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天狗の厄落とし

  • by カリヤマ at 4月27日(日)10時09分
  • Number:0427100031 Length:10884 bytes

俺は 40歳の輸送系リーマンです。
今年は前厄にあたる年なので 厄落としをした時の話を聞いて下さい。

今年初め 大学時代の親友から連絡が来て
「新年会を兼ねて 久しぶりにみんなで集まらないか」と

親友2人と俺 大学時代 3人でよく遊んでいた。

最近は年に1~2回それぞれとは会っていたが 3人で集まるのは久しぶりだった。

通っていた大学の最寄り駅に集合し、近くのよく行っていた居酒屋に行って、あーだこーだ言いながら酒を飲んだ。

親友Aが「俺たち今年 厄年だよな? 」

俺「ああ 前厄だよなぁ」

A「みんなで厄除け行かないか?」

親友Bが「それなら 会社の先輩が 前に言っていたんだけど、面白い厄落としがあるらしいんだ」
「そこに行ってみないか? 詳しく聞いてみるよ」

俺とAは「うん、任せるよ」と

まだまだ話題は尽きること無く 会話の花が咲き
酔う程では無いが そろそろ出ようか と店を出た。

Aが「この後どうする? 久しぶりにサウナでも行かないか?」と

学生の俺たちが 飲んだ帰りや 遊び過ぎて終電を逃した時や 自宅に帰るのがめんどくさい時に よく行っていたサウナにやって来た。

学生時代はみんな痩せていたが、
Aは卒業してからどんどんと太り出し 今ではポッコリお腹だ。
Bは少し大きくなったが 中肉中背で
俺は身体を動かしているお陰か 肩幅や足腰はガッシリしているが 細い方だ

ハダカの付き合いをするのは本当に久しぶりで

あと 学生時代
当時からAのチンポは剥けていたが、俺とBのチンポは まだ半剥け状態で、剥いてもすぐに戻ってしまうので 半剥けのまま 俺もBも恥ずかしがる事無く タオルで隠さずに ブラブラさせていた。

俺は 今もまだ仮性包茎だが 剥いても すぐには戻らなくなったので、 サウナや銭湯では 見栄剥きをしている。

今日も パンツを脱ぐ時 右手でサッと皮を剥いておいた。

軽く汗を流し サウナ室に入り 3人並んで座った もちろん隠すこと無く タオルは尻の下に敷いた。

Aが「みんな大人になったな、全員ズル剥けだな」と

すると Bがニヤッと笑い
「実は 俺 いまでも半剥けなんだ」と爆弾発言をし 剥けているチンポの皮を戻した。そこに半剥けチンポが現れた。

Aが「たんだよ 見栄剥きかよ」とケラケラ笑い

そこで 俺も「実は俺も」と 右手で皮を引っ張り 半剥けチンポにした。

Aは「2人とも 見栄剥きかよ」と 3人で大爆笑した。



後日 Bから連絡が来た「天狗の厄落とし」て言うらしい
場所は教えてくれたけど、あとは行ってからのお楽しみだ と言われたらしい

俺たちは よく分からないが面白そうだなと そこへ行くことに決めた。 予約はBがしてくれた。

けど、なかなかの山奥にあるらしく 電車とバスを乗り継いで 山を登らないと行けなく 結構 体力を使うらしい。

俺は普段から マラソンやトレイルランニングをしているので 山登りは全然平気だが

2人はどうなんだろう

仕事の休みを合わせて 朝早く 近くの駅で集合した。

トレイルランニングの時もそうだが エネルギーを使うので 朝からお腹いっぱいにして行く 駅前の な〇卯で うどんを食べた 炭水化物摂取

電車で30分くらい バスに乗り換えて また30分山道を走り 登山口バス停で下車 なかなかの上り坂だった。

そこから ゆっくりと登り始め 1時間も登っただろうか、周りは鬱蒼と木々が生い茂り 人影も見当たらなくなった。

2人は 汗を拭きながら「しんどいよ もっとゆっくり頼むよ」と ブーブー 言いながら後ろをついてきた

少しペースを落として

更に 細い山道を登り続け 1時間くらい経ったかな

辺りは杉の木ばかりで それも大人2~3人で手を繋がないと 届かないくらい 太く大きな杉で
凄く 神々しい と言うのか 神聖で霊的な雰囲気がした。

2人も何とかついて来たが、既に汗びっしょりになり「もう厄落とし出来たんじゃないか」と言っていた

もうしばらく 登ると 目の前に 大きなお寺が現れ

目的地に到着だ

しっかし 大きな お寺だな それに 古そう
荘厳的? 幻想的? と言うのか 古めかしい

人の姿もぜんぜん見ない

中に入り 少し休ませて貰い

住職さんに 「厄落としで来ました」と予約した名前を伝えた

すると 奥から 男性が2人

1人は50代後半ぐらいか ロマンスグレーの頭髪でとても落ち着いた雰囲気のおじさん
もう1人は まだ20代だろうな 可愛い顔をした青年
2人とも 山伏の衣装を身に纏っている

