H体験?談 過去ログ(L-41)
ユキヒロさんの体験?談 (生き地獄(強姦ものです。ご注意下さい))


生き地獄(強姦ものです。ご注意下さい)

  • by ユキヒロ at 12月5日(月)18時14分
  • Number:1205101052 Length:6556 bytes

 僕は昨日、複数の男に輪姦されました。

 昨日だけではありません。三日前も、その前日も、一週間前も………。
 僕は今、生き地獄にいます。半年前のあの日から、僕はずっと奴等の“奴隷”として無様に生き続けています。
 何度も、死のうと思いました。でも、あんな奴等に殺されて堪るか、という悔しさと、それでももう立ち直ることなんて出来ない、という諦めが圧し掛かり、今では死ぬ気力すらありません。

 二日前、差出人不明の真新しいビデオテープが送られてきました。勿論、送ってきたのは奴等です。僕はビデオテープを観ました。モニターの中には、白痴のように腑抜けた声を出す僕と、彼氏の雅治、そして、僕たちを良い様に弄ぶ悪鬼共が映っていました。
 僕はその映像を観て、本当にこれが自分なのかと、大いに絶望しました。虚ろな眼で舌を出し、更なる愛撫を懇願する肉人形。そしてそれは、最愛の恋人である雅治も同じでした。今では、雅治がどこに行ったのかも分かりません。もしかしたら、自殺してしまったのかもしれません。

『ねーねー、気持ちいいのぉ?僕のおちんちん、そんなに気持ちいいのぉ?』

 声変わりもしていない、間延びした可愛らしい子供の声がします。僕は割れるような頭痛を覚え、テープを引き出すと、ハンマーで叩き潰しました。



 僕は来年受験を控えた、高校三年生です。部活はサッカー部で、僕はキーパーでした。高1の時に入部した際、そこに居た一つ上の先輩、雅治と恋仲になりました。雅治は今年、熱心な勉強の甲斐あり、地元で一番の国立大学に進学しました。僕は雅治と同じ大学に入ろうと、無謀な努力をしたものです。
 とはいえ、高3に進級したすぐは受験のことなどまるで頭に無く、毎日の様に遊び回っていました。僕も雅治もバイであるため、女の子と遊ぶ事も多々ありました。僕は少し、そんな自分に自惚れていたのかも知れません。
 同じクラスに、信二という名の、目立たない秋葉系がいました。不自然なほどクラスに溶け込めない信二に、僕はよく突っかかりました。

「なあなあ、自分、趣味とか何?」
「………………。」

 周りからも目立つように声を掛け、予想通りの信二の愛想の無いリアクションをクラスの皆に見せ付けます。僕と信二のやり取りを見ていた周囲の皆が、信二を散々侮辱し始めます。

「キモー、愛想無さ過ぎじゃない?」
「しょうがないよ、オタクだし。」
「あんなんじゃ、一生モテねえよ!」

 僕は思い知ったかと言わんばかりに、信二を冷たく見下します。当初、僕はそんな下卑た優越感というものを意識してはいませんでした。色気に満ちた華の学園生活を、遠目で見ることしか出来ないでいる信二に同情し、声を掛けたのです。彼の様な人間が出るのは、受け止める側にも責任があると感じていたからです。
 ところが、信二は僕を冷たく見上げると、腫れ物を見る様な苦渋の色をその顔に貼り付けたのです。

「君、ウザイよ。何様のつもり?」

 挑むような、それでいて逃げるような、ひどく斜に構えた物言いでした。僕は憤慨し、こんな人間はクラスに必要ないと感じました。こいつはもはや、自分たちを引き立たせるだけの存在にしておこう。僕は結局、他の皆と同意見を持つ事になったのです。それはまだ新しい学園生活が始まって間もない、四月の中旬のことでした。
 学校では女の子と遊び、信二を侮蔑し、私生活では雅治と愛し合う。僕は、勝ち組に入ることの出来た喜びでいっぱいでした。



 そんなある日、約半年前の五月の中旬ごろ………。早めに切り上がった部活の後片付けをしている時に、ふと裏門の方へ目をやると、酷くみすぼらしい貧相な雰囲気の男が立っていました。よくよく見ると、クラスの疫病神、信二でした。二十歳過ぎぐらいの、金髪の男と何かを話しています。

(カツアゲか………。どうしようかな………。)

 僕は助けてやろうとも思いましたが、相手の男の雰囲気を見て止めました。その男はガタイが良く、目が虚ろだったのです。中途半端な不良ではなく、薬物に溺れた生粋の蛮人だったのです。僕は、信二が殺されるかもしれないと不安になりましたが、結局見て見ぬ振りをして、その場を去ろうとしました。
 ところが最後に彼等の方へ目をやると、信二が僕を指差していました。信二の指す方向を目で追っていた金髪の男と、目が合いました。

(信二め、俺に嗾けたら明日ボコってやるからな………)

 僕は冷や汗を掻きながら、その男を睨み付けました。男は不気味に笑うと、右手を握り親指を立て、僕に向けて腕を突き出しました。男の手首がゆっくりと回転し、親指が地を指します。
 馬鹿らしい。喧嘩なんて、中学生で終わりだ。
 僕は男のサインを無視し、体育倉庫を離れました。少し経って再び裏門の方を見ると、男と信二の姿は消えていました。翌日信二を問い質すと、やはり男は野蛮なカツアゲだったと言いました。何事も無くて良かったと、僕は胸を撫で下ろしました。



 五月の下旬、この日も珍しく部活が早く切り上げになったので、僕は繁華街へ買い物に行きました。夜の繁華街は人通りが多く、僕は色気に満ちた雰囲気に酔い痴れていました。その時の僕は、ある悲しい出来事を一刻も早く忘れようと必死でした。
 事件は、例のカツアゲの男を見た日から数日後に起きました。高2の頃に付き合っていた女の子が、自殺したのです。その女の子は少しクスリをヤっていて、感情がひどく不安定でしたが、そこそこ可愛らしかったので付き合っていました。彼女は突然思い立ったように別れると切り出し、姿を消しました。
 僕が、自殺の原因なのだろうか。僕はその晩、久しぶりに泣きました。ところが、真相は思わぬものでした。司法解剖の結果、彼女は身篭っていた事が分かったのです。僕は愕然となりました。あらゆる点と点が、線で繋がりました。

 おそらく彼女はその昔レイプされ、身篭ってしまった。そして気が狂い薬物に溺れ、男と遊ぶ事で紛らわせようとした。ところが次第に妊娠の兆候が現れ、彼女は追い詰められる。そして………

 僕は心の底から、レイプ魔を殺してやりたいと思いました。何の罪も無い少女を堕落させ、弄び、殺す人間。それはまさに、人の皮を被った悪鬼そのものではないか。
 僕はまた熱くなった頭を冷まそうと、繁華街を早歩きで歩きました。雅治は大学に進学してからというもの、学生生活が忙しいの一点張りでちっとも取り合ってくれません。それでも恋人かと怒鳴ってからは、僕と雅治とでは少し蟠りがありました。



 次第に喧騒も煩わしくなり、僕は家路に就くことにしました。家々は寝静まり、住宅街は闇に包まれています。上を小さな電車が通るトンネルに差し掛かりました。トンネルの向こうでは切れ掛けの蛍光灯がスパークを起こしており、トンネルの内壁を定期的に眩しく照らします。

 向こうに、男が立っていました。長く髪を伸ばし、ガタイの良い真っ黒なシルエット。

(“アイツ”………!?)

