイケなかったけど、Sの満足しきった顔が見れたし、もう十分だった。
十分に、スリルも味わえた。


Sとの今のこと

高校を卒業して、俺とSは、進学の為「九州の田舎」から「九州では都会」へと出ていった。同じ大学ではなかったけど、お互いのアパートも車で一時間かからない距離だったし、飲みの場とかにはだいたい一緒に顔をだしていた。
そして、俺とSは、やっぱりセックスをしていた。
もう、スリルとかは関係ない。ただ、気持ち良いからセックスを続けていた。
Sのぺニスが、俺の尻にぺたりと当たった瞬間の、あのぞわぞわと沸き上がる期待感。その先にある快楽を知ってしまったから、ぺニスが入った時の圧迫も、息苦しさも、腹を内部から突く違和感も、全てが快感だった。
俺もSも、ゲイとしてのパートナーは他には居なかった。これは、俺とSの絆がそれだけ固いとかじゃなくて、単に田舎者ならではのビビりからだ。田舎故に、道徳の範囲が狭く、俺らの地元には、ゲイなんて「存在しない」。故に、男同士でヤッてるなんて知られてしまったら、俺もSも「存在できない」。世の中は広くはないのだ、だから二人だけの秘密だった。
共有の秘密を持っているというだけで、俺もSも、「付き合っている」という意識はなかった。お互いが唯一無二の存在であるというのと、付き合うというのは違う。
昔、俺はSに「彼女と別れろ」と言ったし、Sと向き合う為にも、俺自身彼女と別れた。だからといって、Sと付き合っていると思った事はないし、Sもそうだろう。だいたい、Sはノンケなんじゃないか?飲みの場では女の子と仲良くなり、そのまま二人でドロンも何度もあった。…まあ、俺だってドロンの相手は女の子だったけど。ネコの悦楽を知っているからといって、俺にも挿入欲はある。今更Sに入れたいとは思わないし、女の子相手でも気持ちいい事は気持ち良い。・・女相手にもデキるという事は、俺はバイなんですか?だけど、女の子に対する好意は生まれないし、関心も低いんですが…。とにかく、その、ドロンした内の一人が、Nさんのいる会社の女の子だった。
Nさんは、当時のバイト先に来ていた外注の人で、俺より10以上も歳が上なのに、なんか話が合って、いつも笑い合ってた。俺に合わせてくれてるとは思うけど、ガキみたいな冗談をよく言うし、スーツが似合っている割りに幼いイメージがある、一緒に居て安らげる相手だ。
Sとの今の事を話す前に、Nさんとの事を聞いてください・・。はあーーっ??とかひいてると思うけど、ここ数ヵ月のSとの色々には、Nさんが大きく関わっているし、欠かせないんです。それに、俺とSとの事を知っている皆さんに、俺とNさんとの事も聞いてもらいたいんです。
俺とS、最初から熱烈真剣交際していた訳じゃなくて、すみません…。感情はあっても、形にはしていなかったんです。騙しみたいな感じになってて、本当にすみません。ただ、仲良く続いてた事は、そこはマジだったんです!


Nさんとのこと

俺は、Nさんに借りていた本を返しに、Nさんの会社を訪れた。そしたら、出迎えてくれた女の子が、少し前の飲みで一緒になり、ヤッた相手だった。二人で「ああ〜・・」みたいな声を思わず出して、なんかソワソワした感じになっていたら、Nさんが、あれ、知り合い?とか聞いてきて、女の子は「ええ、まあ・・」「別に大した知り合いでも・・」って少し落ち着かないみたいだったから、あ、この子Nさん狙ってんのか、ってピンときて、俺は親切のつもりで「この前、飲みで一緒になっただけですよ〜」って笑って答えた。そしたらNさんの眉が少し上がって、また笑顔に戻った。Nさんはガバッと俺に抱きついてきて、「ええ〜、俺とも飲み行こ〜よ〜」ってわざとらしい甘えた口調で言ってきた。こんな感じの大人なのは知っていたから、俺はなだめる風にNさんの背中をポンポン叩きながら「本のお礼がしたいから、メシ食いに行きましょうよ」と、女の子には悪いけど、デートのお誘いをした。後で、女の子に「あの時の事は・・」と、強く口止めされた。
ゲイセックスを経験しているとはいっても、俺は別に、男のチンコ全てに興味津々というわけではなく、あ、あの男タイプ(ハート)とかも特になかった。だけど、Nさんは特別だった。接している内に、その居心地の良さはクセになっていたし、Nさんの匂いも好きで、もっと引っ付いて、思いっきり嗅ぎてーっとか思う瞬間もあったし、もちろん、Nさんのぺニスの事も気になっていた。つい股間に目がいってしまうし。Nさんは、この時に限らず、スキンシップの多い人で、俺のバイト先でも、俺を見付けると「へいへ〜い」って笑いながら肩をグイグイ合わせてくるし、「こんにちは」「またね」の挨拶の時には、大抵俺の腰に手を当ててくる。あれ、もしかして?とか思って、余計に意識していた。
とにかく、今以上の親密化を期待して、Nさんを食事に誘いました。
Nさんはびっくりしたみたいで、一瞬、え?って顔になって、すぐににっこり笑って「じゃあ、今日」って言った。あれ〜?冗談と思われて、冗談で返されてんのか〜?とか考えて戸惑っていたら、Nさんが「G君は大丈夫?学校は?バイトは?」って次々に聞いてきて、なんだ、マジだったんかいって安心した。で、その日の晩飯を、俺達は一緒に食ってた。


