H体験?談 過去ログ(L-199)
黒髪草食系男子さんの体験?談 (俺は何?)


俺は何?

  • by 黒髪草食系男子 at 6月9日(火)12時20分
  • Number:0609122055 Length:2090 bytes

26才の普通の青年だったはず。
普通の家庭に生まれたはずだった。両親は若くして出来ちゃった婚で俺は生まれてきた。しかし母親の勝手な行動で、小学生の時に両親は離婚し、俺は母親に妹は父親へとなった。母親は見えない人だ、いきなりジャニーズの書類審査が通ったとオーディションに行くから準備しろと言う。俺は泣いて拒否をした。その後、俺と妹はとりあえずは母親と生活し、父親だけが出て行った事になった。母親の言う通りにしないと追い出されると思った俺は、母親が言う武道や体操教室に通わされた。
母親はガミガミ煩すぎる人だった。仕事を始めた母親は常に何かと金の人で、食事はほとんど作らず、弁当か冷凍食品ばかりだ。
中学生になると俺は反抗期に入り、夜な夜な仲間たちと遊び歩いたり、近くに風俗店もあったから、風俗のお姉さんに遊んでもらったりもし、性に対してはやたらと早かった。彼女ともやりまくりもしてた。
反抗ばかりする俺を母親は他者を介して説教したりする。母親の友達と言うおばさんがきて説教を始めた為、クソババァうっせんだ!!と言うと泣きながら更に説教して来た。結局はもう面倒見切れないと、俺はその時に母親に捨てられた。
父親がやって来て、父親が迎えに来てくれたのかと思ったら、父親は俺を連れて父方の祖母の所へ丸投げした。
祖母のことは好きだった。幼い頃から祖父母の所へいつも預けられてた。
俺には母親の味は無い、手料理はいつも祖母だった。
中学校3年の時には既に祖父は亡くなってた。
祖母の所で生活が始まった時には中学3年となってた。親権は母親にある為に、母親がいきなりやって来て、高校なんか行かせない、自衛隊に入りなさいと騒いだ。
祖母の説得もあり何とか緩い公立高校へ入学した。
母親に相手が出来た為に妹を置いて出て、父親が再び家に戻ってた。父親にも彼女がいた様だ。
両親共に、祖母の所へは金を入れない。俺は欲しい物もあったからバイトを始めた。
最初はピザ屋、原付の免許を取るとデリバリーのバイト。しかし高校生のバイトの給料は知れてる、次第に歳をごまかして夜の呼び込みのバイトを始めた。
そんな時だった
男「イケメンだね、もっと稼ぎたく無い?」
俺「良いバイトあるんですか?」
男「モデルやらない?」
そんな感じで声をかけられた。話を聞けばオナニーを見せるだけで1週間分のバイト料に近い。とにかく金が欲しかった。
俺を褒めてもくれる。親から褒めてもらうこともなかった。
その気になった。そしてそこから俺のゲイとの関わりが始まった。


俺は何?その2

  • by 黒髪草食系男子 at 6月9日(火)13時59分
  • Number:0609135906 Length:2582 bytes

スカウトの男は動画配信専門の会社だと言う。バイトを切り上げ男について行った。
ベットが置いてある部屋にはカメラが数台あった。
男に競泳パンツの様なビキニパンツを手渡され、それに履き替えると指示通りにベットの上に座る。電気アンマを渡され電気アンマで先ず勃起させて脱いで行くと言う流れだった。普段通りにオナニーすれば良いとの事だった。
容易い事してお金貰える。当時の俺としては、学校終わってバイトだったから、たった1時間足らずでマジ良いお小遣いだった。
再びオファーがあり、女性とのSEXしないかと言われた。
そしてまた俺は出た。バイクが欲しかった。
撮影が終わるとチンコ舐めれるか?と男に言われた。
マンコなら舐めてるがチンコは無い。
その時はそれで終わった。
男「お金欲しい時はいつでも連絡して」
俺「はい」
男同士?チンコ舐める?全くイメージすら出来なかった。
バイトはしててもなかなか貯まらない。再び連絡をして出ることにした。
初めてチンコを舐める、俺はフェラチオを経験した。そして引き続き相手に任せたら良いだけだからと言われ、相手の人に脱がされフェラチオされ、手コキでの射精の撮影をした。男性とのSEXを撮らせてくれるなら更に弾むよと言われた。
しかも温泉でのロケだと言う。俺も有頂天になった。
まだ17歳の高校2年生だった。砂浜でのロケや温泉でのロケ。初めて相手の人のケツに挿入もした。更に高校3年生になるまでにウケの撮影もした。初めてウケをした時に、タチをするより楽だと気付いた。そんなに感じる、気持ちいいとは言えないが、率先して男を抱くより、抱かれた方が良いと感じた。
その後に、温泉で掘られる撮影から始まり、年上だが一応は同い年と撮影し、ユニホームでの絡みなど、5本の撮影に出た。
金の亡者の様にもなってた。普通のバイトするよりサクッと稼げる。
紹介を受けてウリ専に入った。
まだ17歳だった俺は、デリバリーではなく店待機ボーイとなった。
動画配信の俺を見て来た人もいた。
動画ではゴム無しで、相手役は射精をカメラに見せた後、残りを中出しする。
数人のお客さんに抱かれ、中出しを許してしまった。
そんな時だ、別のゲイビデオ会社の人にスカウトされた。
その時は知りもしないが、DVDの販売をすると言う。
その会社は18歳以上と言われ、18歳になったら連絡して欲しいと言われた。
そして再びウリ専からゲイビデオのモデルがスタートした。
母親に誕生日のプレゼントをせがまれた。何もしてくれない母親だが、産んでくれた人でもある、俺は母親が言う原付を買う為、また身体を売りはじめた。数本のゲイビデオにも出た。
高校を卒業し美容専門学校に入学した。
ウリ専がつらく、何度か他のバイトもしたが、学生が稼げる額は知れてる。
更に数本の撮影をした。
学校が忙しくなるとなかなかバイトも出来ない。
再びウリ専を始めた。
お客さんの1人が、必ず毎回指名をしてくれた。
不思議な気持ちになってた。そのお客さんはSEXばかりではなく、食事をしたり旅行へも連れて行ってくれた。
この人なら俺は、、、そんな気持ちになった。
一緒に居たいと思う様にもなった。