 僕は、後ずさりました。昼間に熱せられたアスファルトが冷やされ、地面からは靄が立ち込めています。一気に、周囲が肌寒くなりました。男は目映く点滅するトンネルの中を、ゆっくりと歩いて来ているようでした。重い靴音がトンネル内を反響します。

 口笛を吹いていました。“コロンボ”のテーマを口ずさみながら、男は段々と近づいてきます。情けない事に、僕は足が竦んで動けませんでした。やがてトンネルを抜けた男のシルエットに、光が当たりました。虚ろな目、金色の髪。間違いなく、“ヤツ”でした。男はニヤリと嗤いました。

 僕は漠然とした恐怖を感じ、その場から逃げようと踵を返しました。あの男が、自分と大人しく擦れ違う筈が無い。僕は両手を強く握り、全力疾走に備えました。ところがすぐに“何か”に背をぶつけ、よろめいてしまったのです。
 奴等は、複数でした。僕は死を覚悟しました。口に濡れたハンカチを押し当てられ、僕の意識はそこで途絶えてしまいました。


生き地獄U

  • by ユキヒロ at 12月7日(水)22時48分
  • Number:1207224816 Length:11364 bytes

 僕は、ベッドの上で目を覚ましました。全く知らない、他人の家です。

 朝を迎えているらしく、窓から差し込む眩しい陽光に瞼を照らされ、僕は目覚めました。辺りを見ると、漫画の入った本棚や、壁に掛かった海外アーティストのポスター等が目に入りました。どうやら自分と同年代くらいの若者の部屋のようでした。
 僕は助かったのか。それとも、この部屋こそがあの金髪の男の部屋なのか。僕は居ても立ってもいられなくなり、ベッドから降りました。ポケットの財布は抜き取られていましたが、服装もあの時のままで、取り分け怪我をしている訳でもありませんでした。ただの監禁とは何かが違うと、僕は違和感を覚えました。窓の外を見ると、どうやら僕の家の近くにあるマンションの一室であるらしいことが分かりました。やはり自分は、通りかかった人に助けられたのだと確信しました。

 窓から離れもう一度室内を見渡すと、突然何かの音声が聞こえました。僕は警戒しながらゆっくりと壁伝いに歩を進め、怪しげな声が聞こえる奥のリビングを覗きました。リビングには、誰も居ませんでした。そこに置かれた大型テレビが独りでに、ビデオテープか何かを再生しているのでした。
 モニターの中では、さも淫乱そうな熟女が惜しげなく裸体を振り乱し、仰向けになった男を上から押し潰さんばかりに激しく動いています。それは映像処理の施されていない、いわば違法テープでした。耳障りのする甲高い女の喘ぎ声が、部屋に響きます。僕はテープを止めようとデッキの前に跪きました。
 その時、甲高い喘ぎ声が二つ重なりました。一つは淫乱熟女のもの。そしてもう一つは、まだあどけなさを残す少年のものでした。僕は驚いてモニターを見ました。画面いっぱいに、熟女を責める男の臀部が映し出されています。少しカメラが遠ざかり、男の体の向こうに、仰向けになった女が大きく足を広げて小さく喘いでいます。僕はじっと、責めている男の後ろ姿を見つめました。
 若々しく、引き締まった形の良い、それでいて肉の柔らかそうな、かわいらしいお尻。それは、アダルトビデオの中にはけして存在してはならない、未成年の少年のものでした。体格から察するに、中学生くらいでしょうか。
 突然、少年の小さなお尻が激しく動き始めました。また、女が奇声を上げ始めます。

『ああっ!シ、シンくんっ!いいっ、いいっ!』
『うふふっ、おばさんの、“へんたあい”。』

 熟女と少年もののビデオは、見たことがありませんでした。このビデオは熟女だけでなく、少年にもスポットを当てていました。熟女趣味と少年趣味、二つの性愛を持った人間をターゲットにした違法ビデオのようでした。女の様子は尋常ではなく、目が虚ろでした。あどけない少年も、生意気に言葉責めのようなテクを使って、容赦なく残酷に女を責めています。漠然とではありますが、見ていて不快感を覚えるビデオでした。少年は複数のようで、声変わりした少年のしわがれた声も聞こえました。まさしく、完全な犯罪行為でした。僕は、テープを止めました。

「それ、新しく買ったんだ………。けっこう女が良い感じに善がってるから………。」

 突然背後から声がして、僕は弾かれたように振り返りました。そこに立っていたのは、一瞬分かりませんでしたが雅治でした。ひどく雰囲気が変わってしまっていました。目元には隈があり、ガッチリとしていた体型も、ゲッソリと痩せ細っていました。僕はすっかり困惑して、しばらくの間何も言えませんでした。

「ま、雅治………?」
「最近此処で一人暮らしを始めてさ………、昨日帰ってくる時に、トンネルの所で倒れてるお前を見つけたんだ。一応親御さんには“ウチに泊まってる”って言っておいたけど………。」

 ひどく沈んだ声で、雅治はこれまでの経緯を語りました。僕の近所で暮らし始めたことを黙っていたという事は、やはり僕とは関わりたくなかったのかもしれません。僕の方も、今目の前に立っている雅治が、嘗ての恋人であったという実感が湧きませんでした。二人の距離は、思った以上に離れてしまっていたのでした。

「そ、そうなの?雅治、ここに住んでたのか。へえ〜。」
「従兄弟も一緒に住んでるんだ。よかったら、そいつらと仲良くなってくれ。ちょっと、トイレに行って来る。」

 機械のように、抑揚の無い声で言います。一方的に色々な事を言われ、僕はしばらく呆けていました。雅治は、さっさとトイレに行ってしまいました。その直後、玄関の方で扉の開く音がして、元気の良い子供の声がしました。
 程無くして、居間に三人の少年が上がり込んできました。彼らは三人とも中学生か小学生くらいの年格好で、制服を来ていました。僕は一瞬錯覚を覚えましたが、この日は土曜日だったことを思い出し、違和感を覚えました。

「あっ、こんにちは。」
「こんにちはー♪」

 僕の姿を見つけるなり、元気に挨拶をする少年たち。今時の子供らしく、いずれも可愛らしい顔をしています。二人はカッターシャツに学生ズボンを履いており、一人は襟付きのTシャツに紺色の短パンという、体操服姿でした。雅治に従兄弟が居る事は知っていましたが、実際に見たのは初めてでした。僕は子供が苦手だったので、どう話をすれば良いか分かりませんでした。体操服姿の少年は椅子に飛び乗ると、後ろ手で背凭れの部分を持ち、椅子の上にしゃがむように座りました。行儀の悪い座り方で不愉快になりましたが、僕は見て見ぬ振りをしました。他の二人の少年も、学ランを脱ぐと椅子に座りました。
 僕はひとまず雅治が戻ってくるのを待とうと、遠目から少年たちを見ていました。彼らはカードゲームをしているようで、体操服の子は横から観戦しているようでした。“デッキ”だとか“ターン”だとか、僕にはサッパリ分からない会話をしていました。体操服の子は、腿までを剥きだしにした足を大きく開いてしゃがんでいます。この少年だけは、他の二人よりも年下のようでした。その子が不意に椅子から飛び降りると、