Nさんとのこと

メシは、Nさんの知ってる洋食屋?定食屋?で食った。外で会うのは初めてだったし、なんか変な緊張もあって、俺はいつもみたいなノリにはなれなかった。そしたらNさんが、その空気を察してくれて、いつも以上に話題をふってくれて、すげえ楽しかった。俺なんかに気を使ってくれているNさんに対して、こんな大人が俺みたいなガキに気を使ってるっていう優越感と、その優しさに、頭がボーッて感じでドキドキした。頭はボウッとするし、胸は高鳴るし、俺は乙女に成ってしまい、メシ屋を出てからも、Nさんと放れたくない気持ちでグダグダと話を続けていた。メシ代をNさんがさっさと払ってしまっていた為、それに対する文句を言っていた。ガキ扱いしないでくださいよ〜とか、お礼になんないじゃないですか〜とか。拗ねた感じで。・・乙女め。そしたらニコニコしたNさんが、「G君は真面目だな〜」「オジサンは、甘えてくれた方が嬉しいんだよ」って言いながら肩を組んできた。俺は、何かイラッとした。今欲しい言葉は、そういうパターンじゃなくて、もう一軒行こうとか、放れがたさを表すものがよかったし、ここは肩を組むんじゃなくて、ハグがよかったとか・・何だ、このウザさ??でもこの時は、俺の中のG子が暴走して、Nさんの手を払ってしまった。「俺は、お礼がしたかったんです!これじゃあ、ただNさんとメシ食いに来ただけじゃないですか!」とかいう生意気な捨て台詞と共に。で、駅まで駆け出すG子。G子はそのままアパートに帰り、直ぐにベッドに入った。Nさんからの電話やメールはない。何故なら、番号もアドレスも交換していないから。なんか寂しくなって、Sに電話をしようとして、やっぱり止めた。G子が引っ込んだ。なんかアホらしくなって、笑えた。気持ちが落ち着いてきて、思考も元に戻った。今度Nさんに会ったら謝ろうって、普通に思った。
だけど、たまにバイト先でNさんを見かけても、話す機会はなかなか無かった。元々、ただのバイトである俺と、滅多に来ない外注のNさんに接点は無い。今までも、Nさんから話し掛けてきて、たわいない世間話くらいしかした事がなかった。Nさんから来てくれないと、バイトが用も無いのに外注の人に話し掛けるのは、勇気がいる。特に、この事務所内では。
一緒に食事した日から一ヶ月以上経ち、悶々としたまま日々を送っていた俺は、久しぶりに家に来たSに「どうした?」と心配される程、未だ落ち込んでいた。Sにも誰にも、相談なんか出来ない。直ぐに謝り、元に戻れると思っていたのに、Nさんがこんなに遠い存在になるなんて、それが辛いなんて、誰にも言えない。Sとセックスしながら、Nさんの事を思ってみたけど、SにもNさんにも申し訳ない気持ちになり、止めた。俺の中に入っているSのぺニス、それには何も不満なんかない。
俺の体を知り尽くしたSが、俺が満足出来るようにと、深くまで挿入し、小刻みに突き上げてくる。これ、すげえ好きで。Sはキツイだろうけど、尻の方でSのぺニスとの結合部が擦れ合ってて、腹は腹で痒くなってくるようなこの感覚が、俺は、本当にたまらなかった。俺の足を持ち上げて、自分が先に果てないように集中しているのが、目を閉じているその表情から分かる。落ち込んでる俺に気を使って、なんか優しいなーって、分かる。Sが居るから、もういいか。Nさんの事は、もうどうでもいいじゃないかって、やっと、そう思う事ができた。気持ちが楽になった感じがした。


Nさんとのこと

それなのに、次の日バイト先でNさんを見かけたら、また気持ちが落ち込んでしまった。なんか、Sとセックスした翌日に会いたくなかった感じで。何でNさんここに居るんだよーって、今度は勝手にイライラして、キレて、事務所を出ていくNさんの後を追った。「Nさん!」名前を呼ぶ。こんな簡単な事、どうして出来なかったんだって思った。せっかく呼び止めたんだから、このまま謝っとけーな感じで、「すみませんでした!」俺は、廊下でNさんに頭を下げた。事務所との壁がガラスだから、人目を気にしたNさんは、慌てて俺を階段の影に引っ張った。「Nさん、俺、ずっと謝ろうと思ってたんですけど・・」「いや、俺もさ、若者のプライド傷付けたなーって、、ごめんね」Nさんも頭を下げた。で、いつものニコニコ顔になったNさんを見て、なんか泣きそうになった。よかった〜って、すごく安心して、涙腺ゆるんでしまった。言葉に詰まった俺が下を向いてたら、Nさんが「え?え?」って焦って、なんかもじもじし出した。いつもなら冗談ぽく抱き付いてくるところなのに、そうしない。まだわだかまりがあんのか?って、つい「ハグしてこないですね」って言ってしまった。そしたらNさんが、あれ?って顔して、「あ、やっぱり、今そういう流れ?」「あ、いいの?」とか言いながら俺の背中に手を回してきた。なんか、いつもみたいな感じにならない。冗談みたいな雰囲気じゃない。俺も何か身構えちゃって。
久しぶりのNさんの匂いに頭はボーッてなるし、嬉しすぎて、思わずNさんの首に顔を擦り付けてしまった。スリスリしてしまったのだ・・思わず。「ん?」って、Nさんが声を上げる。俺は慌ててNさんから放れた。「いや、俺、Nさんの匂い好きで…っ」焦ってたら、Nさんがスーツの衿持って自分の匂い嗅ぎながら、「え?なんか匂うの?」とかオタオタし出して、何かかわいかった。
空気が元に戻ったところで、俺が事務所に帰ろうとしたら、Nさんが「またメシ食おう」って言ってきた。「じゃあ、今日!」と、俺はNさんの真似して返事した。で、本当にその日の晩飯を一緒に食った。前回と同じ洋食屋?定食屋?で。
メシを食いながら、なんかその日は話が弾んだ。Nさんが、俺にとって居心地の良いNさんに戻った。俺はそれが嬉しかったし、Nさんも上機嫌だった。何か満足して、店を出た時も、前みたいな寂しさや放れがたさは無かった。(やっとメシ代を払えた事にも満足していた)じゃあまた、って駅に向かおうとしたら、Nさんが「もう一軒行く?」って突然言ってきた。思わず「は?」って返事をしてしまった俺に、Nさんは気まずそうに「あ〜、でも、明日は学校だよね〜」と笑った。俺は、ああーっ、は?って言っちゃった!って、マジ焦って、なぜか「俺んち来ます?」なんて誘ってた。自分もNさんと一緒に居たいですアピールのつもりで。
Nさんは、最初スゲー遠慮してたけど、結局は車を俺のアパートの方へ向けてくれた。途中で、ラーメン食いたいねー、な話しになって、スーパーで(何故か)うどんの材料を調達して、部屋に着いたら、土鍋で煮込みうどん作った。鍋はSともよく作った。でも、Nさんと作ってる時の方が楽しかった。たくさん笑った。爆発的な量になり完成した煮込みうどんを、俺らは何とか完食した。食い終わってから暫く、俺もNさんも無言だった・・腹いっぱい過ぎて。
「あー、動けん…」ベルトを外したNさんが、ボソッと呟いた。だろうなーって、俺も他意無く「泊まってけばイイじゃないですか」って言った。Nさんはガバッと体を起こして、「いや、そういうつもりじゃないんだ」って、焦りながらベルトをしめ直した。・・Nさん、意識し過ぎだろ…。もー、なんか、この時分かった。確信した。
Nさんと、イケるなって。
俺は、立ち上がろうとするNさんの腕を掴んで、泊まってってくださいよとくり返した。