俺は何?その3

  • by 黒髪草食系男子 at 6月9日(火)20時12分
  • Number:0609201201 Length:3805 bytes

そのお客さんと居ると幸せだった。様々な所へ旅行へ連れて行ってくれた。その度に付き合って欲しいと言われた。
一緒になりたいと思った。
ゲイビデオを見たお客さんから様々な中傷の書き込みもあった。
ビジュアルだけ、バカ、マグロ、ゲイビデオの様にやれとか。
そんな中、このお客さんだけはリピートし、お客さんの方が俺を気遣ってくれてた。
何をやってもダメな俺、自分自身が嫌にもなってた。
どうせ自分は、、、お客さんからの言葉、あのお客さんならと俺は自分自身をお客さんに捧げる気持ちになった。
リピートあり旅行へ出かけた時、俺は思い切って一緒になりたいと言った。
お客さん「あ、ありがとう。」
俺「いいの?」
お客さん「嬉しいよ。だけど君にはまだ未来がある、一緒になれば迷惑をかけることになるから。」
訳わからない、突然に奈落の底へ突き落とされた気持ちになった。
そこで全てが終わってしまった。
辛かった、本当に辛かった。
ウリ専辞めて、マッサージ専門ボーイになった。
美容専門学校で美容マッサージも学んでた時だったから、俺は美容に生きる!!って偉そうな事を思ってました。
マッサージなら抜きだけ、手コキだけだから嫌な思いしない。
ゲイビデオからのオファーにも応えた。
自分自身バカだなと思う。貶されることはあっても褒められる事はない。しかしゲイビデオの会社の人はいつも温かく迎えてくれた。
家族でご飯を食べる事も無いままで育った俺、人の温もりをそんな所で感じてた。
マッサージ専門となってからは、お客さんと食事とかも無い。
お客さんも抜いてもらうのが目的だ。
中には必要以上を求める人も居た。俺もバカだったから、今でもバカだが、何処で俺を買ってくれる人を探してた。買ってくれる?飼ってくれる人だよな。
本来は別料金になる入浴サービスとかも、いけそうと思ったお客さんにした為、過剰な反応をして来る人も居ました。
マッサージはウリ専に比べて楽だが、収入は半減するし1日数人は抜かないといけない。SEXじゃないからトークも必要だった。
その点ではゲイビデオは周りが盛り上げてくれる。
マッサージに変わって2か月した頃、初めて店を利用するお客さんの予約が入った。
別のボーイを希望してた様だが、他のボーイが休みだったり、予約済みだったりで結果的に俺になった様だ。
マネージャーから、俺もまだ未熟だし、初めてのお客さんだしで再三に注意があった。
寒くなる頃、俺はお客さんが来る少し前から、浴室を温める為にシャワーを出しておいた。
ワンルームマンションの数部屋が個室になってる。
先ず、1階のエントランスのチャイムが鳴った。
ロックを解除ししばらくすると部屋のチャイムが鳴る。
直ぐにドアを開けると、痩せ形な長身の人だった。
大きな紙袋を提げてた。俺の大好きなブランドの紙袋だった。
部屋に迎え入れジャケットを受け取ると、そのジャケットもそのブランドだった。
俺「いいな、俺も好きなブランドです。」
お客さん「そうなんだ、私もお気に入りのブランドなんだ。今日はセールやってたから買ってしまった。」
俺「めちゃ似合ってます。」
お客さん「痩せ形の長身だからこのブランドはぴったりでね。」
俺「スリム系だから良いですよね。」
お客さん「めちゃくちゃイケメンさんだね。」
俺「いや、そんな事無いです。あっシャワー出しっぱなしだ。」
お客さん「えっ?」
俺「寒いから温めるために」
お客さん「気が利くね。」
洋服の話で盛りがった。久しぶりになんか良い、久しぶりに素敵と感じた。
シャワーへ案内した。
シャワー同伴は含まれてなかった。だけど服の話をしたり、話口調も親近感が持てた。
俺も脱いで風呂場に入った。
お客さん「えっ、良いの?」
俺「話しが楽しかったからサービスしちゃいます。」
お客さん「浴室温めててくれるだけで気が利くと思ってたが、こんなイケメンに更にこんなサービスしてもらえるなんて最高。」
俺「絶対良い人だもん」
俺の身体に触れる時も「触って良いの?」って確認して来る。
今まで会った事無い感じの人だった。
無理矢理的な事は一切されない。可愛いねっ!と沢山言ってくれた。
全てが終わったら
お客さん「延長したいな、サービスしてくれたからご馳走したいな。」
俺「嬉しい!!行きたいです。」
マネージャーに電話を早速したら、次の予約がこんな時に限って入ってた。
俺「次の予約が入ってました。」
お客さん「そっか、せめて食事だけでも出来たら良いんだけど。」
俺「次60分ですから、片付け入れて1時間半待ってもらえますか?。」
お客さん「君が良いなら待つよ。場合には60分新たに予約入れておこうか?」


俺は何?その4

  • by 黒髪草食系男子 at 6月10日(水)13時47分
  • Number:0610134729 Length:4396 bytes

後で分かっただが、ウリ専ボーイと付き合ってた人、ウリ専システムを理解して、店と俺の事を考えてる人だった。
俺は久しぶりに他者と食事ができる、そしてもっと一緒にいたい人だった。店のシステムなんかどうでも良い、とにかく早く一緒に食事がしたかった。
次の予約を片付け、部屋を片付け、マネージャーに売り上げ金を渡した。
事務所を出て電話しようとしたら、お客さんの方から電話があった。
お客さんはSさん
Sさん「終わった?創作居酒屋を予約してあるから、○○で待ち合わせしよう。」
俺「直ぐに行きます。」
嬉しかった、ちゃんと待っててくれた。都合の良い事しか言わないお客さんの方が多い。俺の甘えが原因だが、この人はと思ってた人に捨てられた。
親にも捨てられた俺だ。
食事をしながら色々な話をした。
Sさん自身も辛い経験があり、本当に俺が来るのか心配だったと言う。
Sさんが色々心配するのが分からなかった。
Sさん「こんなイケメンがしかもまだ19才が、こんなオヤジの相手してくれるとは思っても見なかった。」
俺「俺もお客さん口先ばかりだから、本当かどうか心配してた。」
Sさん「こんなのに付き合わせてごめんな。」
俺「服の話とか楽しかったし、もう少し一緒に居たかった。」
Sさん「嬉しいな。他のボーイ指名してたが、R君で本当に良かった。ほとんどがイメージと違うから。R君を見た時に驚いたよ。」
俺「もう少しで20歳ですが、正真正銘の実年齢です。」
Sさん「それにもビックリした。年齢のわりに気が利く子だなって思ったよ。R君の様にイケメンで若い子って何かにつけお金だし、相手を弄んでバイバイだから。」
俺「俺はそんなことしません。」
Sさん「また指名して良い?」
俺「直接でもいいです。」
Sさん「それは良くない。ちゃんとルールは守ろう。」
俺「はい、絶対に俺だけにしてください。」
Sさん「R君以外は考えられ無いよ。もっと色んな所へ食べに行きたいね。マッサージって出張無いのかな?。」
俺「マネージャーに頼んでおきます。次はいつ?」
Sさん「出来る限り近いうちに」
俺「絶対ですよ!」
終電ギリギリになり次の約束を誓った。
直ぐに予約を入れてくれた。しかも出張としてだった。
そのまま帰れる様に、後が入らない様にだ。
ずっと会いたかった。会える日を待ってた。
口先ばかりの人も多い、不安が無かった訳ではないが、Sさんに会いたかった。
マッサージで指名してくれながら、Sさんとは毎回デートを繰り返してた。
クリスマスイブにSさんから予約が入った。
毎回食事をする為だけに俺を予約してくれるSさんに何かして上げたく、俺は車に乗って待ち合わせ場所に向かった。
Sさんは大好きなブランド店で、俺が成人式や卒業式に着る為のスーツセットを選んでくれ、クリスマスプレゼントにしてくれた。
一緒に選んで試着してって、幼い頃以来だった気がした。ワクワクした嬉しかった。
お父さん?って気持ちなのか?とにかく一緒に居たい。
買い物をしながらめちゃはしゃいだ。何だかすごく幸せを感じた。
俺「今出来る御礼!!ご飯の前にドライブしよっ!」
Sさん「えっ?自分の車⁇」
俺「中古の安物だけど、今はこんな事しかしてあげれないけど、乗ってください。」
Sさん「マジ良いの?」
俺「こんな事しか出来なくてごめんなさい。」
Sさん「こんな事って、マジで嬉しいよ。でも他のお客さんにもするの?。」
俺「しないよ、Sさんだからだよ。」
Sさん「私の事を信じてくれて嬉しい。ありがとう。」
Sさんがなんでそんな事を言うのかその時は分からなかった。
ボーイはとにかく金だもんね。お客さんだって金を払ってるんだからだよね。
後から後から気付いて行った。
Sさん「こんなイケメンに優しくしてもらい、クリスマスイブを楽しめるの幸せだ。」
俺「Sさんと一緒にクリスマス嬉しいです。」
俺の希望通り、しゃぶしゃぶのお店を予約してくれてた。
一緒に鍋するって本当に久しぶりだった。
とりあえず何時も出張マッサージで呼んでくれる。マッサージしなくていいの?と聞いた。
Sさん「イケメンで気持ちの優しい子と一緒に過ごせるだけで幸せだよ。」
Sさんに俺も様々な事を話す様になってた。
家の事や親や妹のこと、専門学校の事も俺は全て話した。
Sさん「やっぱりそうなんだ。」
俺「やっぱりって?」
Sさん「専門家では無いが、本職以外に幾つか役職してるんだ。だから、DV受けてたり、ネグレストで育った子との関わりあるんだ。R君の優しさってなんだろって思ってた。シャワーで浴室を温めてくれてだよね、そしてさりげなく自分をアピールしてたし、私が他の人を指名することさせたくなかったでしょ。」
俺「はい、俺だけのSさんで居て欲しい。」
Sさん「親はネグレストだったんだね。親からの愛情を受けずに育ったんだね。」
俺「うん」
Sさんが言うことは全て当てはまった。
Sさん「R君を大切にしたいと思った。」
俺「俺とやりたいとは思わなかった?」
Sさん「そりゃ、やりたいないは嘘になる。イケメンだし魅力的な所は沢山ある。だからこそ、やるんなら本当に愛し合いたい。R君もずっと辛い思いをして来たんだろ、信じて裏切られて,信じて裏切られて来たんだろ。勿体無いよ、R君はすごく良い子じゃないか。そんな良い子と金だけの関係にしたく無い。」
俺「やっと会えた気する。Sさんと居るとめちゃ幸せって感じる。」