「お茶淹れてくる!」

 と言いました。他の二人は、カードを見つめながら“うん”と頷いていました。少年は僕の方を向きました。思わずドキッとするほど可愛らしい顔で、僕は見とれてしまいました。

「お茶いりますかー?」

 声変わりもしていない、間延びした可愛い声で尋ねてきました。僕は快くお願いしました。少年がお茶を淹れてくれている間も、雅治は戻ってきませんでした。僕は少年からお茶を受け取ると、すぐにそれを一口で飲み下しました。僕は、空いていた席に座りました。僕の隣では学生服の少年がカードゲームに熱中し、僕の正面では体操服姿の少年が大きく開脚してしゃがんでいます。まだ幼い少年の仕草とは言え、何処と無くいやらしい格好に、僕は思わず少年の脚を見つめてしまいました。子供の足はすごくキレイで、毛が一本も生えていません。少年の履いている短パンは丈が短く、足の露出度がすごく高かったです。
 目の前の少年と、目が合いました。僕はやばいかなと思って目を逸らしましたが、男の子は大胆に開脚したまま、かわいい顔で僕に話しかけてきました。

「まさはるお兄ちゃんの、友達ですよねぇ?」
「ああ。」
「いくつですかぁ?」
「18歳だよ。高3。」
「僕は10歳です♪」
「そっかー、かわいいね。」

 少年は嬉しそうに笑うと、いっそう足を大きく広げ、体を反らせました。少年の仕草に、僕は勃ってきてしまいました。久しぶりに、男相手のセックスがしたくなりました。改めて、男の子の良さを実感しました。僕は少年の身体を見ながら、こっそりと股間を弄り始めました。
 みるみるうちに、興奮してきました。異常なほど顔が熱くなって、呼吸が苦しくなりました。周囲の事が頭に入らないほど、誰かとセックスがしたくて堪らなくなりました。正面の男の子を見ると、彼は大きな目で僕を見つめ、不思議そうに首を大きく傾けました。その仕草がすごく可愛くて、僕はその少年のことしか考えられなくなりました。どんどん身体が熱くなって、次第に泥酔したように意識が朦朧とし始めました。

 とうとう、僕は耐え切れずに椅子から転げ落ちてしまいました。テーブルの下から、六本の子供の足が見えました。

「おい、雅治兄ちゃん呼んで来い!」

 しわがれた少年の声が、遠くの方から聞こえました。その声を最後に、僕は気を失ってしまいました。



 僕はまた、まどろみの中から目を覚ましました。これだけ一日に意識が飛ぶことが続くと、自分が何処にいるのか、夢なのか現実なのかさえ容易には判断できなくなります。そこはさっきとは打って変わって、薄暗い広い部屋でした。飛び起きようとしますが、体中が奇妙に痺れ緩慢な動きしか取ることができません。僕はひどく時間をかけて半身を起こすと、辺りを見渡しました。そこは、雅治の部屋と良く似た部屋でした。雅治の部屋よりもだだっ広く感じたのは、家具やカーペットに至るまで、一切の手解きがされていなかったからでした。僕はその真っ白な部屋のど真ん中で、悠長にも眠り込んでいたのでした。出窓を見ると、この部屋は最上階の角部屋であることが分かりました。
 頭が段々はっきりとしてきて、一抹の不安が頭を掠めた、その時です。

 ヒュ、ヒュ―ウというような口笛の音が、すぐ耳元でしました。僕は弾かれたように背後を振り返り、直後の全身を走る強烈な痺れに再び倒れこみました。

「Good morning .」

 腹に響く、低い声。それは初めて聞いた、あの男の声でした。金色の髪を長く伸ばしたタンクトップ姿の男は、僕のすぐ脇に胡坐を掻いて座っていたのです。辛うじて動く首を擡げ男の方を見ると、男の脇に、見るからに薬物に溺れている様な若い女がいました。僕が恐怖で何も言えないでいると、男が突然背筋を伸ばし、辺りを見回すような仕草をしました。

「信二!雅治はどうした?」
「連れて来たよ。」

 僕がその方向を振り向くよりも早く、僕の横に誰かが倒れこみました。それは雅治のようでした。雅治もまた体が動かないようで、痙攣を起こしたまま倒れていました。

(信二………!?)

 男が名を呼んだ人物の方を見ようとしますが、身体が動きません。と、そいつが僕の傍まで歩み寄りました。そいつは確かに、クラスの疫病神・信二でした。僕は驚きよりも恐怖の方が大きくなり、失神してしまいそうになりました。男と信二は仲間同士で、雅治と僕は奴等の餌食になったのです。様々なことが、頭を過りました。まず、雅治は僕を騙していたのだろうかということ、そして、あのビデオテープのこと。何も知らないであろう親や、雅治の従兄弟たちのこと………。

「長かったよ、今日まで………。やっと、目障りな君を潰すことができる。」

 いかにもオタクっぽい、アニメに影響された口調で信二が言います。僕は何かを言おうとしたのですが、顎が痺れて、あー、うー、というような声しか出せませんでした。信二はさも楽しそうに嘲笑すると、言葉を続けました。

「男を手にかけるのは気が進まないけど、そのテの趣味のやつらもいるからね。君とそこの彼には、利用できるだけ利用させてもらうよ。」

 こんなに流暢に言葉を紡ぐ信二は、見たことがありませんでした。この男は教室で黙りこくっている間、ずっとずっと、僕たちを陥れることを考えていたのです。人知れず、着実に………。どこまでも卑怯で根暗な発想しか出来ない信二に、激しい憎悪を抱きました。立ち上がって殴り倒したいのに、体が痺れて動きません。僕は悔しくて、顔を真っ赤にして震える事しか出来ませんでした。

「ビデオはみたのぉ〜?」

 頭の悪さを露呈するように、金髪の女が口をだらりと開いたまま言いました。僕に投げかけたらしい質問だったのですが、僕には答えることはできません。この女があの違法テープのことを口にするということは、やはり雅治は操られていたのだと思いました。

「観てたよ。」

 信二が事も無げに言いました。女は返事をせず、ボーッとしたまま下着を丸出しにしてしゃがんでいました。これからこの下衆な連中に、何をされるのだろう?僕は少し平常心を取り戻し、連中を見据えました。精一杯首を擡げ眼球を動かし、室内の状況を確認しました。
 この部屋には僕と雅治、信二、金髪の男、白痴女、そして入り口に立っていたもう一人の若い男の、合計六人でした。金髪は黒い革のバッグだけを持っており、入り口の男も手に何かを持っていました。

「雅治。」
「うああっ?」

 金髪が雅治の名を呼ぶと、上手く喋れない雅治が腑抜けな声を出しました。女が笑い転げました。僕は雅治のその姿がショックで、体が寒くなりました。

「早く始めてほしいのか?」
「う、うう。」
「よし、じゃあ始めるか。トシ、カメラ。信二はシンたちを呼んで来い。真紀はどうする?」

 金髪が立ち上がり、辺りが騒々しくなりました。信二は部屋を出て行き、トシと呼ばれた男が手に持ったカメラらしき機械を弄りながら奥まで入ってきました。真紀と呼ばれた白痴女は、突然パンツを脱ぎ捨てると、その場にぺたんと座り込んでしまいました。