Nさんとのこと

ええ〜って、何度も言いながらも、Nさんは「じゃあ、泊めてもらおうかな」って、最後には了承した。
シャワーを浴びて、俺のTシャツとハーパンに着替えたNさんは、全然30代には見えなくて、なんか、いつもと全然違って、俺はずっとドキドキしていた。一緒にベッドに入ってからは、圧倒してやるつもりの強気が消えて、俺の方が緊張で縮こまっていた。背中合わせなのに、触ってないのに、布団が上下する度にNさんの呼吸を感じて、Nさんが側に居るんだって嬉しくなった。・・ダメだな、Nさんと居ると、俺は「G子」になってしまう。女子化してしまう。それとも、人を好きになったら、皆こんな感じになるんでしょうか?マジ恋愛した事がないし、男同士のリアルトークでは、こんな症状誰も話さないんですけど・・
「…あのさあ、うちの会社の○○ちゃんと、ヤッたでしょ?」Nさんが、突然話し出した。○○ちゃんて、あの、飲みで一緒にドロンした女の子の事だ。何故、今、そんな事聞いてくるんだって、あれ?って思った。「・・狙ってたんですか?」「いや、ぜんぜん!」会社で、○○ちゃんが飲みで知り合った男とヤッたという話を、違う女の子から聞いていた(その子、クチ軽すぎるだろ)と説明するNさんの口調から、なんか、探ってるような気配を感じて、もしかして、俺がノンケなのかどうか、判断しかねてるのか?と思った。ーービビリか、Nさん!慎重すぎるだろ!って、最初はうんざりしたけど、はあ〜ってなったけど、まあ、Nさんは30イッてるし、はっちゃけられねーのかもなーって、こっちが大人になってやるか、な気分になった。
俺は、すごくよく考えて、言葉を選んで、「女も抱けますよ」と言いながら、Nさんの方を向いた。「・・女も?」Nさんも、こっちを向いた。よっしゃーーって、俺はNさんの胸に顔を擦り付けた。あー、俺、Nさんの匂い好き!って言いながら。来い、Nさん!って祈りながら。Nさんは「うん・・」って、なんか、返事しながら、ゆっくりと、俺の尻に手を置いた。よっしゃーー!!俺の腹に、ズボン越しだけど、Nさんの固くなったぺニスが当たっている事に、俺は感動していた。もちろん、俺の方も完ダチで。
部屋には間接照明の明かりが点いていて、見上げると、Nさんの「イッてもいいの?」みたいな戸惑い顔が分かった。この期に及んで…って思ったら、Nさんがキスしてきた。最初から舌を出した、やる気満々な感じのキスだった。俺の舌をペロペロ舐めて、口の中全部舐められた。俺の舌に吸い付いたまま、Nさんは、俺を仰向けにした。俺のTシャツの中に手を入れて、両手で乳首を摘みながら、Nさんは、まだキスを続けた。なんて長いキスなんだ。丁寧すぎるだろ。乳首は気持ち良いし、チンコも尻もムズムズするし、息苦しくなって、俺はNさんの肩を押して、Nさんのキスから逃れた。今は、Nさんのキスの仕方に慣れて、息のつき方も分かってて余裕だけど、この時は無理でした。Sのキスもねっとりしているけど、Nさんのキスはゆっくり味わう感じで、とにかく長い。何回も何回も口を合わせてくるんです。・・嫌いじゃないけど。
Nさんは、俺の、息があがった様子を見て、「あ、ごめん」と言った。で、「食べちゃいたいよ、G君」って、またキスをしてきた。さっきまでの臆病ウサギはどこ行ったー、って、またNさんの肩に手をやったけど、今度は俺を気遣った感じで、呼吸を合わせてくれる感じで、息苦しさはなかった。Nさんの手は、俺の下半身を裸にして、俺のぺニスを握っていた。タマを揉みながら、竿の根本をさすっている。そしたら、タマがグって感じになって、下からくる、ムズムズっていうか、何か変な感覚に我慢できなくて、俺は、自分で先っぽの方を弄りだしていた。亀頭をギュッて押して、グイグイやったら、直ぐに射精してしまった。ガキのオナニーみたいな、単純明快な刺激だったけど、本当に、すごくすごく気持ち良かった。
俺がイッたのを確認して、Nさんの指が尻の穴の方に、なぞるようにして伸びて来る。ボーっとなってたけど、その瞬間、アッ!って、腰を引いてしまった。いや、ごめんなさい、Sへの義理立てとかじゃなくて、その・・「Nさん、俺、さっき食い過ぎたし…」なんか、いま入れられたら、汚い事態になるかもな感じなんですが・・。気まずい感じで申告したら、Nさんは、ああ…って、理解してくれて、やっぱり気まずそうに、そうだよねーって笑った。俺は申し訳ない気持ちで一杯になった。自分から仕掛けておいて、ごめんなさい!(ですよねー)
俺は、体を起こして、Nさんのズボンに手を掛けた。Nさんが、えっ?って声を上げた。「俺・・しゃぶります」そう言いながらズボンを下ろすと、反り返ったぺニスの先が、ボクブリから顔を出していた。(ちなみに、近くのコンビニで買ってきた新品のパンツ)いいよいいよと遠慮するNさんを無視して、俺は、下着もずり下げ、Nさんのぺニスに顔を近付けた。太いぺニスだった。Sのよりも、断然太い。外見からは予想できない太さだ・・こんなの、無理だろう…。Sの長いぺニスでも、未だに息苦しさを感じているんだから、これは無理(長さはSの方がある)。そういう意味のごめんなさいも込めて、俺は熱心に御奉仕させていただいた。
先を口に入れるのがやっとだし、Sのぺニスとは全然違うし、俺はどこからいこうか迷い、とりあえず竿を擦った。亀頭をくわえて、舌で鈴口をなぞったり、尿道に舌をグリグリ押し当ててたら、Nさんが、はあって、息を大きく吐いた。「出るよ、イキそうだ、」俺の額を押して、Nさんはぺニスから放そうとしたけど、カリをあま噛みしながら、俺は放れなかった。次の瞬間、Nさんが射精した。飲みますよ、オレ!な心構えだったけど、量が多すぎて、なんかタイミングもつかめないし、殆どボタボタとこぼしてしまった。だけど、最後までぺニスをヂューヂュー吸ってたら、Nさんが、俺の頭をゆっくり撫でて、「ありがとう」って笑った。