俺は何?その5

  • by 黒髪草食系男子 at 6月10日(水)21時54分
  • Number:0610215409 Length:5998 bytes

俺は俺は、とにかくSさんを俺だけのSさんにしたかった。
やっと新年を迎えた。そしていよいよ成人式を迎える。
祖母が母親に対し手紙を書いた。母親の居場所は分かってたが、祖母には伝えてなかった為、祖母から母親へ渡す様に頼まれた。
母親へ連絡すると手紙なんて要らないから、今読んでくれないかと母親は言った。
俺は封書を開いて手紙を読んだ。
祖母の手紙「○○さんお元気ですか、、、Rの事は成人式を迎えるまで見て来ました。Rもこの春は、専門学校を卒業し社会人となります。Rは貴女に親権があります。私もそろそろ老後を考える歳になり、これからはRの事は貴女が責任を持ってください。貴女は母親です、貴女へお返しします。」
そう言った内容だった。
母親「おばあちゃん、何?都合の良い事ばかり言ってるの?R、貴方がしっかりしないからでしょ!さっさとおばあちゃんの所を出なさい!。」
都合の良い事を言ってるのは母親だ!出ろと言われても俺には何も無い。一応は美容室の勤務も決まっては居たが、一人暮らしが出来るだけの給料は無い。更にバイトなんかする余裕も無い。
そして、一応は奨学金で専門学校に入ったが、別の科目も取った為に卒業までに追加費用を払わないといけなかった。
家を出ないといけない、追加金も払わないといけない。
俺は行き詰まった。頼む先も無い。祖母には散々に迷惑をかける事をしてる。
高校時代、祖母が何度も学校に呼び出されてる。俺も祖母には言えない事を散々にして来てる。
ウリ専の予約が入れば学校をサボって行ったり、とにかく何もかもをごまかし続けて来た。
Sさん?Sさんしか無い。
Sさんは何時も出張で来てた。年末からは俺もSさんの泊まるホテルから学校に行ったりもしてた。
Sさんの予約が入った時、俺はSさんに思い切って全てを伝えた。
Sさん「出張の度にホテルだったから、ホテル代わりの部屋を借りようと思ってた。私も使うけど良い?。」
俺「当然です。俺もSさんと一緒に居たい。でもそれだけじゃないんです。追加費用を払わないと卒業出来ないんです。」
Sさん「えっ?なんで、、、」
俺「誰にも頼め無いんです。」
Sさん「お母さんとかお父さんに責任あるんだから,一度頼んでみてご覧。美容室勤務になればしばらくは車には乗れないし、車も一度処分しないといけないよね。」
俺「はい」
その時、はいとは言ったが、母親は祖母からの手紙を拒否するくらいの人、父親は父親で何もしないくせに、俺が何かをするとただ殴るだけ。
数日考えたがどうしようも無かった。Sさんに頼むしか無い。
Sさんは了解してくれ、母方の親戚として学校に追加金を納めに行ってくれた。
何もかもをSさんに助けられた。
住む所もSさんは俺の勤務先に近い所を選んでくれた。
東日本大震災が起きる少し前、卒業式の前にSさんとの生活が始まった。
俺はまだマッサージボーイを続けてた。Sさんに様々なことを頼んでおきながら、マッサージボーイで生活費を稼いでた。
卒業旅行もあった。贅沢してた為にカードローンもあった。
ウリ専やマッサージのボーイで稼ぐ金って、ギャンブルで稼ぐのと同じ。足りなくなれば身体売っちゃえば良いって感じ。
店の掲示板の俺の写真を更新するとマネージャーから連絡があり、直ぐに俺は撮影に行った。3月からはいち早く店での研修も始まる。
休みも週一となる。マッサージ部門よりウリ専部門の方がわりが良い。
浅はかな考えで俺はまたウリ専へ登録した。
遂に卒業式の前日となった。
Sさんも出張で来てた時だ。部屋の中の家電は全てSさんが揃えてくれてた。
前夜になって卒業式に着るシャツが無い。ドンキーまでも考えるが足がない。
Sさん「何とか間に合わせるしか無いだろ。」
そう言うと一枚だけあった白シャツを洗って乾燥機に入れて、食べに行く時間も勿体無いからと、乾燥させてる間に夕食を作り始めた。
Sさん「シャツもコンビニで売ってるが、Rはサイズが微妙だろ、あのシャツでも探しに探して見つけたシャツだよな。」
俺「そうだった。あのシャツは明日の為だったんだよなー」
Sさん「そう言うこと。」
Sさん買い置きしてくれてた食材使って料理作ってくれた。
Sさん「在るもので作ったから大した物じゃないし、美味しく無いかも知れないが許して。」
俺「全然、手作り嬉しい。」
祖母の所に居ても、俺は好き勝手ばかりしてたから、ほとんど外食だった。母親は作る人じゃなかった。美味しかった、嬉しかった。
Sさんはアイロンまで用意してくれてた。
乾燥機からシャツを取り出すと、クッションをアイロン台の代わりにして、シャツにアイロンをかけてくれ、クリーニングから仕上がって来た様に、買って来た時の様に綺麗に畳んでくれた。
Sさん「出来上がり。」
俺「買って来たみたい。」
Sさんは母親もしてくれなかった事をしてくれた。
俺「着るの勿体無い。」
Sさん「何言ってんだ、明日の為に頑張ったんだ。」
俺「うん、今日はここに飾っておくね。」
俺はいつの間にか童心になってた。父親も母親もしてくれなかった事を、Sさんは全てしてくれた。新居に置く家電製品を選びに行った時、家電量販店では新入学、新社会人のための一人暮らしフェアしてて、家族連れで選びに来てた。
その時に俺は「皆んな家族で来てるんだ」と呟いた。
Sさんは「この二人も店員さんからは親子に見えるんじゃないかな。今日は親子で良いじゃない?。」
俺「親子かぁ、良いね。」
Sさん「私はRが幸せなら嬉しいよ。Rの事を愛してるから。」
俺「うん、俺って幸せだよね。」
他の親子連れが羨ましくも思えたが、俺の事を考えてくれてるSさんが居ると思ったら、すごく幸せになった。
そして俺の為に食事にアイロン、Sさんが大切な人になった。
恋なのか?なんなのか?とにかく愛する人になってた。
Sさん「明日卒業式を迎えたら,これからは社会人だ。特に美容業界は色々在る。ウリ専、マッサージで来るお客さんと出会す事もあるだろう。ゲイビを観てる人も来るかも知れない。もう身体を売るのは辞めなさい。」
俺「でも、美容師の収入なんて知れてる。」
SさんはカバンからDVDの束を取り出した。パッケージを見るとそれは俺が出た全てのDVDだった。俺自身、出てるが観た事ない。
Sさん「つらいんだよ、Rさぁ、お前がこうしてさらけ出して、他の奴らと愛の無い事をしてるのつらいんだよ。私はRを大切に思って来た。大切だから無闇な事はして欲しく無い。自分がやって来た事を観るか?。」
俺「嫌だ、観たく無い。」
Sさん「確かに、私とRの出会いはDVDと変わらない。でもな、Rは私に取って大切な人になった。大切だからここまでして来た。」
俺「俺もSさん大切だよ。」
Sさん「じゃあ私を大切に思ってるなら、もし私がR以外の子と仲良くしてたらどうだ?」
俺「嫌だ、Sさんは俺だけのSさんだ。」
Sさん「Rは親に捨てられ、様々に裏切られて来たんだろ。だから私はRを大切にして来た。R自身も自分を大切にして欲しい。」
俺「でも、俺なんて安物だよ。」
Sさん「安物ならここまでしない!」
俺「安く無い?俺は安く無いの?」
Sさん「安く無い。大切なRだ。」
今まで言われた事が無い言葉だった。Sさんは俺を抱きしめた。
何度も言えない。親にも抱きしめられる事は無かった。
ウリ専では散々に抱きしめられる事はあったが、決して心地良くは無かった。
初めて味わう感触だった。