その おじさんの方に案内され 長い廊下を進み 少し広い部屋に通された。

そこで、おじさんは「ようこそお越し下さいました、今日 お世話をさせて頂きます案内役の〇〇です。よろしくお願い致します」、若い子の方に目線を向け 「こっちはまだ 見習い中でして、よろしくお願い致します」と 2人して頭を下げて挨拶をしてくれた。

俺たち3人も「どうぞよろしくお願いします」と頭を下げた。


世話人は「では本日の大まかな御案内をさせて頂きます」
「まず 厄落としの衣装に着替えていただき
次に 最も重要な天狗様のお面をそれぞれに適した物を御用意させて頂きます
続いて 厄落としの準備を自ら行っていただき
最後に 厄落としの儀 を以まして終了とさせて頂きます」

「ではさっそくですが お着替えを。おひとり様づつこちらへ、残りの御二方はそのまましばらくお待ち下さい」と

世話人は部屋の奥にある扉を開け

Aを招き 世話人 見習い A と3人で入って行った

しばらくすると 扉の中から
「うぅ〜」とか「あぁ〜」とか 吐息の様な 呻きの様な声が聞こえてきた。

俺たちは「なんだ?何が起こってるんだ」と不安になった

多分 10分くらい経ったか 扉が開き 中から

真っ白なふんどしを締め 真っ白な法被を羽織り 手には天狗のお面を持った Aが出て来た。

ポッコリと出たお腹に白いふんどしが 凄く似合っていた
だが Aのふんどしの前袋が、この前サウナで見た Aのパンツの膨らみよりも 明らかに大きく見えた。

世話人が「では お次の方 どうぞ中へ」と

Bは立ち上がり すたすたと扉の中に消えた。

俺はAに「いったい何があったんだ?」と聞いたが

Aは「いや 言えないんだ 絶対言えない、けど 凄かった」とだけ言った。

今度は 扉の中から「おぅ〜」とBの声が聞こえた

俺は ますます怖くなってきた

数分後 扉が開き 中から

白いふんどしと 白い法被姿に 手には天狗のお面を持った Bが出て来た
やはりBも ふんどしの前袋が大きく膨らんでいた

次は俺の番か 怖いな

世話人が「お次の方 どうぞ中へ」と

俺は立ち上がり 恐る恐る 中へ入った

中は 3畳程の大きさの部屋で 前面左右の壁一面に 何段もの棚があり その棚には 無数の天狗のお面が所狭しと並べられていた。

世話人が「お待たせ致しました。では 衣装に着替えさせて頂きますので 今着ている物を全て脱いで頂けますか」と

俺は ふんどしと法被かと思い 服を全部脱ぎ パンツ1枚になった。

世話人「全てお願い致します」

俺は仕方なく パンツも脱いだ。

すると突然 世話人が俺の前に膝まづいて「失礼致します」と いきなり 俺のチンポを咥えた。

俺は驚いて 思わず腰を引いた

だが 世話人はぐいぐいとチンポに吸い付き
ジュポジュポと音を立て
べろべろと亀頭を舐め回し
今まで経験した事の無い とてつもなく気持ちの良いフェラだった。
俺は思わず「おぉ〜」と声が漏れた