 しばらく間があり、部屋のドアがノックされました。三人は一斉に僕たちから離れ、部屋の隅に移動しました。部屋の中央に、身動きが取れない僕と雅治だけが無様に残されました。

「よし、信二入って来い!カメラ、スタート!」

 なんと驚くべきことに、連中はこの場で撮影を始めたのです。スナッフビデオというものを思い出し、僕はいよいよ恐怖に震えました。

 部屋の扉が開く音がしました。同時に金髪が僕たちに近づき、無造作に足で僕たちをうつ伏せになるように転がしました。
 僕は顔を上げました。部屋に入ってきた信二を睨みつけます。信二は、新たな客を連れて来ました。

 僕は目を見開きました。新たに入ってきた奴らは、想像を絶する者たちだったのです。


生き地獄V

  • by ユキヒロ at 12月10日(土)11時02分
  • Number:1210105548 Length:8342 bytes

 信二に連れられ部屋に入ってきたのは、幼い三人の少年。二人は中学校の制服を着ており、一人は小学校の体操服を着ていました。それは、先ほどまで雅治の部屋で談笑していた雅治の従兄弟達だったのです。連中は子供たちを部屋に呼び込み、撮影を開始しました。僕はいよいよ訳が分からなくなりました。隣の雅治は子供たちを見上げ、呂律の回らない言葉を吐いています。子供たちは駆け寄るようにして僕たちに近づきました。僕にお茶を淹れてくれた体操服の少年が、僕の身体を跨ぎました。ここで、子供たちは豹変するのです。

「ねー、ヤっていいの?」

 中学生の一人が、金髪に向かって恥ずかしげも無く言いました。彼の股間は大きく膨らんでいました。金髪は撮影中にもかかわらず、普段の会話のように応えました。

「今日は、そこにぶっ倒れてる雄二匹だ。女はいない。今日は新入りもいるから、丁寧に扱えよ。」

 小馬鹿にしたように笑います。二人の中学生・慎一と翔は嬉しそうに笑うと、カッターのボタンを上から外し始めました。と、僕を跨いでいた小学生の佑月が、僕から離れ壁際に凭れました。

「どうした佑月、男相手は初めてだったか?」

 トシという名のカメラマンが、意外そうに言いました。佑月は首をふるふる横に振りました。

「つまんない。女の人がいいよぅ。」
「おいおい、こないだの女を“飽きた”って捨てたの、お前じゃねーか。」
「でも、男の人なんて、やだもん。」

 僕を野放しにして、カメラは呑気に会話をしている二人の少年を映していました。慎一と翔は既に雅治に覆い被さっていました。二人とも制服の前を完全に開いたまま、乱暴に雅治の衣服を脱がしにかかります。その途中で、なんで裸にしておいてくれないんだ、と愚痴を溢していました。程無くして全裸に剥かれた雅治は、驚いたことに自分から子供たちの制服を脱がし始めました。全身が痺れているので、ひどくぎこちない動きでした。子供たちは、奴隷の様に自分たちに従う大人の姿を見て、優越感を超えてエクスタシーすら感じているようでした。
 そんな中、僕は未だに連中に触れられていません。僕は、壁に凭れたままの少年を睨みました。佑月は僕と目が合うと、かわいい顔のまま舌をべっと出しました。そして、雅治によって全裸にされた二人を、羨ましそうに見ていました。

「佑月、お前もヤれって。撮ってるんだからさぁ。」

 今まで黙っていた信二が言います。佑月は壁に凭れたまま、いや、と言いました。すると、金髪の白痴女・真紀が動きました。ずっと慎一たちの方を撮影していたカメラが、佑月に歩み寄る真紀を撮り始めました。真紀は佑月の正面まで行くとしゃがみこみ、彼の目線の高さに合わせました。頬を紅潮させる佑月の頭を、優しく撫でます。

「ゆづきくぅん、今日コイツとヤったら、お姉さんが後でたっくさんご褒美あげるよー?おマンコもあげるし、アナルも何回だってあげちゃうんだからぁ♪」
「ホント?」

 佑月が目をキラキラ輝かせました。みるみるうちに、彼の短パンの前が膨らみ始めました。僕は絶望しました。これが、子供の手本となるべき大人の姿なのか。本来ならば、このくらいの歳の子供は心身ともに健全に育成するべきなのに、このイカレた大人たちは彼らに下卑た性行為を勧め、子供たち自身も、その未熟な身の内に一度覚えた快感を深く刻み込んでしまっているのです。真紀は佑月の頭を何度も撫でながら、もう片方の手で彼の股間をグリグリと摩りました。佑月はニコニコしながら背筋を伸ばし、身体を任せています。
 金髪が呼ぶと、真紀は猫の様に四つん這いのままその場を離れました。佑月は嬉しそうな顔のまま、雅治に近づきました。雅治は自分を陵辱しようとしている二人の少年を一旦振り払うと、佑月に縋り付くようにして身を寄せました。次の瞬間、信じられない事が起こりました。僕の目の前で、思い切り雅治が蹴り倒されたのです。少年に、足の力を加減した様子はありませんでした。佑月はさらに、雅治の腹に続けて三発蹴りを入れました。楽しくて堪らない、というような無邪気な笑顔のまま、最大限まで力を入れ容赦なく雅治を甚振ります。金髪が、いいねえと賞賛しました。僕は自分の恋人を惨く扱われ、連中を殺したいほど憎みました。

「コイツ、完全に変態だぜ。佑月にこんなにされて、喜んでる♪」

 翔が雅治の股間に、薄汚い手を伸ばします。雅治の股間は、あろう事か勃起していました。子供っぽいやんちゃな小さな手に、不釣り合いな大人の勃起した肉棒。俄かには信じ難い光景に、僕は先刻までの憎悪を忘れ唖然となりました。三人の餓鬼は雅治を取り囲み、良いように愛撫を始めました。カメラは雅治と子供たちの四人を重点的に撮影しています。僕は、自身にも危険が及ぶかも知れない事に対する危機感も忘れ、ひたすら雅治が汚されていく事に対する憤りばかりを感じていました。
 佑月は、ゆっくりと時間をかけて体操服を脱ぎ捨てました。餓鬼共は三人とも全裸になりました。僕は腸が煮え繰り返る思いをしながらも、子供たちの裸体に見とれてしまいました。やはり小中学生の肢体は、僕たちのそれとは違いました。頭身が低く、身長も僕たちより頭一つ分以上低い。肌はきめ細やかで、産毛しか生やしていません。小学校五年生の少年にいたっては、産毛すら生えていないつるつるの肌でした。身体も、無駄な脂肪が無く引き締まっており、それでいて皮下脂肪を多く含んだ柔らかそうな少年特有のものでした。
 幼いながらも、生意気に陰部を勃起させている子供たち。性器に関してはやはり、しわがれた声の慎一が一番成長していました。先端の皮が剥け切り、鮮やかに濡れたピンク色の亀頭が完全に顔を出しています。大きくそそり立つ陰茎は、僕たちのものと大差がありません。陰茎の付け根には、うっすらと毛が生え揃いかけていました。もう一人の中学生・翔の性器は、長さは慎一と同程度ですが、全体的に細めで棒のような形でした。皮も半分、亀頭に被さったままです。極度に興奮しているのか、先端から漏れ出した体液が太腿と繋がっていました。翔には陰毛が生えていませんでした。10歳の佑月だけ、他の二人とは訳が違いました。子供ながらに精一杯勃起した肉茎はそれでもポークビッツほどの大きさでしかなく、うっすらと細い血管を浮き立たせています。勃起しきっていても皮が完全に被ったままで、睾丸も飾りのように可愛らしく、毛はもちろん産毛も生えてはいませんでした。
 三人はいずれもひざ立ちになり、雅治を壁際に追い詰め愛撫を続けます。三人の肉棒は彼らの小さな心臓の鼓動に合わせ、かすかに脈打っています。雅治に纏いつくのは、天使に例えられるほど可愛らしい幼い少年たち。しかしその天使たちは淫らに陰茎を屹立させ、雅治を甚振り続けます。