俺は何?その6

  • by 黒髪草食系男子 at 6月11日(木)15時57分
  • Number:0611155716 Length:3662 bytes

Sさんと俺は何なんだろう?。
俺は何時も一人だった。家族がまだ存在してた頃も、俺と妹は何時も祖父母の所に居た。大きくなるにつれ、妹は生意気になり俺を避ける。家族が崩壊したら俺も家には寝るだけに帰る。友達と言う友達は居ない。連んで悪さをしてた連中は居たが、親友と言える友達は居ない。早くに性に目覚めた俺は、中学生の時にはマンコを追っ掛け、連中から何でお前はあんなヤツとと言われる女とでも平気でSEXしまくってた。
ゲイビデオのスカウトをされるまで、俺は常にマンコに突っ込んでた。
所詮は安物の俺だ、バカな女とばかりだ。バカな女は夢中になってくれる。俺の思い通りをしてくれる。
バカ女とバイトで俺は友達とは過ごしてない。
ゲイビデオに出た時、喋った事も無いヤツにバレてた。
ノンケで出てる。それ以上は何も無かったが、そいつにバレるより学校に知られる方が怖かった。
やはり俺は何時も一人だった。
明かりが点る家を見ながらあの家では何をしてる?何時もそう思っていた。
Sさんは常に居た訳じゃ無い。俺は愚痴の様に「ただいま」「お帰り」と独り言を言っていた。
ドアを開けると電気が点いてる。Sさんの靴がある。
俺「ただいま〜」
Sさん「お帰り」
疲れてるのに、すごく心が弾んだ。
Sさんが居る時は必ず夕食を準備してくれてる。
ご飯を食べながら俺,研修中の事を夢中で話した。
Sさん「そうかぁ、そうかぁ、頑張れよ。」
頷きながら俺の話を聞いてくれた。
Sさん「Rは今、幸せか?」
俺「研修大変だけど幸せだよ。」
Sさん「もっと幸せになれよ。」
俺「今でも十分幸せだよ。」
Sさん「Rはずっと不幸だった。捨てられ、利用されて来た。」
俺「利用?」
Sさん「社会ってやつは利用だよ。Rは顔も身体も良い。R自身も悪かった、金欲しさにDVDに出たりウリ専ボーイで金に負けたよな。でも、Rの顔や身体が良い為に、社会はそれを利用したんだ。」
俺「そうなんだ」
Sさん「これからは腕が勝負だ。技術を磨き技術で認めてもらえる人にならなきゃダメだよ。」
Sさんは俺が出たDVDや動画を持ってた。
Sさん「私はRが大切だ。ずっと傷ついて来た。自らも傷つけても来た。だから私はRを守ってやりたいと思ってる。」
俺「もうしない、もうしないから、ずっと一緒に居てよ。俺は幸せだから、ずっと一緒に居てよ。」
Sさん「一緒に居るよ、だけど努力して腕を磨いて、立派な美容師になり、本当の恋愛をしなさい。Rはこれからだ。更にもう一度、家族を取り戻してご覧。私は足長おじさんのままで良い。」
俺「嫌だ、俺はSさんの彼氏になれる様にする。俺を捨てないで!」
Sさん「今すぐじゃない、ちゃんと立派になれ。」
どうしてSさんがそんな事を言ったのか俺にはその時は理解出来なかった。ただSさんから離れたくなかった。
後からわかったが、俺の生まれ育った環境への情けが、Sさんを動かしてた。いつか俺が出て行くだろうと思ってたそうだ。
Sさんウリ専ボーイと付き合ってだんだよな。出した金は捨て金と思わなきゃやってらんないよな。でも俺は違う。Sさんは俺のSさんだ。
2週間の研修期間は長かった。
当時はまだマッサージボーイに登録してたから、爽やかスポーツ青年風にしてた。
俺は母親似で、女顔とも言われ見た目は草食系男子だった。
動画配信の方では名前は付かず、草食系男子とされてた。
下北にスタジオがあるゲイビデオの会社では、名前が付けられこんな俺でも、DVDの売上が1位の時もあった様だ。
Sさんが来てない日は、近くの牛丼屋やファーストフードで夕食を済ませて帰宅してた。何時もの様に牛丼を食べ、コンビニに寄ろうとした時、ゲイビデオの名前で呼ばれた。
俺「○○じゃないし」
キモ中年「○○だよね、間違いじゃないな。」
なんとなくだけど、DVD観て俺をウリ専に買いに来た人だ。
ゴム無し中出しを許してしまった人だ。
何も知らなかった。ゲイビデオでやってんじゃんと言われて仕方なくだった。
俺「何ですか?」
キモ中年「この辺に住んでるの?時々、牛丼屋行ってるよね。」
俺「関係ないでしょ!」
キモ中年「お金必要な時言ってよ、出して上げるから連絡して。」
携帯番号書いた紙を渡された。
Sさんの言葉を思い出した。俺は社会人になるんだよな、下手な動きは出来ないんだ。
黒髪を茶髪にし髪型を一新させた。
Sさんに全て報告をした。
Sさん「大丈夫だったか?お仲間はしつこい。Rはそれだけ大変な事をしてしまってるんだよ。」
俺「そう言うことか〜」


俺は何?その7

  • by 黒髪草食系男子 at 6月11日(木)16時50分
  • Number:0611164922 Length:3662 bytes

Sさんと俺は何なんだろう?。
俺は何時も一人だった。家族がまだ存在してた頃も、俺と妹は何時も祖父母の所に居た。大きくなるにつれ、妹は生意気になり俺を避ける。家族が崩壊したら俺も家には寝るだけに帰る。友達と言う友達は居ない。連んで悪さをしてた連中は居たが、親友と言える友達は居ない。早くに性に目覚めた俺は、中学生の時にはマンコを追っ掛け、連中から何でお前はあんなヤツとと言われる女とでも平気でSEXしまくってた。
ゲイビデオのスカウトをされるまで、俺は常にマンコに突っ込んでた。
所詮は安物の俺だ、バカな女とばかりだ。バカな女は夢中になってくれる。俺の思い通りをしてくれる。
バカ女とバイトで俺は友達とは過ごしてない。
ゲイビデオに出た時、喋った事も無いヤツにバレてた。
ノンケで出てる。それ以上は何も無かったが、そいつにバレるより学校に知られる方が怖かった。
やはり俺は何時も一人だった。
明かりが点る家を見ながらあの家では何をしてる?何時もそう思っていた。
Sさんは常に居た訳じゃ無い。俺は愚痴の様に「ただいま」「お帰り」と独り言を言っていた。
ドアを開けると電気が点いてる。Sさんの靴がある。
俺「ただいま〜」
Sさん「お帰り」
疲れてるのに、すごく心が弾んだ。
Sさんが居る時は必ず夕食を準備してくれてる。
ご飯を食べながら俺,研修中の事を夢中で話した。
Sさん「そうかぁ、そうかぁ、頑張れよ。」
頷きながら俺の話を聞いてくれた。
Sさん「Rは今、幸せか?」
俺「研修大変だけど幸せだよ。」
Sさん「もっと幸せになれよ。」
俺「今でも十分幸せだよ。」
Sさん「Rはずっと不幸だった。捨てられ、利用されて来た。」
俺「利用?」
Sさん「社会ってやつは利用だよ。Rは顔も身体も良い。R自身も悪かった、金欲しさにDVDに出たりウリ専ボーイで金に負けたよな。でも、Rの顔や身体が良い為に、社会はそれを利用したんだ。」
俺「そうなんだ」
Sさん「これからは腕が勝負だ。技術を磨き技術で認めてもらえる人にならなきゃダメだよ。」
Sさんは俺が出たDVDや動画を持ってた。
Sさん「私はRが大切だ。ずっと傷ついて来た。自らも傷つけても来た。だから私はRを守ってやりたいと思ってる。」
俺「もうしない、もうしないから、ずっと一緒に居てよ。俺は幸せだから、ずっと一緒に居てよ。」
Sさん「一緒に居るよ、だけど努力して腕を磨いて、立派な美容師になり、本当の恋愛をしなさい。Rはこれからだ。更にもう一度、家族を取り戻してご覧。私は足長おじさんのままで良い。」
俺「嫌だ、俺はSさんの彼氏になれる様にする。俺を捨てないで!」
Sさん「今すぐじゃない、ちゃんと立派になれ。」
どうしてSさんがそんな事を言ったのか俺にはその時は理解出来なかった。ただSさんから離れたくなかった。
後からわかったが、俺の生まれ育った環境への情けが、Sさんを動かしてた。いつか俺が出て行くだろうと思ってたそうだ。
Sさんウリ専ボーイと付き合ってだんだよな。出した金は捨て金と思わなきゃやってらんないよな。でも俺は違う。Sさんは俺のSさんだ。
2週間の研修期間は長かった。
当時はまだマッサージボーイに登録してたから、爽やかスポーツ青年風にしてた。
俺は母親似で、女顔とも言われ見た目は草食系男子だった。
動画配信の方では名前は付かず、草食系男子とされてた。
下北にスタジオがあるゲイビデオの会社では、名前が付けられこんな俺でも、DVDの売上が1位の時もあった様だ。
Sさんが来てない日は、近くの牛丼屋やファーストフードで夕食を済ませて帰宅してた。何時もの様に牛丼を食べ、コンビニに寄ろうとした時、ゲイビデオの名前で呼ばれた。
俺「○○じゃないし」
キモ中年「○○だよね、間違いじゃないな。」
なんとなくだけど、DVD観て俺をウリ専に買いに来た人だ。
ゴム無し中出しを許してしまった人だ。
何も知らなかった。ゲイビデオでやってんじゃんと言われて仕方なくだった。
俺「何ですか?」
キモ中年「この辺に住んでるの?時々、牛丼屋行ってるよね。」
俺「関係ないでしょ!」
キモ中年「お金必要な時言ってよ、出して上げるから連絡して。」
携帯番号書いた紙を渡された。
Sさんの言葉を思い出した。俺は社会人になるんだよな、下手な動きは出来ないんだ。
黒髪を茶髪にし髪型を一新させた。
Sさんに全て報告をした。
Sさん「大丈夫だったか?お仲間はしつこい。Rはそれだけ大変な事をしてしまってるんだよ。」
俺「そう言うことか〜」