Nさんとのこと

それから、俺はNさんにビッタリくっついて寝た。食べちゃいたいとか・・オッサンかーって、Nさん、まだそんなにオッサンでもねえのにって、なんか可笑しくて笑えた。色々思い返して、興奮してたけど、Nさんの寝息が聞こえてきたら、なんか俺も眠くなってきて、寝た。
次の日は、朝早くにNさんは帰って行った。仕事もあるし、一旦自分のアパートに帰らないといけないんだから、別にいい。それなのに、Nさんは、何度も「ごめんね」とくり返して、何度もキスをしてきた。Nさんは、甘々なカンジなのか…と、眠い頭で、俺はボケーっと考えていた。Sといい、Nさんといい、もっとシャキッと、ビシッとしなさいよ、って思った。・・俺もね。
次にバイト先でNさんと会った時、入り口から"よっ"て感じで手を挙げてきて、自然なんだか、いつもと違うやろ〜って、不自然なんだか、なんか笑えた。Nさんの一挙手一投足、全部にキュンキュンしてた。これって、愛しいって事なんだろーか・・と、思った。
この前、Nさんが帰る時、番号とか交換してて、その日の夜に電話があって、「付き合おう」って言われてた。でも、男同士で付き合うとか、そんな概念ないし、普通でイイやろ?普通に会って、遊んで、ヤッて、それって別に、「付き合う」とか括り要らんやろ?って、スゲー恥ずかしくて、俺はまだ何も返事していなかった。「付き合うとか、ナイです」って、思っても、Nさんには言えなかったし。
だけど、Nさんの側に居ると、すげえ幸せな気分になる。Nさんは大人だから、いい加減な事は出来ないんだろう。俺が「無理」って返事したら、もう俺には触ってこないかもしれない。で、他の誰か、男でも女でも、誰か相手を見付けて、その人に長い長いキスをするんだろう。それは、なんか、嫌な気がする。
Sには思わなかった事だ。
Nさんに、他の人とセックスしてほしくない。キスも、なんか嫌だ。ベタベタとイチャつくのも、嫌な感じがする。Sが女の子と仲良くなってても、ドロンしても、なんも思わんかったし、むしろ、ちょっとホッとする部分もあった。そうそう、Sは田舎の長男なんだから、女の子とくっついて、安穏に暮らしてくださいって、安心して見送ってた。Sの事が好きだし、大事だから、Sの人生に責任持てないし。Sとの関係は、仕掛けたのは俺だから、Sを「普通の人生」に戻す事が俺の役目だと、ずっと思っていた。
でも、Nさんは違う。Nさんは大人だし、コトを仕掛けたのは俺でも、付き合うという「関係」を求めてきたのは、Nさんの方だ。
Nさんの人生において、何の責任も無いという事が、余計にNさんを手放しがたい存在にしているのかもしれない。そしたら、それは「好き」という気持ちとは違うんじゃないだろうか?それなら、この幸せな気分は何なんだ?階段の影で、Nさんと長い長いキスをしながら、俺は、どうしたもんだか考えていた。
Nさんの手が、俺の股間を弄る。「G君、俺はまだ、キミのここをしゃぶってないよ」「しゃぶりたいなあ」って、エロい感じで言ってくる。いやいやいや、バイト中ですから。もう戻らないとですから。俺が、いや〜、今は・・って笑ったら、Nさんは、ズボンの上から俺のチンコを握って、「このまま帰るの?」って言った。二人共、丸わかりな感じでピンピンだった。・・Nさんも、仕事中じゃねえの?
仕方ないから、便所に入って、手っ取り早く、扱き合った。
もう、バイト中は、Nさんの誘いにはノッちゃ駄目だな・・俺は決心した。