俺のチンポは一瞬にして 天を衝くほど勃起した

世話人は すかさず 懐から 1本の物差しを取り出し 俺の勃起したチンポに充てがい 長さを測った

長さ「六寸」 太さ「一・五寸」

そして 足元にある箱から 1本の白い布を取り出し 俺の勃ったチンポを上に向け スルスルと器用にふんどしを締め上げ 法被を広げ肩に掛けた。

それから 壁一面に並んだ棚から ひとつ 赤い天狗のお面を取り 俺に手渡した。

その天狗の鼻は凄く大きく 鼻の横には墨で「六寸 × 一・五寸」と書いてあった。

世話人は「この天狗様を使う方は滅多にいません、ご立派ですね」と俺の耳元で囁いた。

天狗の鼻が俺のチンポと同じ大きさなのか。


扉が開き 元居た部屋へ戻ると、2人が俺の帰りを待っていたが 俺とは目が合わず 2人の目線は痛い程 ふんどしの前袋に突き刺さった

2人の前袋は もう膨らんでいなかった。

世話人は「では これから次のお部屋へ移動して頂きます こちらへ」と案内した

俺たちは 移動中 お互いの天狗のお面を見比べた

Aが俺に「お前の天狗の鼻デカ過ぎない?」

Bも「ホントだ デカすぎだろ、何センチあるんだよ?」と 騒いだ

3人で 互いの天狗の鼻に書かれた文字を確認し合った。

俺の鼻には「六寸 × 一・五寸」
Aの鼻には「四・三寸 × 一・二寸」
Bの鼻には「四・五寸 × 一・一寸」
と書いてあり

3つのお面を並べて見ても 明らかに 俺の鼻だけが ダントツにデカかった。

Aが世話人に「一寸て 何cmですか?」と訪ねた

世話人は「一寸は約3cmになります」と言うと

AB2人そろって「18cmかよっ」と叫んだ

奥の部屋に移動すると その部屋の中央には

背もたれのない腰掛けが3脚 並べられていて その前にはそれぞれ三方が置かれ その上に懐紙が敷いてあり 赤い漆塗りの盃が乗せられていた
右側の壁には 本棚があり何十冊と本が立て掛けられていて
その中の1冊をパラパラめくると 女のハダカ姿や陰部が 黒塗りも 薄ぼかしも モザイクもかかっていない 全てがリアルに写ったエロ本だった。

世話人は「それではここで 厄落としの御準備を自ら行っていただきます。」

「棚からお好きな本を数冊選んで、お席にお座り下さい。そして 天狗様のお面を顔に装着し 自ら珍棒をお擦りになり 盃に精液をお出し下さい」

Aが「それって ここでセンズリをかくって事ですか?」

世話人「はい その通りでございます。 その精液を厄落としの儀で奉納して頂きます。」

俺はびっくりしたが

Bは「面白そうじゃないか、それで厄が落ちるなら」

Aも「そうだな 一発出すか」

と2人とも エロ本を2~3冊選び 腰掛けに座った

俺も仕方なく 目の前の本を2冊取り 遅れて座った

世話人と見習いが俺たちの顔に 天狗のお面を付けていき 後ろに下がり 扉の前で正座をした

世話人「御準備が出来ましたら どうぞお始め下さい」

天狗のお面は視界が狭いが一応周りは見えるので エロ本も見る事が出来た

AとBは パラパラとエロ本をめくり ふんどしの前袋をずらし ポロンとチンポを取り出した

女のハダカや陰部を見て興奮して来たのか 2人のチンポが大きくなり始め ギンギンに勃起した

鼻とチンポ 上と下に同じものが2本づつ並んで
横から見ていると そうとう滑稽だ

俺はと言うと 女のハダカに全く興味がない(だってゲイだから) パラパラとめくるがチンポはピクリとも反応しない。 困ったなどうしよう…

そうこうしていると 隣から荒い息使いが聞こえてきて 横を見ると
Aが「あ〜 ぅ〜 出るっ」と 目の前の赤い盃を取り 盃の中に ドロドロと白い精子を出した。
赤と白のコントラストが綺麗に見えた。