俺は何?その8

  • by 黒髪草食系男子 at 6月12日(金)09時23分
  • Number:0612092336 Length:4069 bytes

少しずつだが自分のやって来たことの重さを感じた。
ここでの名前の通りの髪型をやめ、茶髪にしてイメージを変えた。
母親似の女顔と言われる俺の顔は、髪を伸ばすと中性的な雰囲気になり、この顔は地味な服でも派手な服でも対応した顔だ。
髪を染め、伸ばすと韓流スターの様になった。
Sさんと生活を共にする上で、身長差はあるが体形が似てる為、パンツの丈以外は共通する。しかも同じブランドがお気に入りだ。
下着は全て共有となってた。俺はSさんと同じ物を身に付けたかった。
特に下着はお揃いの物を身に付けた。
朝起きて風呂入ってが日課。料理を作ってくれてるSさんの下着をチェックした。
さりげなく同じ物を身に付ける。
風呂でゆっくりし過ぎ、慌てて風呂から出ると拭きむらが出る。
Sさん「背中まだ濡れてるぞ!」
Sさんは俺の全身を拭いてくれた。
Sさん「Rは本当に綺麗だ!綺麗なんだから大切にしなさい。無闇やたらなことはするな。ここも大切にな!。」
研修研修で抜く暇、余裕も無かった俺のチンコは朝勃ちがおさまらなかった。
Sさん「Rを見てるだけで満足するな。笑」
俺「お揃いで行く!」
Sさんはハグしてくれ「今日も頑張れ。」と言ってくれた。
研修期間も終わり店への配属となった。
美容師国家試験の結果は諦めていた。
Sさんの気遣いがあったから、俺はそれで幸せでも居た。
美容室激戦区の場所にある店は、休む間もなく先輩より早く入り、閉店した後も先輩からの指導や片付けをし、帰るのは深夜近くになってた。
Sさんが一緒が当たり前だった。今度はいつ来る?とSさんを待ってた。
昼休みもほとんど無い。Sさんが居る時は弁当を持たせてくれたが、居ない時は勿論に無い。Sさんは定期的にパンを届けてくれた。
冷蔵庫には常に食べ物をストックしてもくれてた。
そんなある日、先輩から突然に「俺、イケメン嫌いなんだよな」と言われた。
それ以来、先輩から何かある度に「おい、イケメン。ちょっと来い」とか言われる様になった。
Sさん「Rは嫉妬されてるんだな。目立ってしまうからな。せめて服装だけは地味にしておこう。」
俺「そうする。」
Sさん「ところで国家試験の結果は?」
俺「落ちてるって。ツレの一番成績が良かったヤツが落ちた。」
Sさん「一応は見て見なきゃ!」
俺「たぶん、おばあちゃん家に届いてると思う。」
休みの日に俺は久しぶりにおばあちゃん家に戻った。
Sさんを外で待たせ、俺に届いてた郵便物を取った。
俺「ばあちゃん留守だったけど俺の郵便物置いといてくれてた。」
国家試験の結果があった。
俺「落ちてる」
Sさん「見なきゃわからない」
俺は恐る恐る開けて見た。何と合格してた。
Sさんはハグして「おめでとう、Rは素質あるんだよ。」そう言い何度も褒めてくれた。
しかし、この合格が更なる悲劇を生む事になる。
先輩の中には、数回受けてやっと合格した人や、まだ合格して無い人も居た。
俺が卒業した専門にしても、美容専門としては名高い専門でもあった。
「おい、イケメン」が加速した。ちょっとミスしても「イケメン何やってんだ、見てくれだけかよ!」と言われた。
先輩「その顔売って客捕まえて来い。」
  「なんなら身体で客捕まえて来い。」
美容業界もゲイが多いとはSさんが言ってた。先輩の中に俺の昔を知ってる人が居たのかも知れない。
住んでる場所も店まで歩いて数分、とりあえずは親戚が借りてる所にルームシェアさせてもらってる事にしてた。
当時の給料じゃ住めない場所だ。寮の様なのもあった。2畳ほどの部屋が仕切られた物だった。俺は贅沢をしていたのだ。
Sさんの言葉を思い出し、それ以来はSさんと一緒の時は店や関係者が居そうな場所を避ける様になった。
それでもとにかくSさんと一緒が良かった。
週一の休みにはSさんとスパに行ったり、買い物をしたりしていた。
仮性包茎の俺に対しSさんはズル剥け。大人だなって気になる。
時にSさんが勃起してるのを見る。
俺「勃ってる!」
Sさん「当たり前だろ、Rが綺麗過ぎるんだ!!」
俺「俺とやりたい?」
Sさん「やりたく無いと言ったら嘘になる。Rは魅力的だ、DVDの相手役やRを抱いた人が羨ましいとは思う。だけど私はRと本当に愛し合えるまではSEXはしたくない。」
俺「俺、一緒に居たい。ずっと一緒に居たい。それは本当だからね。絶対捨てないで!Sさんの彼氏になれる様にする。」
Sさん「とにかく今は一流になる事。」
俺「うん、頑張る」
Sさんに何もして上げれない、女とも男とも簡単にSEXをして来たのに、俺はSさんに何も出来てない。そしてSさんも俺の事を褒めてくれるのに、SさんはSEXを要求しない。
研修期間を含め、3カ月を迎える頃だった。丁度、Sさんも来てくれてた。
閉店する前後から調子が悪くなった。帰ると震えが止まらなくなり、寒くて寒くてたまらなくなった。
Sさんに抱き抱えられる様にベットに横になる。
高熱でうなされた。身体が動かない。
Sさんは着替えさせてくれ、大量の汗を常に拭いてくれてた。