Sとの今のこと@

次の週末、Nさんと晩メシ食って、車でぶらぶらした。
Nさんが、改めて「付き合おう」と言ってきた。Nさんは、ゲイというか、女も男もイケるらしい。いつものニコニコ顔じゃないから、俺は、今日はあやふやな返事は出来ないんだ、と真剣に考えた。
Nさんの事は好きだけど、付き合うという意味が分からない。今もイイ感じで一緒に居るのに、どう変わるというんだろう?女と付き合うと、「未来」があるから、展望も開ける。だけど、男同士で、どんな先を予想すればいいんだ?
何も浮かばなかった。明るいイメージは浮かばなかった。閉鎖的な田舎育ちだから、「男同士」に未来を夢見る事が出来なかった。
だけど、Nさんと一緒に居ると幸せな感じになるし、側に居たいと思う。独占欲みたいなものもある。
なんとも言いようがなく、俺は、思った事をそのまま伝えた。そしたらNさんが、う〜ん・・と考えて、「そういう事だよね?」って言った。そう言われて、俺も、そういう事か…と思った。男同士とか関係なく、好きで、側に居て、独占出来るというのが、付き合うという事なんだ。
「それじゃあ・・よろしくお願いします。」俺が答えたら、Nさんはニコニコ顔になった。「こちらこそ、よろしくお願いします。」と、いう訳で、俺とNさんは付き合う事になりました。
Nさんが、「G君は、男のヤリ友が居るの?」と聞いてきた。俺は、一人だけいますと答えた。Sの事を、詳しくは説明しなかった。道端に車を止めて、Nさんが俺の肩を引き寄せた。「もちろん、もうそいつとはシないよね?」ああ〜、Sに言わないとな〜って考えながら、俺は頷いた。
Nさんがシートベルトを外して、キスをしてきた。人通りの無い路肩だし、俺もNさんの背中に手を回した。唾液をたっぷり使った、エロくて長いキスをした。気持ちが盛り上がってて、Nさんの舌を吸い出しすような感じで食いついた。んん〜、ってNさんの声と、俺のはふはふした息遣いと、ネチャネチャした音が、狭い車内ではよく聞こえた。
Nさんが、俺に被さりながら、シートを倒した。俺のTシャツを捲り上げて、手の平で乳首を撫でてくる。なんか敏感になりすぎてて、乳首が転がる度、痛いくらいのピリピリ感が走った。Nさんが、今度は乳首を舐め始めた。舌を柔くしたまま、丁寧に舐める。痛みの後のコレだから、俺は鳥肌立てて、イキそうになってしまった。
完ダチの腰を引きながら、「これ以上は…」ってNさんの肩を押したら、Nさんは「・・そうだね」と言って、俺から放れた。「俺んちに来る?」と、Nさんが聞いてきて、俺は「はい」と即答した。で、返事してから、Nさんの太いぺニスを思い出して、あっ、ってなったけど、Nさんを受け入れたいし、俺のぺニスは全然萎えていなかった。
走り出す車の中で、俺は、ここの体験談にあった、「運転する彼氏のぺニスを触った」ってのを思い出して、触った方がいいのか?と悩んだけど、恥ずかし過ぎて出来なかった。
知ってる道になって、冷静になってきた俺は、Sの事ばかり考えていた。Sとのセックスはもう終わりだな〜とか、何て言おうかな〜とか、男と付き合ってるとか言えねーな〜とか。
Sとのセックスが無くなったら、俺達は、どうなるんだろう、って思った。Sとの関係は、どう変わるんだろう。Sとは親友で、そこに"セックス"が入っていただけだから、それが無くなって、まあ、普通の仲に戻るだけだな。
俺は、自分本意に、安易に、そう考えていた。