 不意に、金髪が声を上げました。

「新入りにもお触りはOKなんだぜ?誰か、行くんだ。」

 すると悪鬼共は陵辱を中断し、無邪気に相談を始めました。

「佑月は、雅治兄ちゃんとの方が良いの?」
「うん」
「じゃあ、誰が“アイツ”とヤるんだ?新入りは五月蝿いからイヤなんだけど。」
「よし、僕とシンでじゃんけんをしよう。最初はグー!………」

 結果は、翔が僕の相手をすることになりました。翔は露骨に嫌そうな顔をしながらも、仕方無さそうに僕の方へ這って来ました。全裸の少年が、服を着たままの僕の身体の上にまたがってきました。翔の足の間に、固い肉棒の感触があります。歳の割りに幼く見える翔が、無邪気なかわいい笑顔で僕に掴みかかってきました。乱暴に襟元を掴み、力任せに衣服を脱がせようとします。抵抗を試みますが、力が入りません。

「雅治兄ちゃんは慣れてるけど、オマエはあのクスリ初めてだもんね。痺れて動けないでしょ?」

 ソプラノのままの少年の音声が、生意気に言葉を紡ぎます。緩慢な動きしか取れない僕は、大した抵抗も出来ずに衣服を脱がされてしまいました。おそらく少年たちはお茶の中に即効性の薬物を混入し、僕に与えるよう指示されていたのでしょう。そして僕をあの場に縫い止めた雅治も然り、全員が一緒になって僕を嵌めていたのです。連中は余りにも計画的で、徹底されていました。このような陵辱行為を幾度と無く繰り返してきたことは、容易に想像がつきます。全裸になった僕を仰向けにし、僕の胸元に小さなお尻を落とす翔。中学校一年生にしては幼い肉棒が、僕の顔の前に突き出されます。翔はその姿勢のまま、金髪の方に顔を向けました。

「龍二さん、このビデオも売るの?」
「ああ。さすがにマニアックすぎるシチュエーションだけどな。誰かさんのオーダーだからよ。」

 龍二と呼ばれた金髪の男は、傍らの信二を指差しました。今度の連中の陵辱行為は、信二によって依頼されたものだったのです。五月の中旬、裏門の前で信二は龍二に僕の処分を頼み込んだのでした。龍二は相手が誰であろうと必ず陵辱し、雅治のように完全に屈服させてしまうのです。その過程を余す所無く高性能ビデオカメラに納め、どこぞのサディスト共にテープを高値で売り払う。消費者には様々な嗜好の人間がいるため、誰が誰を陵辱しようが、例えば今の様に高校生男子が無邪気な子供に陵辱されるというような異常とも言えるシチュエーションのビデオを提供したとしても、必ず買い手が現れるのでしょう。幾度と無く陵辱され廃人同然となった被害者は、お荷物となるだけなので、おそらく連中が好むような最も残虐な方法で消去されるのでしょう。



 そのことが頭を過った瞬間、僕は鮮烈にあることに気付いてしまったのです。

「エ、エリ………を………」

 薬のせいで、上手く言葉が出ません。薬のせいだけではなく、大きなショックのせいでもあったのかもしれませんが。翔は僕の胸の上にまたがったまま、お尻を奥の方へずらし、倒れこんできました。目の前に、子悪魔のような翔の顔が近づきました。真実に気がついた僕の様子を見て、嬉しそうに笑うと、決定的な言葉を口にしたのです。



「そう、エリちゃん。オマエの元カノ。僕ね、あの時、抜かないで三回も出したんだよ?危険日だって言うからさぁ。くすくすっ………♪」


生き地獄W

  • by ユキヒロ at 12月10日(土)19時21分
  • Number:1210164120 Length:10601 bytes

「僕、エリ姉ちゃんのこと“孕ませた”んだよ♪」

 翔の言葉を聞いた途端、部屋が一瞬にして凍りついたかのように冷たく感じました。

「危険日だから我慢しなきゃ、って思ったんだけどねぇ、ダメだったんだー♪くすくすっ♪」

 僕の腹に押し当てられた翔の肉棒が、いっそう固くなりました。怒りに震える僕の顔を間近で眺め、快感を味わっているのです。僕は力の限り身を起こしました。目の前にいる餓鬼の肉体を、微塵に引き裂いてやりたい!!その思いだけで、僕は全身を襲う痺れも忘れ翔を押し倒しました。トシが立ち上がり、その修羅場を余す所無くカメラに収めようと身を乗り出しました。翔は怯えたような顔をしましたが、同時に嘲笑うように顔を歪めました。僕は辛うじて翔の上に馬乗りになり、どこでも良いからこの手で八つ裂きにしてやろうと、翔の顔面に両手を当てました。ところが指先まで力が入らず、皮肉にも翔の頬を愛撫するようになってしまいました。身体を強張らせていた翔が、一転してケラケラ笑いました。

「どうしたのぉ?僕のこと、撫で撫でしてくれるのぉ?どうしてぇ?」

 翔は頬を紅潮させ、猫撫で声で言いました。僕は翔の薄い胸を、爪で引っ掻き破ろうとしました。それでも、ゆったりとした動きで撫で回すことしか出来ません。それどころか、翔はその感触に顔を恍惚とさせ、喘ぎ声まで上げ始めたのです。声にならない声で唸る僕を見て、信二が愉快そうに言いました。

「その薬はただの痺れ薬じゃない、強烈な媚薬でもあるんだ。雅治を見ろよ。何をされても悦ぶだけの肉奴隷に成り下がってる。今の君だって、翔を甚振るつもりが無意識のうちに愛撫しちまうんだよ。」

 僕は思考がショートしかかっていたのに、信二の言葉を明瞭に聞き分けることが出来ました。と、翔が生意気に笑うと、両手で僕の胸を突き飛ばしました。僕は再び倒れこみ、その上に翔がまたがってきました。僕の腹の上にお尻を落とし両手を取り押さえると、身を屈め僕の胸をべろりと一舐めしました。汗ばんだ胸に何度も舌を這わせ悦に浸る翔は、無邪気な子供などではなくまさしく純粋な蛮人でした。信じられない事に翔の舌の感触が心地よく、僕は思わず喘ぎ声を上げてしまいました。これも媚薬のせいなのでしょう。僕は翔の陵辱に耐えながら、傍らの雅治の方へ目を向けました。雅治は両側に立った二人の少年の肉棒を、両手で扱いていました。慎一はさすがに慣れているようで、得意な笑みを浮かべながら身体を任せていましたが、小学校五年生の佑月は自分から腰を動かし、小さく喘いでいました。