俺は何?その9

  • by 黒髪草食系男子 at 6月12日(金)13時26分
  • Number:0612132652 Length:2389 bytes

もう限界まで来てた。
翌日には熱は下がり、Sさんが作ってくれたお粥を口に入れた。
涙が溢れた。泣きたく無いのに、涙が溢れた。
Sさんにすがり付いて泣いてた。
Sさん「とりあえず休む連絡はして行う。」
俺「耐えれない。辞めたい。」
Sさん「辞めてどうする?」
俺「もう少し考えたい。」
Sさん「とりあえず、熱が下がらないから暫く休む事は伝えておこうよ。」
俺「うん」
とりあえず3日休みをもらう事はできた。結局はSさんにわがままを言い、店を辞める事にした。
Sさんは心配して通ってくれた。説得をしてマツエクの勉強をする事にし、Sさんの援助をもらってた。
Sさんは俺を心配して、療養を兼ねて温泉旅行へも行った。
すごくSさんに甘えたかった。Sさんを更に独り占めしたくなってた。
車を用意してもらい、俺はSさんの運転手をすると言った。
元々、車は好きだ、車と居ると忘れる事ができる。
Sさんの運転手する事は、Sさんを束縛できる。
Sさんが都内に居る同級生と待ち合わせしてる事がわかった。
Sさん「友達と会ってくる。」
俺「送るから!俺も一緒はダメ?」
Sさん「ちょっと聞いてみる。しかしどう紹介しようかなぁ?」
俺「一緒に行きたいんだ!」
Sさん「じゃあ息子って事にするか?別れた女房の子。」
俺「息子、うん」
そうやって俺はSさんに貼り付いた。
会議でSさん来てる時も、流石に会議は出れないが、送って行って待ってた。
Sさんの会議が終わる頃には直ぐにLINEして、Sさんを別の誰かと一緒にさせないようにした。
Sさんが別の誰かと会うのが嫌だった。Sさんは俺のSさんだ。
Sさんとの約束、彼氏になる!しかしそこにどうしても思いが行かない。
彼氏?でもSさんの事は愛してる。Sさんは俺だけのSさん、絶対に他の人を愛して欲しくない。
また震えが止まらなくなった。涙が溢れた。でも約束は約束だ、どうしたらいいのかわからない。
泣きながらSさんに電話した。
俺「約束を守れない。ごめんなさい。」
Sさん「そうか、それは仕方ないね。」
俺「でもね、でもね、、、」
Sさん「私はRを捨てないよ。Rはずっと辛い思いして来た。Rが私を捨てたいなら私はそれに従うよ。お母さんの所に帰るならそれで良い。おばあちゃんの所に帰るならそれで良い。」
俺「嫌だ、彼氏になれないけど、Sさんとはずっと一緒に居たいんだ。俺はSさんと別れたく無い。」
Sさん「R、私と居て幸せか?」
俺「幸せだよ、だからずっと一緒に居たい。」
Sさん「わかった、親子になろう。」
俺「何もしてくれなかった親とは違う、Sさんは親以上に親だよ。一生一緒だよ。」
Sさん「一生一緒かぁ。」
俺「一生一緒。」
Sさん「わかった。」
俺はその言葉を聞いて安心したのか?何かが憑依した様になった。
Sさんをとにかく独占した。
俺のありのままの姿をさらけ出した。幼い頃から得られなかった愛を独占しまくった。
Sさんが他の誰かに会う時は必ず一緒に居た。


俺は何?その10

  • by 黒髪草食系男子 at 6月12日(金)19時00分
  • Number:0612190032 Length:4450 bytes

ありとあらゆる所について行った。
Sさんが俺以外の人と会うのが気になり、俺はSさんを常に追っかけた。
何もかもがSさんと一緒が良かった。飲み物を買う時もSさんとシェアした。
別々の物を頼み、必ず半分ずつ食べた。時にはSさんのを横取りした。
Sさんの食べ掛けが食べたい。Sさんも俺の食べ掛けでも「Rのならいいよ」と言い、常に間接キス状態だ。色違いだがお揃いの服を着て出かける事もした。
俺はまだ自分自身が分かって無い。自分はノンケだと言う気持ちが強かった。
Sさんはと言うとバツイチのバイだ。
Sさんが周囲から言われ結婚話が浮上した。同時にSさんの知り合いの所へ行かないといけない時があった。
Sさん「周りが煩くて、再婚も考えないといけなくなりそうだ。」
俺「嫌だ!絶対に嫌だ!再婚するなら母さんとして!」
俺はSさんの再婚を反対した。
Sさんは俺を捨てるのでは無く、Sさんの友達に俺を紹介し、Sさんが直ぐに動けない時は、Sさんの友達を頼る様にの図らいだったが、俺はSさんの再婚話と様々に交差してしまい、Sさんに捨てられてしまうんだと思ってしまった。
それから過剰になった。Sさんの幼なじみがニチョでゲイバーしてた。
Sさんはカミングアウトして無い。幼なじみの誘いでSさんがニチョに行った。
俺は今どこに居る?とSさんを探した。Sさんを見つけ俺はSさんの手を握って離さなかった。
Sさんを俺だけの者にしたかった。
元々に車が好きだった俺は、中古車の売買が出来る様に登録した。
売買をするオークションに入札出来る様に契約した。
何かしなきゃと言う焦りもあった。
Sさん「するならば、今の車を売却してそれを元手としなさい。」
Sさんにせがんで購入してた車は、プレミアがつき購入金額より高く売却出来た。
仕入れた車は手直しなど必要だったりで、結局は赤字になり、遂には借りなければ維持すら出来なくなった。
売れたら返すから、売れたら返すからとSさんに借りまくった。
金銭面だけでも随分と甘えた。家賃も全てSさんが支払ってる。
もう甘えれない。そんな時に歳上女性から声を掛けられた。
とても優しくしてくれた。聞けば離婚をし、子供を旦那側に取られて寂しいと言う。
何もしてくれなかった母親だが、心の何処かで母親を求めてた。
そしてズルズルとその女性と関係を持ってた。
その女性には車の仕事をしてるとは言ったが、それは赤字だらけでSさんの援助に頼ってるとは言え無い。更にSさんも失いたくない。
どうにかして金を稼がないとと、Sさんに内緒で又貸しをした。
そして俺はその女性の何処へ転がり込んだ。
俺の考えることは浅はかだ。必ずバレてしまう。
バレない様に必死だった。Sさんがいつ来るか?更にSさんにも甘えたい。Sさんに捨てられてしまう。Sさんが来る日を度々聞いた。
Sさんが来る日は又貸しをした相手を追い出し、俺は女性に大切な人が来るからと言い外泊。
そんな日々は長続きはしない。俺は最悪な状況に追い込まれた。
女性から妊娠と流産を告げられた。大丈夫だからとゴム無しでやってる。
ヤバイと俺は女性に対して必死になった。
SさんはSさんで「まだ出させる気か?」と言われるし、Sさんが来ても女性に縛りつけられて身動き出来ない。四方八方に嘘をつきまくった。
Sさんもおかしいと感じてる。
Sさん「Rが居ないなら良いや、発展場にでも行って来るかな?」
俺「遅くなるけど大丈夫だから」
もう本当に大変だった。
Sさんの怒りが爆発した。電気が止まった。
俺「電気止まったよ」
Sさん「どうせ居ないんだろ、今度は払う、今度は払うって、幾ら車の支払いさせてるかわかってんのか!」
俺「払うから」
Sさん「この前行ったら、お前の荷物じゃなのが沢山あったぞ。それに督促状まで来てたぞ。」
俺「あれ友達のを預かってるだけだから」
もうこれ以上は頼めない。どうしたら良いのか?。
俺はまた高熱を出した。
Sさんに熱が出てるからと言い訳をした。
Sさんは前回の時を知ってる。Sさんの友達が心配して来てくれた様だが、俺は其処には居なかった。
全て見透かされてた。
Sさん「○日に引越し屋を頼んだから、友達の荷物とか返しときな。Rの荷物もまとめておきなさい。」
前日に行くと既にSさんは来てた。荷物をまとめていた。
Sさん「全部○○へ送る。Rはこれからどうしたい?。幾ら言ってもなかなかお前は理解しない。次から次へ催促してくる。しかもこの督促状は何だ?どうやって払うんだ!」
俺はSさんについて行くしかなかった。
女性には車の仕入れに行くと嘘をつき、Sさんの乗って来た車に乗り込んだ。
Sさんの主の住まいはちょこちょこ行ってはいた。
しかし、女性からは連絡が来るし、Sさんの監視はあるし。
そしてその日は来た。
俺にではなく、Sさんの電話を調べSさんに直接電話したのだ。
女性との話は朝まで続いたそうだ。
朝、Sさんは俺を叩き起こした。
Sさん「無責任な事はするな。するのならちゃんと責任を取れる様になってやれ。」
Sさんは俺の胸ぐら掴んで言った。
俺「わかった責任取る、出て行く!!」
出て行くと言っても金もない。
俺「考えて来る!車貸して!」
出かけて女性に電話した。女性は出なかった。
行く所も無く取り敢えず帰る。
俺「帰る!」
Sさん「帰るなら帰れ!」
Sさんは俺に金を投げつけた。
Sさん「オークション登録会費だ!それを払わなきゃいけないんだろ。それを使って帰れば良い。お前はこの半年で幾ら使わせたのかわかってんのか?。」