その瞬間 部屋中に 栗の花のような 精子の匂いが漂った。

数分後 今度はBも「あぁ〜 イクッ」と赤い盃を取り 勢いよくドピュッドピュと飛ばした。

よりいっそう 部屋中に精子の匂いが充満した。

だが 一向に 俺のチンポはピクリともしない

もうイってしまった2人は 横から俺に「まだかよ 遅せぇな」と

そこで世話人が2人に「お済みになられましたら どうぞ 先程のお部屋でお待ち頂けますか」と 2人を部屋から追い出した

世話人は 若い見習いに向かって
「お世話して差し上げなさい」と言った

見習いは立ち上がり 俺の前にやって来て
足元に膝まづき ふんどしの前袋をずらして
ボロんと チンポを取り出した。

ペロペロ ちゅぱちゅぱ チンポに吸い付いた

めちゃくちゃ気持ちいい 可愛い
エロ本より 断然こっちの方いい

俺のチンポは どんどん大きくなり フル勃起した

18cmの天狗の鼻が2本 ふふふっ

見習いのフェラは さっきの世話人のフェラに負けないくらい気持ち良く

俺はもう我慢ができなくなり「イクッ」て言うのと同時に 可愛い見習いの口の中に 出してしまった

見習いは 赤い盃を取り ドロリと吐き出した。

俺は「ゴメンよ」と声を掛け
見習いは「ご心配ありません」と答えた

俺は ふんどしの中にチンポを収め 整えてから
2人が待つ部屋へ戻った


世話人は「それでは最後に 厄落としの儀 を致しますので こちらのお部屋へ」

俺たちは世話人の後について別の部屋に入った

その部屋には 恐い表情をした大きな大きな天狗の顔がドカッと祀られていた

世話人「それでは 大天狗様に厄を奉納して頂きます」

俺たちは大きな天狗の前に並び
付けているお面を外して
先程 出した精子を 天狗のお面の鼻に垂らし
大きな天狗の前に 奉納した。

世話人が「これで 厄落としの儀 を無事に終えることが出来ました、お疲れ様でございました」

俺たちは 世話人と見習いに「ありがとうございました」と感謝を伝え

着て来た服に着替え 山を下りた

寺に来る時は 上りがキツく 息も上がり 道のりも長く感じたけど

帰りは 思いのほかスイスイと楽に下れ 身体も軽く感じた。

やはり 厄が落ちたから 軽くなったのか

それとも 金玉が軽くなったからなのか

3人で 大笑いしながら 下った。




来年の本厄の厄落としは

ひとりで行こうかな。

見習い期間も明けているかも…


あなたのやさしさを、僕は何にD

  • by Tommy at 4月26日(土)22時25分
  • Number:0426221403 Length:1637 bytes

僕はドアに鍵をかけ、そのままもたれかかるように玄関に座り込み、込み上げてくる吐き気と、どうしようもない疲労感をどうにかやり過ごしました。しばらくそうしていて、なんとか立ち上がれるようになった僕は、急にものすごい後悔に襲われました。どうして、僕はあの手をしっかり握り返さなかったのだろう。きっともう、ナオキさんに会うことは、ない。

居ても立ってもいられなくなって、僕はドアの鍵を開け、靴のかかとを踏みつけたまま、夜の路地をナオキさんが向かうであろう駅の方へ駆け出していました。
さっき僕を襲った疲労感と吐き気はまだ残っていて、目の前がチカチカしたけど、僕は必死で人気のない線路沿いの道を走って、さっき見送った背中をようやく見つけました。バタバタという足音に振り返ったナオキさんが驚いた顔で、どうしたのと声をかけてきました。返事をしようとしたけれど、息が苦しくて喉には血の味がして、それどころじゃありませんでした。ちょっと待ってて、とナオキさんは自動販売機に小走りで行って、ペットボトルの水を買って戻ってきました。手渡されたのはいつも僕が飲んでいるブランドの水でした。震える手で水を飲む僕を心配そうに見つめるナオキさん。
ようやく喋れるようになった僕は、でも、なんて言ったらいいのかわからなくて、ただ黙って右手を差し出しました。ナオキさんは最初に会ったときみたいに、ほっとしたように微笑んで、僕の手を握り返してくれました。

僕は今度は強く、強く、ナオキさんの手を握り返しました。



僕が就職のために、ナオキさんと一緒の時間を過ごしたアパートを出て東京に行ってから少しした頃、一度だけナオキさんから連絡があって、奥さんと離婚したと知らされました。「トモヤには、この結末をきちんと伝えなきゃと思って」と書かれていました。僕は「伝えてくれてありがとう。それを聞いて少し残念です。」と返して、それからナオキさんと連絡を取ることは2度とありませんでした。


あなたのやさしさを、僕は何にC

  • by Tommy at 4月26日(土)22時14分
  • Number:0426221403 Length:2294 bytes

でもある晩、いつものように僕の部屋を訪れたナオキさんは、いつもと違って少し元気そうで、僕はなんの気なく「どうしたの、研究がうまくいった?」と聞いてみました。ナオキさんは一瞬はっとした表情を浮かべて、僕は嫌な予感を覚えました。そのまま何もなかったように、そうだよ、うまくいったんだ、とごまかしてくれればよかったのに、ナオキさんはまじめな顔で僕のほうに向き直ってこんなことを言いました。

「妻が、ずっと精神病院に入院してたんだけど」
耳を塞いでもう言わないでと叫びたかったけど、心とは裏腹に僕はナオキさんに「へー、それで?」と先を促します。

「最近ずいぶん状態が良くなってさ、退院してこれそうなんだ」
そう話すナオキさんの声色には嬉しさがにじんでいて、僕はそれを当然だと自分に言い聞かせる。家族が帰ってくるんだ、嬉しいに決まってるじゃないか。
でも、その続きは聞きたくない。だってそうなったら、ナオキさんが次にどうするかなんてもう分かりきっている。
「だから、しばらくこうやってトモヤのとこにお邪魔しにくることはなくなるよ。ごめんね、ここのところけっこう頻繁に来て迷惑かけちゃってたから」