「ああっ、気持ちいいよー」
「だんだん、しこり方もいやらしくなってきたなぁ。もうそろそろ、完全に壊れるんじゃねぇ?」

 佑月が恍惚とした顔のまま、僕の方を振り返りました。僕と目が合うと妖しく笑い、雅治の手を振り払いました。そして、壁を背に座り込んでいる雅治の身体を跨ぐと、彼の頭を両手で押さえました。佑月は僕の顔を見ながら、そのまま下腹部を雅治の顔面に押し付けました。雅治は口を開け、幼い少年の肉棒を躊躇無く口に入れました。自分から、音を立てて吸い始めます。佑月は雅治の頭を鷲掴みにすると、無理矢理激しく動かし始めました。

「いやん、気持ちいいよぉ〜♪」

 佑月は背筋をぴんと伸ばし、大袈裟に反応しました。顔を上に向け、うっとりと目を閉じ息を荒げます。昔、僕と雅治が付き合っていた頃、初めて雅治が僕のものを口で愛撫してくれた時、

『こんなこと、本当に愛し合ってる人間にしか出来ないことだよなあ。赤の他人のモンなんて、死んでも御免だぜ。』

 と言っていたことを思い出しました。ところがその雅治は今、自分よりも九つも年下の少年に口腔内を犯されているのです。揃いも揃ってとんでもない餓鬼ばかりで、僕は泣き出したくなりました。慎一はその場にしゃがみこみ、口の中に肉棒を押し込まれている雅治の、勃起した陰茎を面白そうに扱いています。雅治は快感なのか、くぐもった声で喘いでいます。僕は翔に胸を舐められながら、その光景をじっと見つめていることしか出来ませんでした。あまりにも非力な自分を、激しく憎悪しました。佑月は散々雅治の口腔内を犯しつくすと、突然無造作に肉棒を引き抜きました。皮が被ったままの可愛い肉棒が、唾液と体液でぬらぬらと光り輝いています。佑月はカメラが近づいたので、笑顔で愛想を振り撒きながら己の肉棒をカメラに向けました。僕はこの幼く可愛い少年でさえも、この手で八つ裂きにしてやりたくなりました。

「そのガキ共を甘く見るんじゃねえぜ?そいつらはまだ、性的な快感を覚えて間もない。もう、ちょっとした刺激で肉欲にまみれちまうのさ。そいつらの餌食になった女は、憐れなもんだよ。大勢いる肉欲の塊どもに、日替わりで毎日毎日陵辱されるんだからな。まず、精神が持たねえ。」

 抵抗を諦めた僕の様子を悟ってか、金髪の龍二が語り始めました。

「俺たちが飼ってるのは、その三人だけじゃねえ。どこのガキでも、金をチラつかせれば喜んでついてくる。肉欲の塊のガキ共は実に良く働いてくれる。大体三日に一回のローテンションを組めば、一人の標的に対して毎日撮影が出来るんだからな。オマケに、顔のかわいい子供はそれだけでマニア共に需要がある。まさに一石二鳥どころか、一石三鳥にも四鳥にもなるかもな。」

 龍二は、自分のアイデアが思いがけず功を奏した事に心から満足しているようでした。たしかにそれは、敵ながら賞賛に値するほど徹底されたシステムに思えました。何も知らない子供たちを利用するという、道徳を完全に踏み外した外道にしか出来ない芸当でした。
 突然、翔が身を乗り出してきて、左右に広げた僕の二の腕の上にひざを突きました。二の腕が潰されるように痛みました。苦痛に歪む顔を、翔は悦楽に歪んだ顔で見下ろします。

「すごかったんだよぉ?もう何をされてもあーうーとしか言えなかったのが、危険日だってだけでものすごく泣き叫んだんだ。うふふ、僕にだって、赤ちゃんが作れるんだもんね。僕、その日にエリ姉ちゃんとヤっちゃったらいけないって分かってたんだけど、もういいやって思ったんだ。だって、我慢出来なかったんだもん♪」

 翔は、僕の目の前に限界まで勃起した己の肉棒を突き出し、それを片手でゆっくりと扱いています。

「それにしても、偶然ってすごいねー。昔のカップルが、揃って僕らのおもちゃになるなんて。オマエだったら孕んじゃうこともないし、一生僕らのおもちゃだよ!青姦とか、痴漢ごっことか、SMとか、拷問とかぁ………もう、想像しただけで射精しちゃいそうだよぉ♪」

 翔の言葉通り、彼の発達途上の肉棒からは透明の液が溢れ出し、僕の喉元辺りに垂れ落ちています。しかし翔は手を緩めず、依然としてゆっくりと、しかし強めに己の肉棒を扱いています。

「オマエ、けっこうカッコイイ顔してるから、僕の精子で汚してやるよー♪」

 大きな声で告げると、翔の手の動きが速くなりました。くちゅくちゅというような、粘液質な音が間近で聞こえます。僕は必死に抵抗を試みたのですが、両手が翔のひざで抑え付けられているため全く身動きが取れません。翔はひざ立ちのまま背筋を伸ばし、その瞬間へ向けて淡々と自身の肉茎を扱き続けます。
 僕は、せめて正面は避けようと、雅治の方を向きました。彼は何時の間にか、まんぐり返しの体勢になっていました。彼の口には慎一の薄汚い肉棒が根元まで押し込まれており、彼のお尻では、ひざ立ちになった佑月が狂ったように下腹部を打ち付けていました。高々と持ち上がった雅治の足に両腕を回し、しがみ付きながら、堂々と雅治の直腸内を犯します。雅治は、白痴のような下卑た嬌声を上げていました。

「うあああ、い、いい、いいいいい………!」
「いい?いいの?僕のおちんちん、そんなに気持ちいいの?どこがいいの?ねぇお兄ちゃん、どこがいいのぉ?」

 佑月は、未熟な自身の肉茎を雅治の尻に何度も突き入れながら、わざとらしく尋ねました。雅治は、今まで僕が見たことが無いほど快楽に溺れていました。互いに愛し合い燃えた夜での出来事を思い出してみても、餓鬼共に良いように嬲られている今の方がずっと乱れていました。もちろんそれは、媚薬の効果に他なりません。それでも僕は、あまりの悔しさに本当に涙が溢れました。

「あっちの高校生の兄ちゃんより、小学生のちんぽの方がイイんだとよ。こいつぁとんだド変態だぜ!」

 カメラマンのトシが、大声で言いました。それが、乱れる子供たちにさらに火をつけました。雅治は仰向けに横たえられ、彼の口に、慎一が腕立て伏せのような格好で横向きに上から腰を落とし肉棒を入れました。佑月は四つん這いになり、恍惚とした表情で腰を激しく揺さぶっています。