Sとの今のことA

Nさん家に着いて、なんか知らんけど、異常に緊張してきた。マンションのエレベーターの中で、緊張のあまり帰りたくなってきた。え〜っ、とか、どうしたらいいんだ〜とか、Sとのセックスしか男同士としては経験ないし、ゲイセックスの映像とか、あまりちゃんと観た事ないし、なんか、何もかもに自信が無くて、結果としてNさんに嫌われてしまうんじゃないかとか、勝手に落ち込んでいた。溜め息ついたら、Nさんが「どうかした?」って手を繋いできて、おお〜って思った。大人の気遣いスゲーな〜って。
部屋の扉を開けると、Nさんは「風呂、一緒に入ろう」と俺の手をひいた。俺もそれがいいと思ったから、「はい」って従った。脱衣室でNさんがキスをしてきた。キスしながらスーツを脱いでるから、俺も自分の服を脱いだ。二人供、ピンピンだった。
Nさんは、いつものニコニコ顔で「体、洗ってあげるよ」と、俺の体にボディソープを塗りたくった。くすぐったくて、笑いながら「いいです、いいです」って逃げるけど、Nさんが俺の腰に腕を回してて放れられない。その内、合わさった二人のピンピンした所が気持ち良くなってきて、「チンコ、気持ちイイ」って呟いたら、Nさんも「うん、気持ち良いね」って言いながら、俺の尻を揉んで、穴に指を当ててきた。その時、俺は一回目の射精をした。
Nさんが、腹と首に俺の精液を付けたまま、またキスをしてきた。あ〜、これは長くなるパターンだな・・って思って、バスタブに湯が溜まったりしてて風呂場ん中は暑いし、俺は立っているのがだるくなって、Nさんの肩を掴んだまま、床に座った。でも、Nさんが俺に覆い被さる格好になってて、結局は二人で床に横になっていた。
Nさんの指が、俺の中に入ってきた。Sの事を思い出した。まさかS以外の男と、マジでヤルとは・・と、しみじみと思った。俺の中をグニグニと動く指に、Sとの相違点はさほど無い。俺の腰は、指の動きに反応して、浮いたり、捻ったり、Sに見せるのと同じ動きをしている。凄く気持ち良い、って感覚も同じだ。俺は、改めて、もうSとのセックスは無いんだなぁと思った。
しみじみしてたら、俺は、いつの間にか四つん這いになっていて、Nさんは、両手を使って、穴をほぐし広げていた。シャワーやボディソープも使って、舌も使って。Nさんの指が奥に来る度、俺は、うあぁって腹の力が抜けて、腰が動いていた。「G君・・」穴に舌を出し入れしながら、Nさんが「もう、他の男とヤッたら駄目だよ?」と言った。俺のぺニスを擦って、「女の子も駄目だよ?」と言った。俺は半分ボーっとした頭で"乙女か!"とか思いつつ、「はい」って返事した。
返事したら、ぐっ、ってなった。Nさんのぺニスが入って来たのだ。念入りにほぐされた後だからか、思っていた程の痛みは無かった。でも、圧迫が凄かった。入り口の感覚が、圧迫が凄すぎて、中の方の感覚が無くて、Nさんのぺニスが、どれくらい入っているとか、全く分からなかった。グッ、グッ、って入って来る度、うあっ、あっ、って、裏返った声が出てしまう。鼻から抜けるようなこの声が、俺は、恥ずかしくてたまらない。声を我慢したら、Nさんが、「大丈夫?」「いいんだよ、声を出しても」って、俺の腹を撫でてくれた。俺は、声を出してもおかしくないのか〜って安心して、あああ〜って声を出して、二回目の射精をしてしまった。声を出す事の気持ち良さを、初めて知った。
俺がイッたら、Nさんはすぐにぺニスを抜いて、「ベッドに行こう」と言った。立ち上がったら、俺の両膝は真っ赤になっていた。二人供、体をろくに拭かないで、ほとんど濡れたままベッドに倒れ込んだ。
Nさんがゴムを着けて、横になった。「G君のタイミングでいいよ」と笑う。自分はまだ一回もイッてないのに、俺の両膝を見て、俺がキツかった事を察してくれたんだと思う。大人の気遣いスゲーなって思いながら、俺はNさんに跨がった。Nさんに渡されたローションを、Nさんのぺニスと自分の尻に塗りながら、そういえば、さっきはナマだったのか〜とか考えていた。Sにも、ナマで入れられたことは無い。感覚とか、全然分からんかった・・。
Nさんのぺニスを穴にあてがい、腰を落としていくと、さっきよりも楽な感じでNさんが入ってきた。やっぱり、入り口の圧迫は強烈だったけど、自分でコントロールしているせいもあり、自分の中で、どこにNさんのぺニスが来ているのか、よく分かった。
Nさんが「無理しないでいいよ」「ゆっくりでいいよ」と言うけど、俺は、ズブズブと一気に腰を落とし、Nさんのぺニスを全部呑み込んだ。下から突き刺されている感じだ。肺も心臓も、全部が押し上げられているようで、胸に痛みが走って、息が苦しかった。気持ち良いだけのセックスなら、女の子とヤル方がいい。こんな苦しい思いをしてまで、俺は何をやってるんだ…。そんな事を考えながら、Nさんの顔を見たら、すごく心配そうに俺を見ていて、体がゾクゾクした。あ〜、たまらん!って思った。俺は、Nさんの胸に顔をつけて、「痛い〜、苦しい〜」って甘えた。「Nさん、動いて〜」って、甘えた。そしたら、Nさんが「う、うん!」って、慌てて俺の腰を掴んで、激しく突き上げてきた。あまりの激しさに、俺も体を起こして、Nさんの動きに合わせた。
腰をずらして、イイ所に当たるようにする。Nさんのぺニスは太いから、思った以上に全体に密着して、ズルズルとした動きは少ないけど、すごく一体になっている感じがして、不思議な感覚だった。熱くて、痛くて、だけど、本当に気持ち良かった。「気持ち良い、気持ち良い、」って夢中で繰り返していたら、Nさんが俺の腰をグッと掴み、動きを止めて、しばらくしてから「はあ〜っ」って息をついた。Nさんが、やっとイッてくれた。俺の中で、Nさんのぺニスがブルブル震えると、とても満足してしまい、自分で扱いて、俺もすぐに射精した。
この、満ち足りた気分は、女の子とのセックスでは得られない。そう思いながら、またNさんの胸に倒れ込むと、俺の頭を優しく撫でて、「ありがとう。凄く気持ち良かったよ」と言った。大人の気遣いスゲー。俺は、Nさんがニコニコしている事を確信して顔を上げた。
Nさんは、真面目な顔で俺を見ていた。胸が熱くなった。
あー、俺は、Nさんの事が、本当に大好きだと思った。