俺は何?その11

  • by 黒髪草食系男子 at 6月13日(土)13時35分
  • Number:0613133529 Length:5440 bytes

Sさんも女性もごまかしてた。
家を飛び出したが帰る場所は無い。帰る金もない。
Sさんの所へ戻り「責任取るから帰る!」と喰ってかかった。
Sさん「帰りたいなら帰れ!」
俺に金を投げつけた。その金は今日迄に支払いしなければならない金だった。
俺は息が出来なくなった。過呼吸が始まった。
Sさんは俺を抱きしめ「お前だけが悪いんじゃない。お前をちゃんと育ててやらなかった両親、お前を甘やかせた私も悪い。」と言って背中を摩り続けてくれた。
どんどん涙が出て、俺は号泣していた。
Sさんの胸の中で号泣した。号泣しながら嗚咽が上がった。
ゴボゴボと俺の中から吐き出される。ずっとSさんの胸の中にいた。
何かが飛んで行った。そしてSさんを見上げた時に光が見えた。
Sさん「R、良い顔をしてる。美しい可愛い表情だ。」
渡された鏡を見た時、自分でも信じれないほど、今日迄と違う顔をしてた。
Sさんに再び抱きしめられた。
俺「大好きだ。一生一緒に居てくれる?」
Sさん「ああ、ずっと一緒だよ。」
その時、俺の事を一番に考えてくれた、Sさんとおばあちゃんの事だけが頭に浮かんだ。Sさん「これが本当の愛だ。おばあちゃんもRの事を一生懸命に育てて来た。」
俺「好きだ、大好きだ。」
Sさんに再び抱きしめられながら、Sさんの愛を感じた。
Sさんのシャツは俺の涙とヨダレでびしょ濡れだった。
しばらくSさんの所で過ごし、Sさんが祖母と話し合い、祖母の所で生活するようになった。
派遣で仕事をする様になったが、母親が癌に侵される。母親が飼ってた犬の世話もあり、母親の所から、母親の看病をしながら、派遣の仕事をした。
一時は母親が危なかったが幸いに治癒した。
母親が治癒した瞬間、男が現れ母親は「もういいから」その言葉だけで俺は去ることになった。再び母親に捨てられた。
Sさんはずっと見守ってくれてた。常にSさんと連絡を取り合ってた。
祖母の所へ戻り生活が始まった。
Sさんは祖母と常に連絡を取り合ってた。
俺が仕事で居なくても、祖母を訪ねて来てくれてた。
俺と会う時はいつも宿泊先のホテル。一緒に食事をして宿泊し仕事に向かった。
俺「一緒に暮らしたい。」
Sさん「毎回ホテルも面倒だな。」
しばらくしてSさんは再びマンションを借りた。そして再びSさんとの生活が始まった。しかし、俺は仕事で身体を痛めた。仕事が困難になり転職をするしか無かった。
バカな俺、友達の紹介で始めた仕事がデリヘル配送だ。
本当に俺はバカだ。様々なことがあり結局は警察に勾留される事になった。
直ぐに駆けつけてくれたのはSさんとおばあちゃんだ。
Sさんが直ぐに弁護士を世話してくれた。
勾留中にSさんに手紙を書いた。Sさんが面会に来てくれた時、俺は泣いてた。
Sさん「こんなガラスが無ければお前を殴り飛ばしたい!」
俺「ごめんなさい。」
ただそれしか言えなかった。Sさんのお陰で不起訴処分となり、勾留が解かれた。 
やっとSさんと生活を始めたが、そこには居づらく契約解約となり、再び祖母の所へ戻った。
Sさんは俺と会わなくても、祖母と会う事はしていた。
祖母「Sさんは実の息子以上に息子みたいに感じるわ。」
俺「父さん以上に父さんだよ。」

それから1年が過ぎ、俺も紹介で会社社長の運転手として職に就いた。
不規則な為に実父を保証人とし部屋を借りた。
Sさんの所へ預けてた荷物を一緒に運び入れ、新たな生活を始めた。
Sさんとは出張の度に待ち合わせ、一緒に食事をしたり、一緒にスパに行ったりした。
社長の運転手をしてる時までは良かった。
しかし、車を回送中に巻き添え事故を起こした。
社長の計らいもあり、配属先を変えて勤務となる。
Sさんから「これからはちゃんと金を貯めなさい。この車を使い捨てるくらいまで使いなさい。」クリスマスプレゼントとして軽自動車をもらった。
しかし、俺の悪い虫が騒ぐ。
常に社長に合わせ行動してたが、配属先が変わり午後出勤、服装自由となった。
自由を得た俺はSさんの言葉を無視し、更にカードを使いまくった。
昨年末、母親が亡くなった。母親が亡くなるまで、母親と会わないと決めてた。
母親の癌が再発した時、その度に母親に呼び付けられ看病させられてた。
看病する度に母親は俺に罵声を吐いた。仕方なく母方の祖父に押し付けたが、祖父と母親は犬猿の仲だ。結局はまた男に縋った。
俺は何度も母親に裏切られた。大嫌いな母親だったが亡くなった瞬間、母親からの自爆が解かれたが、やはり寂しくないかと言うと寂しい。
母親から得られなかった母性を探してた。
バカな俺は再び厄介な女性に引っかかり、SEXの対象にされた。
Sさんからの連絡を避けた。再びSさんに嘘をついた。
Sさんは2度ある事は3度あると言う。
今その通りとなった。
Sさんの忠告を無視した。Sさんをまた避けた。
Sさんには全てバレてる。Sさんだけじゃない、実父にもバレてる。
Sさんから手紙が来る。Sさんからマスクや消毒液が届いた。
この携帯電話だけがSさんと繋がってる。携帯電話の支払いはSさんだ。
支払いがあるから切れて無い。
Sさんの手紙「R元気か?、全てバレてるんだ。Rが好きな様に生きたいなら好きに生きなさい。しかしちゃんとケジメだけは付けよう。自分が思うように生きたいなら、ちゃんと私を捨てなさい。Rが私を捨てればRは自由だ。自分の責任で自分の思うように生きれる。携帯電話を送り返してくれたら、私はそれを終わりとする。一生一緒に居たいがそれがRの決断として受け止める。」そう書かれてた。
更に「Rが決断してくれたなら、私も新たな人生を始める。誰かを見つけて行く。」
俺は意地を張ってる。再びにまたSさんに嘘をつき、Sさんを困らせてる。
Sさんに会いたい、Sさんは一生一緒の人だ。
Sさんの手紙「Rは二面性があるな。人格を統一出来て無い。本当は優しい幼い面のある可愛い子なのに、意地を張ってしまうと暴走してしまうな。欲張りだよな。ちゃんと心のケアをして行こう。成長なんてしなくていいから、意地を張らず先ずケアして行こうよ。一緒にケアして戦って行こう。」と言う手紙もある。
Sさんに会いたい。俺は何?
以前にSさんから言われた。Rの射精は男でも女でも変わら無いと。
積極性は女だが、射精の飛び方や量は変わらないと。勃起も男でも女でも変わらないと。俺は愛情不足をSEXで満たされ様としてるだけだと。
何度も失敗を繰り返して来た。何度も失敗を繰り返してるのに、Sさんは見守ってくれた。今も俺が背いているのに、Sさんは居てくれてる。
俺は何?
Sさんに会いたい。Sさんにまた抱きしめられたい。
母親は亡くなり、実父は居るが何もしない関わりたく無い人。
Sさんだけが俺を見てくれてる。