「あああああっ、うあああああっ………」

 信じられない事に、雅治は絶頂に達しようとしていました。自分との時よりもはるかに早く、その上陰茎への愛撫を受けていないというのに。

「トコロテンだな、そっちを先に撮るぞ。翔、顔射はもう少し我慢しろ。」

 翔は返事もせずに、雅治たちの方を見やりました。

「おい雅治、もうイキそうなのかぁ?ガキのちんぽで善がって、その上早漏、オマケにトコロテンとあっちゃあ、救いようがねえよ。ははは………」

 端整でスマートな顔立ちに似合わず、トシは媚薬に操られる雅治をむごく言葉で攻め立てます。餓鬼共も真似をして、可愛い声で下衆な言葉を吐き始めました。

「ほらほら、僕のちんぽ、おいしい?それとも、佑月みたいな可愛いちんぽの方がいいの?それなら、全国から小さい男の子ばかり呼んでこなくちゃ!あははは。」
「信じらんなーい。僕、10歳だよぉ?子供だよぉ?オトナのくせに、子供にイカされちゃうんだねー。かっこわるぅ〜い♪」

 かわいらしい天使のような顔をして、呪詛のような言葉を吐き出す子供たち。僕は次第に怒りも忘れ、ただ呆然と彼らの蛮行を見つめていました。今まで彼らに陵辱され廃人となっていった者達の想いが、痛いほど分かりました。これはまさに、“生き地獄”なのです。結局雅治は餓鬼共に甚振られ、世界一無様な絶頂に達してしまいました。カメラはそれを漏らさず捉え、子供たちの陵辱も仕上げに入りました。

「あははははっ、イキやがったっ!!」
「きゃはははっ、だっさーいっ!!」

 子悪魔共が極限まで興奮し、狂ったように動き始めました。ビデオカメラが、二人の餓鬼を舐め回すように動きます。突然佑月が、ひっ、というような声を出しました。佑月の小さなかわいいお尻が、ピクっピクっと痙攣しました。それと同時に、うつ伏せになって覆い被さっていた慎一の可愛らしいお尻も、ピクピクっと痙攣しました。慎一はすぐに雅治から離れると、雅治の開いたままの口の中を覗き込み、甘美な溜息を漏らしました。佑月はしつこく雅治の直腸内に精液を塗り付けてから、ようやく幼い肉棒を引き抜き、ぺたんと正座して雅治の肛門に顔を擦り付けるように近づけました。

「あはっ………僕のせーし、こんなにいっぱーい………♪お兄ちゃんのお尻、僕のせーしでぐっちょぐちょだよぉ………♪ほらぁ、ぐっちょぐちょぉ………♪」

 独り言のように、甘美な声で何度も言います。佑月は、大の大人を完全に己の肉茎で犯しきることが出来たことに、至上の悦びを感じていたのでしょう。行為が終わった後も、トシはしばらく三人を撮り続けていました。慎一はバッグからポケットティッシュを取り、自分の陰茎を無造作に拭きました。佑月は床に落ちていた僕のトランクスを摘まみ上げると、それで己の肉棒を包み込み、雅治の腸液と自分の精液を丁寧に拭き取りました。カメラマンが、僕たちの方へやってきました。

「よーし、じゃあ翔、待たせたな。」
「こっちが先の方が良かったよぉ。ほら、この兄ちゃん、もう呆然としちゃってるじゃん。」

 そう、僕はもう、何をされても何も感じない、肉人形になりかけていたのです。それでも翔は予定通り、僕の顔面に大量の精液を放ちました。勢いの弱い白濁液が、しつこいくらいに何度も何度も僕の顔に叩き付けられます。生臭い吐き気を催す毒液が、僕の顔中に忌々しく広がりました。射精が治まった後も、翔はしばらく自分の陰茎をしこり続けました。翔は甘美な溜息を漏らすと僕から離れ、仲間たちの方へ駆けて行きました。入れ違いに、佑月が白痴女の方へ駆けて行きます。

「真紀お姉ちゃんっ、おまんこ、ちょうだいっ♪」
「はいはい。ホントに、末恐ろしい子ねぇ。」

 床に座っていた真紀が足を広げると、佑月は嬉しそうな顔ですぐに彼女の足の間に入り、正座し彼女の陰部に顔を近づけ陰部を舐め始めました。

「一旦、撮影は中断な。この新人の方は眠らせておけ。もう少ししたら二回目行くぞ。」
「「「はぁ〜いっ!」」」

 僕は部屋の隅の方へ運ばれ、ぐったりとなったまま“続き”を見ることになったのです。


生き地獄X

  • by ユキヒロ at 1月20日(金)21時20分
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 僕は翔の精液を顔面に浴びた状態のまま、雅治が慎一に責められているのをぼんやりと眺めていました。雅治は四つん這いにされ、一度果てた後もなお固さを保つ慎一の肉棒を尻に受けていました。翔は雅治の真ん前でひざ立ちになり、悶絶する雅治の表情を見ながら自身の陰茎を扱いています。先程射精したばかりだというのに、二人は完全に回復し肉欲の導くままに雅治を陵辱しています。一番幼い佑月は、肌寒くなったのか下着を履かずに体操服を着ていました。短パンを少しだけずらし勃起した小さな肉茎を出しながら、真紀の秘部に無邪気に小さな手を突っ込んでは、粘液にまみれた可愛い指を口に入れています。

「ねぇシン、シンがイったら、交代してよ?」
「分かってるよ。」

 一度射精している分、子供たちには最初よりも余裕がありました。しばらくして二人とも雅治を犯しつくすと、連中は雅治の身体を使って遊び始めました。バッグから様々な道具を出し、様々な変態的な蛮行を試して遊んでいました。その内容については敢えて省きますが、述するのも憚れるほどの下卑たものであったことを分かってください。そんな彼らの蛮行を横目で鑑賞していた佑月は、短パンを履いたまま、真紀と正常位でセックスを始めました。はしたなく開かれた真紀の足の間に入り込むと、すぐに小さな尻を動かし始めました。真紀は雅治同様壁際に追い詰められ、凶暴な小学生の動きを一身に受け止めています。佑月は真紀の体を抱き締め、乳房を口で愛撫しながら、嬉々とした表情で体を動かします。カメラマンのトシは、ビデオカメラを絡み合う五人が収まるように部屋の角に固定すると、窓際に行き龍二と共に煙草を吹かしていました。僕はそんな光景を見つめながら、知らぬ間に眠ってしまったようでした。



 頬を平手で叩かれる感触で、目が覚めました。うっすら目を開けると、さらに平手で頬を叩かれました。子供の手でした。

「ふん、やっと起きたや。」

 体操服姿の佑月は、壁に背を預け眠っていた僕の身体を足を大きく広げて跨ぎ、勃起した肉棒を僕の顔に向けていました。佑月の可愛らしい肉茎は、白濁液にまみれていました。向こうでは、真紀が大きく足を開いたまま倒れていました。ぴくりとも動かない彼女の秘部と肛門からは、精液がとめどなく漏れ出しています。