Sとの今のことB

もう一回シて、その日は寝た。朝になって、腰の痛みで目が覚めた。
腰が、痛すぎる。
固まったように動かない。尻なんて、触っただけでビリビリとした痺れが走る。俺は、やっぱり、ゲイセックスには向いてない。そう思いながら、横に居るNさんを見ると、呑気にまだ寝てて、なんか力が抜けた。おいお〜いってツッコミ気分で、思わずNさんの肩を軽く叩いたら、すぐにNさんは目を覚ました。「おはよう」って笑うけど、俺がうつ伏せたまま、顔をしかめて「腰が痛い〜」と言ったら、すぐに起き上がって、湿布とスポーツドリンクを持って来てくれた。そして、ひたすら「大丈夫?」「ごめんね」と繰り返す。本当に・・可愛いぜ、Nさん。
自分のアパートに帰ってから、また寝て、起きたら夕方近かった。湿布の効果か、腰の痛みは大分引いていた。で、ベッドでごろごろとしながらNさんとのセックスを思い出しつつチンコ弄ってたら、また寝てしまって、起きた時は夜の九時を過ぎていた。携帯に、Nさんからメールが来ていた。返事を打ちながら、Sの事を思い出して、メールを返してから、Sに電話をした。Sは、すぐに出た。
「あい、何?」と、いつものようにSが言うと、俺は、電話で話すのも何かな・・って思って、「今、暇?」と聞いた。Sは「暇じゃねえよ」と言いながら、俺が「話がある」と言うと、「いいよ、何?」と、真剣に聞いてくれる感じの口調に変わった。俺が、「今から、そっち行くわ」って言ったら、Sは少し考えて、「いや、俺がそっち行くよ」と返事した。は?って俺が声を出したら、Sが、「何か、G、疲れてねえ?」って心配そうに聞いてきた。確かに。昼寝し過ぎてダルいし、腰もまだ痛いし、なんか、足も痛い。だけど、だからといってSにわざわざ来てもらうのは、それは、いやいやいや・・とんでもございません、と、俺は断った。それなのに、Sは頑なに自分が来ると主張した。こうなったら、Sは頑固だし、仕方がないから、俺は、「じゃあ、悪いな」とお願いした。Sは機嫌良く「おお」ってカンジで電話をきった。
いいのかな〜と思いつつ、俺は、とりあえずコンビニ行った。で、晩飯の肉マン買って、顔見知りの店員と話しながら駐車場で食ってたら、目の前の道路を、Sの車が走って行った。「ええ!?」って目を丸くして見てたら、Sも俺に気付いて、「ええっ!?」ってカンジで目を丸くして、そのまま道の向こうに消えて行った。俺とコンビニの店員は、この一瞬の出来事にウケてしまい、俺は笑いながら走り出し、Sの車を追いかけた。
しばらく走ってたら、バックして来るSの車が見えた。Uターンしろよ、と心中でツッコミつつ、なんかSらしくて、またウケた。
俺が、笑いながら助手席に乗り込むと、Sも笑ってて、「さっきのGの顔!」とか言いながら、ハンドルをバンバン叩いている。Sの機嫌が良くて、俺も嬉しくなった。「Sも、オメー、何でこんなに早いんだよ〜」「そんなに早くねーし」大声でふざけ合いながら、俺ん家に向かう。部屋に入ると、靴も脱がない内から、Sが俺の首を舐めてきた。俺は慌てて首を手で隠した。Sが、「あ、わりい、話だったな」って言いながら、靴を脱いで、部屋に上がった。いつものクッションに座り、いつものようにテーブルに車の鍵と携帯を置いた。この、俺の部屋でくつろぐSの姿も、もう見れないのかなーとか、いや、別に友達やめる訳じゃないしとか、Sを眺めながらなんとなく考えていた。
Sが、「で、何?」って聞いてきた。俺も座って、別に重い感じでもなく、普通に話した。「あのさあ、もう、俺達、セックスやめよう」「さっきみたいなさ、舐めるのとか、キスもさ、」
Sが、最初は、は?みたいな半笑いだったのに、だんだん真剣な顔になって、「何で?」と、低い声で、小さく言った。俺は、思ってもいなかった雰囲気に、なんかヒヤヒヤしながら、好きな子がいる、付き合うことになったと説明した。「好きな子?女か?」と聞かれて、普通に「おお、」って返事したら、Sは突然テーブルをガンッと拳で叩き、「何でだ?裏切るのか!」と大きな声を上げた。Sの剣幕よりも、近所迷惑の方が気になって、俺はSに「静かにしろって!」と言っていた。Sは、抑えた声で「何でだよ、俺は別れねーからな!」と続けた。今度は、俺が「はああ〜っっ!?」と声を上げた。で、慌てて口を押さえて、「誰と!?」って、声を小さくしてツッコんだ。Sは、俺以上の"はあ?"って顔をして、「ふざけんなよ、G、お前、どういうつもりで俺とセックスしてたんだ?」と、静かに言った。
それから暫く話し合い、お互いの認識のズレがあった事が分かった。つまり、Sは、俺と付き合っているつもりだったというのだ。んんん〜??
メンドクサイ考えだけど、だって、俺、Sに「付き合おう」って言われた事ないし、Sに「付き合おう」って言った事ないし、俺達、そんなカンジだったか〜〜?ウザい考えだけど、だって、S、女とヤリまくってたじゃねえか!俺が女とヤル時も、何も言わなかったじゃねえか!おかしいだろ〜!?
いろいろ、おかしいだろ〜〜!!って、俺が、えええ〜っ?てなってたら、Sが、キスしてきた。「だから、止めろって」と俺が逃げたら、Sは俺を倒して、押さえつけた。Tシャツを捲り上げて、ん?って顔をした。思わず、俺も、何が?って感じで、俺のハーパンをずり下ろすSを見ていた。「これ・・」と、Sが呟いた。Sが、何を見ているのか分かった。俺の太ももには、胸にも、沢山の赤い痕が残っていた。Nさんが付けた痕だ。
Sが、怖いくらいの低い声で言った。
「相手、男じゃねえの?」