終わり


俺は何?終わりに出来なかった

  • by 黒髪草食系男子 at 6月17日(水)16時18分
  • Number:0617130331 Length:3792 bytes

東京アラートの段階が引き下げられたが、俺は結局は引きこもってる。
職を結局は失ったのだ。また身体を売るしかないのか?とも考え始めてもいる。
東京なんかにしがみつき生きてる。ごまかしてしまった事、嘘を付いてしまった事を、必死に更にごまかして、隠そうとしてる。
現在は実父に頼み保証人となってもらったが、大変なのは失敗をしてしまった。
ここを出る場合、かなりの修繕費が必要になる。
Sさんはこの部屋を見てる。この部屋を見た上で祖母に伝え、祖母から実父に連絡が行った。実父は動く事はしない。大丈夫と言うととりあえずはごまかせた。
しかしSさんと祖母はごまかせない。
ごまかせないから、俺は逃げてるのだ。
Sさんから荷物が届いた。俺の好きな瓶詰めのフレークや佃煮、お菓子などが入ってた。そして手紙があった。
全てSさんの言う通りなのだ。何もかもが見透かされてる。
しかし、また俺は東京にしがみつこうとしてる。
嫌、自分を受け入れ様としてない。
バカだ、バカな事をしてる。またバカな事をしようとしてる。
身体を売ることに抵抗は無い。俺は女とも男ともSEXはできる。
結局は愛なんて無い。女とも愛なんて無い。女とのSEXにも飽きた。
しつこいババァのSEXは面倒だ。単に甘えたかっただけ。
俺はやはりビジュアルだけのヤツだ。コロナで若干体脂肪が増えたが、スリムな割に筋肉質、甘いマスクのイケメンと言われて来た。チンコも包茎だがそこそこデカイと言われやる。甘えたな俺はおばちゃんには受ける。
30歳過ぎた女で俺の様なヤツを構ってくれるのは、ほとんどが訳あり女だとSさんは言う。この前まで居た女もそうだろう。
俺が素ッ裸で風呂から出ると、女は喜んで股を開く。ウリ専してた時もSEXを求めない年寄りは俺の素ッ裸を見て楽しみ、触って射精見て楽しんでた。
所詮は俺は見てくれだけのヤツだ。
黒髪草食系男子が、、、と動画配信の会社では言われたが、草食系男子は見た目だけで、女にはヤリチン、男にはヤリケツマンなヤツが俺だ。
俺は自分だけのヤツだと思う。俺を含め俺に言い寄る人は、俺の顔と身体目当てだ。
俺の甘えさえ許してくれたら、金をくれたらこの身体をどうぞご自由に、そう思う俺が居るのは間違いない。愛?Sさんが言う愛ってずっと理解出来なかった。
身体を大切にしろ、見世物にするな、無闇な事をするなとSさんはいつも言ってた。
ずっと何故?どうして?と思ってた。
俺は何?再び身体を売ることを考える俺とSさんを待ってる俺。
女に飽きた?こんな俺だ女に利用されてた。
こんな俺だ、ビジュアルだけの俺に飽きたのは向こうだな。
ウリ専批判サイトにもビジュアルだけ買うなら目玉だがと書いてある。今でも検査すると出てくる。
こんな俺に、Sさんはずっと一緒に居てくれた。ビジュアルだけの俺なのに、Sさんはずっと一緒に居た。
俺もSさんといたいじゃなく居たい。ずっと一緒に居たい。
ブスでもババァでもSEX出来る。金を払ってくれたら男でも平気だ。
しかしSさんとだけは出来ない。嫌じゃない、Sさんが男だからじゃない、金を払ってくれても、Sさんとは出来ない。
Sさんの手紙「思い通りにしたいならすれば良い。一生一緒だとRに言われ、私も一生一緒にRを見守って行こうと私は今も思ってる。しかしRが反抗し思い通りをしたいのならば、ちゃんとケジメだけは着けよう。このままダラダラはお互いに進歩は無い。
Rを見守って行くのをヤメ、自分自身を見つめ直し新たな私の人生を歩み出したいと思う。Rに代わる子を見つけても行きたい。だがな、私からRを捨てることはしない。Rが私を捨てなさい。支払って来た金銭はもう何も言わない。ただRに気持ちがあるならば、最後に最高のボーイをしてくれたら幸いだ。逃げるならば逃げなさい。逃げるならばこれ以上、他者を巻き込む様な事をしないで、自分の責任で行きなさい。お父さんに謝るなら一緒に謝る。Rが抱えてる金銭問題を、部屋の修繕費をお父さんに肩代りしてもらえる様に、私も一緒に頭を下げてやる。」
まだ色々書いてある。Sさんには一千万円前後の金銭を出せてる。
たった一回のSEXで全てチャラになる。思い起こせば、SさんとSEXは無い。ただ一度だけ、出会ったマッサージ店で互いにチンコを触り、触らせた。そして手コキでSさんを射精させただけだ。
たった一回で俺は逃れるのに、俺はやっぱりSさんを離したくない。
俺はSさんと居たい。一緒に居たい。
Sさんが他の誰かに思いを持たれたくない。
俺だけのSさんじゃないと嫌だ。
これが愛なのか?Sさんは大切な人だ。一生一緒に居たい。いたいじゃない居たいんだ。
終わりなんかにしたくない。


俺は何?終わりに出来なかった2

  • by 黒髪草食系男子 at 6月18日(木)11時45分
  • Number:0618114550 Length:3134 bytes

迎えに来て欲しい。捕まえて欲しい。
俺はSさんが来るのを待ってる。しかし逆らって真逆な事もしている。
4度目は無い。父親が最後の取手だった。今を父親が知ればもう父親は保証人を引き受けはしない。
もう東京には居れない。Sさんの所へ行くか祖母の所へ帰るかだ。
Sさんは地方の中心都市だ。何度も行ってるが俺はどうしても東京に居たかった。
カッコ付けたがりでもある。
バカな事を繰り返している。良い気にもなっていた。
その都度にSさんは俺を救い出してくれた。
Sさんにずっと守られて来てた。今でもSさんは俺を捨てることはしてない。
「逃ても良い、私を捨てなさい。」Sさん自らそう言うが、俺はSさんを失いたくないのだ。
幸せだった日々を思い出す。
SさんとSEXしては無いが、Sさんと裸の付き合いをしてた。
何かある度にSさんと銭湯やスパに行った。
風呂へ行き裸になると、Sさんに色んな話が出来てた。
俺は脱ぐ癖がある。普段はスリムな服ばかり着るが、夜になると締め付けから解放されたくなる。Sさんだけが俺に手を出さない。
美容師としてデビューした頃は、疲れてオナニーすらする気になれなかった。
まだ20歳の俺は、時々に夢精をしてた。
夜中のうちに裸になってた為、布団に染みをつけてた。
Sさんはいつも洗ってくれてた。
俺「汚くしてごめん。」
Sさん「Rのなら汚くないよ。しかし勿体無いよな。笑」
俺「勿体無いって?」
Sさん「Rの物だからな。飲んでみたいな。笑」
俺はいつもSさんの前で真っ裸を見せてた。
女たちにも真っ裸を見せてる。女たちは俺の真っ裸を見ると直ぐにやりたがる。
やらなくても必ずチンコに手を出す。
俺は身体だけのヤツだな。直ぐに有頂天にもなるバカだ。
ゲイビデオ出演だってイケメンと言われ、有頂天になって次から次へと出てる。
やたらと褒められた。ジャニ系のイケメンと言われた。
売上が上位となると、更にオファーがある。
俺は知らなかったが、ゲイビデオでの有名人とのSEXもした。巨根と言われる人だった。失神寸前にもなった撮影だった。
次から次へと何本も出てる相手と絡んだ。スタジオで撮影後に遊んで帰る事も度々だった。
俺のビジュアルと身体は芸術品らしい。
しかし俺は中身が伴わない。今も昔も変わらないバカだ。
使い捨ても当然だ。所詮はビジュアルだけのヤツと思うと涙が出てくる。
Sさんに会いたい。ただそれだけが頭にある。
とりあえず、父親は騙したがSさんは御見通しだ。
強制的にSさんが動いてくれるのを、俺は逆らいながらも待ってる気持ちもある。
誰とでもSEXして来た。ブスでもおばさんでも、おじさんでもSEXして来た。
フェラチオなんか、気持ちよければ男でも女でも構わない。
しかしSさんとだけは出来ない。
出来ないがSさんを他の誰かには奪われたくない。Sさんとなら食べ物だってシェアできる。Sさんの食べてる物が欲しくなる。
いつもシェアしてたのを思い出す。Sさんのを横取りしていた。Sさんがかじった後でも、何もかもが平気だった。
Sさんとはいつも密着してた。手を繋ぐ事もした。
俺は何?動画配信、DVDで俺のSEXをSさんは観てる。女との絡みが2ある。後は全て男とだが、俺のタチは3しか無い。後はオナニーとウケだ。
掘られながらも、俺の射精は飛ばしながらたっぷり出してる。
撮影の時も相手役から言われた。Sさんからは男女関係なく、タチでもウケでもフェラでも、俺のイク時の表情が同じで、射精の勢いと量が同じだとSさんは言った。
やはり俺はビジュアルと身体だけのヤツなんだ。
SEXはなんらかの利益を得る為だけ。
ノンケでもバイでもゲイでも無い。ただのバカなんだろう。
そんなバカでも、やはりSさんだけは俺は絶対に離したくない。Sさんが俺以外の人のものにはしたくない。ずっと繋ぎ止めてる。
背向いてても俺はずっとSさんを離したくない。