「真紀お姉ちゃんねぇ、動かなくなっちゃったから、お兄ちゃんが代わりにキレイにしてよ。」

 そう言うと、精液に塗れた僕の顔に陰茎を擦り付けてきます。

「ほらぁ、僕の精子と真紀お姉ちゃんのお汁が混ざってて、すっごく美味しいよぉ♪」

 天使のような笑顔でけらけら笑います。無気力だった僕は口を開けると、佑月の汚れた肉棒を咥えました。佑月は驚きもせず当然のような態度で僕の頭を押さえ込み、動かしてきました。僕は丁寧に口の中の肉棒を舐め、キレイにしてやりました。それでも、佑月は動きを止めませんでした。肉棒の固さが増し、かわいい裏声が頭上でします。数分が経ち、結局佑月はそのまま僕の口の中に吐精しました。既に何度目の射精だったか分かりません。粘っこく生ぬるい体液が、口の中に忌々しく広がりました。佑月は射精が治まった後も、しつこいほどに精液を僕の口腔内に塗りつけ、そのあとで突然乱暴に肉棒を引っこ抜き、また、手に持っていた僕のトランクスで自分の肉棒を包み込み丁寧に拭きました。

「これ、お兄ちゃんのだよねぇ?返してあげるー。きゃははっ♪」

 佑月は僕のトランクスを手で丸めると、僕の口の中に無理矢理押し込み、走り去ってしまいました。僕はトランクスを精液と共に床に吐き出し、激しく咳き込みました。その様子も、きっちりと録画されていました。撮影が終わると、子供たちは服を着て一斉に龍二の元へ駆け寄りました。何故か三人とも靴下は履かず、ぐしゃぐしゃに丸めて手に握っていました。龍二は胸元から、三つの封筒を出しました。

「ご苦労さん、後でメールするからな。」
「やったぁ、ゲーム買いに行こう!」

 子供たちは嬉しそうに封筒を抱き締めると、素足のまま靴を履き、さっさと部屋を出て行ってしまいました。その時、小学生の佑月が翔に甘え、“行こ、おにいちゃん”と言いました。二人は兄弟であるということが、今になって分かりました。部屋には子供たちの精液に塗れた僕と雅治、真紀、そして黒幕の龍二と信二、カメラマンの敏也が残されました。

「やっぱりいいもんだな。ガキ共も色々覚えていきやがる。自然に飽きていくにゃ、まだまだかかりそうだよ。」
「最近、小学生も増やしたからな。ガキ共の事は心配ないだろう。まあ唯一つ、性に対する知識があまり無いのが危険だけどな。」

 僕と雅治以外の四人は談笑しながら、荷物をまとめ部屋を出ようとします。

「今で大体二時間、あと四時間もすれば薬は切れる。また来るから、大人しく待ってろよ。ったく、部屋が臭ってしょうがねぇ。」

 金髪は一方的に言うと、部屋を出て行きました。僕と雅治は全裸のまま、呆然となってへたり込んでいました。一時間ほどが経ち、僕はひどく時間をかけて雅治の傍まで這って行きました。雅治の尻は括約筋が弛緩し、中から精液が漏れ出していました。嬉々とした表情で雅治を貪る餓鬼共の姿を思い出し、僕はまた涙が出てきました。その時、雅治が寝言のような声で言いました。

「大丈夫か、幸弘………?」

 僕は何も言えませんでした。人生そのものを破壊されたように、余りにも大きな悲しみを背負ってしまったからです。連中に続けさまに恋人を屠られ、復讐も出来ずに陵辱された。悔しさを通り越し、僕は生きる気力をなくしました。

「今月に入る直前、俺は奴等にやられた。イカレた連中ばかりで………すごく怖かった。その日俺は連中に一日中弄ばれて、汚れきった。もうお前に合わせる顔が無いと思ったんだ………。」

 寝言のような声のまま、淡々と語ります。僕は嗚咽を漏らしながらその言葉を聞いていました。雅治がこうなったのは、僕のせいなのです。クラスメートの信二をからかったあの日、卑怯な信二は僕の彼氏である雅治に復讐することに決めたのです。僕のせいで、雅治は穢されてしまったのです。
 その後も雅治は、これまでの経緯を途切れ途切れに語ってくれました。雅治はその日以来連中に吸収され、軟禁状態であること。連中は、表ではそれぞれが一社会人に成りすましていること。子供たちは連中に金を渡され、遊び感覚で加担しているごく普通の小中学生であること。そして、僕と雅治の二人は普通の被害者たちとは違い、毎日のように連中に陵辱されるようなことは無い、ということ。雅治は心に深い傷を負いながらも、最近大学に復帰したそうです。小中学生を対象にした学習塾の講師として、大学に進学後すぐアルバイトをしていたのですが、そのアルバイトは一日も休まなかったそうです。最も、連中に初めて陵辱された直後のアルバイトは、全く身が入らなかったそうですが。
 さらに驚いたことに、子供たちの中には、雅治が勤める学習塾に通う子供もいるそうです。最近になり雅治は、ついさっき自分を陵辱した子供と手を繋いで、一緒にその子と塾に向かうこともあるそうです。その道中子供は嘲笑い、普通の通りや塾の廊下などにおいても、雅治の身体を触り悪戯をするのだそうです。塾の休み時間に、六年生の少年にトイレに呼び出されフェラをさせられたり、お尻にバイブを入れたまま授業をさせられたりしたそうです。勿論彼らは大人の男の体には興味は無いのですが、大人の男が自分たちに屈服するのが気持ちよくて仕方が無いのだろう、とのことです。
 僕は頭が痛くなってきました。そんな状況で、どうして子供たちを裁くことが出来るでしょう。子供は如何なる場合でも擁護され、可愛がられます。それをいいことに子供たちは、僕たちよりもはるかに弱い存在でありながら、僕たちを笑顔で甚振ることが出来るのです。子供たちは相手を陵辱する際決まって薬や拘束具を用いるので、彼らの犯行を押さえる証拠の確保も出来ず、また誰かに泣きついたとしても、子供はその可愛らしさを利用して愛想を振り撒き猫を被るだろう、とのことでした。

「許せねえよ、そんなの………。」

 自分の声が、ひどく脆弱に聞こえました。雅治は小さく笑うと、緩慢な動きで起き上がりました。拭いてやる、と呟くように言い、ティッシュで僕の顔を拭いてくれました。いつまで経っても、鬱陶しい痺れが取れません。そんな中で、僕と雅治はなんとか服を着ました。僕のトランクスは汚されてしまったので、履くことが出来ませんでした。

「俺、どうなるんだ………?」

 僕は恐る恐る、雅治に尋ねました。

「多分、ビデオを観させられる。連中の撮ったテープだ。今まで奴らがやってきたことを、端的に纏めてある。相当くるから、覚悟しとけ。」

 僕はぞっとしました。これ以上連中の悪行を見ると、本当に鬱になって死にたくなるかもしれません。僕は逃げようと思いました。しかしそのための力は何処からも湧いては来ませんでした。

 結局僕と雅治は、予定通り世時間後に連中に連れて行かれたのです。僕は雅治の部屋でビデオを観させられました。そのビデオは連中の今までの悪行の全記録と言えるものでした。それをビデオを見終わった後、僕はすっかり人形のようになっていました。連中の裏工作も、黙って見守ることしか出来ないでいました。連中は元々、始末屋のような裏組織から分かれた分派の一団であり、僕も連中に抹殺された被害者の一人となってしまったのでした。