Sとの今のことC

Sの言い方とか、雰囲気とか、おお〜、ドラマみてぇ〜って思って、なんか、ドラマの当事者になってしまった事が、おかしくて、現実味が無くて、俺は思わずヘラッと笑ってしまった。「あ〜、うん…まあ、」みたいな、ゴニョゴニョした返事で肯定したら、Sは、力の抜けたような表情になって、俺から放れて、またクッションに座った。俺も、服を直して座った。
Sが、こっちを見ないで言った。
「G、お前、ホモなのか?」
俺は、は?って、固まってしまった。何言ってんだ、S?って思った。
Sの言い方が、あまりにも冷たくて、すごく距離を感じた。Sが放れてしまったような寂しさもあったけど、それより、その時は、Sに対する苛立ちの方が強かった。なんだよ、俺がSの事を好きなのはホモじゃなくて、俺がS以外を好きになったらホモなのか?って、凄くムカついた。で、「だな〜」って、投げやりに返事したら、Sが、汚い物を見るような目で俺を見た。
本当に、蔑むような目で。
イライラして、「なんだよ」って、俺も睨み返したら、Sが手を伸ばして、俺の胸ぐら掴んだ。平和な田舎で育ったもんで、こんな事されるの初めて〜って、驚きの方が先に立って、ただびっくりして、Sを見た。Sも、人の胸ぐら掴むなんて、そんなキャラじゃない。
Sが、乱暴に俺のTシャツを脱がした。ぜんっぜん、そういう流れじゃなかったし、俺は「何、何?」って、何されるのか分かんなくて、マジで。パンツ下げられても、まだ「何だよ!?」って言ってた。
Sが、「嫌なのかよ?」って言いながら、いきなり指を入れてきた。潤滑剤ナシだけど、一本だけだったからか、にゅ〜ってカンジで入ってきて、前立腺触った訳でもないのに、なんか力が抜けて、はああ〜って、床に倒れ込んでしまった。そしたら、Sがすぐに乗ってきて、俺の尻にビチャビチャとローションぶっかけた。俺は、そんな使い方したらローションが床に散ってシミになる〜、タオル敷け〜と思いながら、いつもと様子が違うSに何も言えず、なすがままになっていた。
で、結局、Sとヤッた。
いつもと違うSを、いつものSに戻したかったし、逆らって、険悪な空気になるのを避けたかったから、俺は、いつものようにSとセックスをした。
Sの本当に怒った顔は、初めて見た。できれば、もう二度と見たくない。あの冷たい顔は、二度と見たくなかった。その為なら、Nさんとの約束を破ってSとセックスをするくらい、どうって事はない。
別に、Nさんの事がどうでもいいという訳じゃないけど、俺は、予想外に俺に執着するSが、今まで以上に大切に思えた。
俺の背中にくっついて、俺の首をベロベロ舐めるS、もう、いつものSだ。
Sが、「G、俺達、別れる必要なんかないよな」と言った。
俺がSに優しくするのは、Sが俺に優しいからで、Sが俺を楽しませてくれるから、俺もSを楽しませようとするのであって、つまり、俺達は、親友同士なんだ。
S、俺も、別れる必要はないと思うよ。だって、元々付き合ってはいなかったんだからな。確かに、初めての時、「彼女と別れろ」と俺は言った。だけど、俺はそれ以上は求めなかった。勝手だと思うかもしれないけど、女とヤリまくってたSに、俺は何も言わなかった。それでいいと思っていたから。
俺は、彼女と別れてほしかったんじゃなくて、あの時、俺の方を見てほしくて、ああ言ったんだ。
ボインちゃんが好きなSは、いつかボインちゃんと結婚して、子供作って・・そういう人生を生きてほしいって、本気でそう思っていた。
俺と一緒に居ても、何もないと思っていた。だから、俺から放れてほしかった。Sの事が大事だから。
俺と一緒に居ても、何もない。それに対して、俺は、何の責任もとれない。それが、俺は悲しかった。
Sは特別すぎて、Nさんと比べる事なんか出来ない。なんというか、全然違うのだ、二人は。
Nさんとは、一緒に居たい。Sは、俺以外の女の子と一緒に居るべきだと思う。
「なあ、G」と、Sが舐めるのを止めて、俺に抱きついてきた。俺は、思っている事を上手く伝える自信ないし、今日はもうシリアスは面倒だと思って、「Sが一番大事だよ」と、簡潔に返事した。Sは、「だろ〜?」って言いながら、満足したように、俺の肩を、音を立てて舐め始めた。
俺は、Sに伝えなければいけない事と、Nさんに伝えなければいけない事を考えて、物凄く、本当に、心から面倒になった。頭の中を整理していたら、Sの寝息が聞こえてきた。
舐められた肩が冷えて、服を着てから、またベッドに入った。隣では、Sがスヤスヤ寝ていて、さんざん昼寝をした俺も、また眠くなってきた。
何も考えず、早く眠りたくて、なんとなく「おやすみ」って言ったら、眠っていると思っていたSが「おやすみ」と返事して、マジびっくりして、体がビクッ!ってなった。
Sが、声を殺して笑っていた。
俺は、Sの事が、本当に大事だと思った。
だけど、S、俺と居ても、なんもないよ。


で、ああ〜っ、どーしたらいいんだ〜ってなって、こんな事、誰にも相談できねーしって思って、だけど誰かに聞いてほしくて、ここに投稿させてもらいました。
Sとの今の事も、Nさんとの今の関係も、こんな感じです。
二股かけている訳ではないし、このままで良いとも思ってはいませんが、どーしたらSと円満に友達同士に戻れるのかとか、どーしたら何も憂い無くNさんと続いて行けるのかとか、そんな自分勝手な願いがあり、まだ悶々として日をおくっているのが現状です。
色々と整理するつもりで文章にしていましたが、自分を正当化し、美化した、あまりにも感情的すぎる内容で、本当に、腐女子の散文としか思えないものになってしまいました。
まだ、SともNさんともだらだらと続いている最中ですが、だらだらした長文に、これ以上皆さんを辟易させてしまうのは申し訳ないので、ここら辺が潮時と、失礼させていただきます。
最後に蛇足をすみませんでした。

ありがとうございました。