迷惑なんて。ナオキさんらしい言い方だと思いました。大事な奥さんに負担をかけたくないから、こんな関係を終わらせたいとはっきり言えばいいのに。この人は全方位に優しい。辛さと寂しさを埋めるためだけの、うたかたの、ゆきずりの関係でしかない僕に対しても分け隔てなく、優しい。そしてそんなナオキさんを困らせてはいけない、と僕は瞬時に最適な返事を計算して、「そうなんだ、良かったね。僕もそろそろ就活で忙しくなりそうで、会う時間作るのが難しくなりそうだったんだよね」と言いました。

そう口にした途端に、ものすごい疲労感と、強烈な吐き気に襲われた僕は、「退院の準備とか忙しいんじゃない?体にうちの匂いがついてちゃダメでしょ、きちんとお迎えしてあげなきゃ」と、やはりなんでもないふうを装って言ったけど、もしかすると少しトゲのある響きになったのかもしれません。実際のところ、もうこれ以上なんでもないフリをするのに疲れた僕は、早くナオキさんに帰ってもらいたかったのです。これ以上一緒にいたら、言わないと決めた言葉を言ってしまいそうで。

ナオキさんは僕の顔を見ないで、そうだね、と呟いて立ち上がりました。いつも通り「ありがとうね」と言って、僕の部屋を出ていくナオキさんが、いつもと違って急に振り返り、手を差し出してきました。僕はもう手を握り返すのもおっくうになっていて、ぼんやりとその手を眺めていたら、ナオキさんの方から僕の手を引っ張り上げて、ぎゅっと強く握ってきました。ありがとうね、ともう一度言って、ナオキさんは部屋を出ていきました。


あなたのやさしさを、僕は何にB

  • by Tommy at 4月26日(土)22時10分
  • Number:0426221058 Length:1170 bytes

それからもときどきナオキさんと僕は、ワンルームのアパートで肌を重ねました。ナオキさんが僕の部屋に来るのは、奥さんとの間に何かとても辛いことがあったときだったんだと思います。いつでも表向きは飄々とした感じでしたが、ふと浮かべる表情や、まとっている空気には果てしない悲しみや疲労感、時には怒りや投げやりな感情が感じられました。

僕はベッドに腰掛け、ナオキさんは壁を背にしてクッションに座り、今では何を話したかも覚えていないような話をたくさんしました。そして、ふと会話が途切れたタイミングで、ナオキさんは僕の隣に座って、初めてのときのように僕の頬にキスをして、それを合図にして僕たちはお互いを求めあいました。疲れて裸で抱き合っていると、ナオキさんが「家に帰っても、トモヤの部屋の匂いが体からするからなんか安心するんだよね」と呟いて、僕はなんだかくすぐったいような気持ちになりました。

既婚者であるナオキさんとこんなことをしていてはいけなんじゃないかと頭の片隅では思いながら、辛そうなナオキさんが僕を求めている、ということを言い訳にして、僕はつかの間の甘い関係をむさぼっていました。実際ナオキさんも僕の部屋を出ていくときには、入ってきたときよりもいくらか元気になっていて、いつも「ありがとうね」と言って帰っていくので、僕はなんだか良いことをしているような気になっていたものです。


あなたのやさしさを、僕は何にA

  • by Tommy at 4月26日(土)22時08分
  • Number:0426220834 Length:1865 bytes

それから何回か、ナオキさんが連絡をくれたタイミングで僕たちは会って、同じように話をしました。話すたびに僕はナオキさんの眼差しや表情に惹き込まれていって、そしてナオキさんも僕に少しずつ心許していくような感覚がありました。

ある日、少しお酒の入ったナオキさんと自分のアパートで会ったとき、「トモヤともっと近づきたいけど、今さらどうしたらいいか分からないよ」と苦笑混じりに言われました。僕よりもずっと大人なのに、この人は何を悩んでいるんだろうと、僕は思わず笑ってしまいました。だって、こんな始まりの僕たちの関係に、何の遠慮が要るというのでしょう。

キスのひとつでもくれたらすぐにでも次のステップに進めるのに。そう伝えたら、苦笑いしたナオキさんは僕の頬にゆっくりと口づけて、「これでいいの?」と笑ったような困ったような顔で訊ねてくるのです。僕はもうたまらなくなって、ナオキさんに縋るように抱きつきました。

ナオキさんはその後、たくさんのキスを僕に降らしてくれました。頬に、額に、唇に、胸に。
僕は堪えきれずに思わず声を上げてしまいました。ナオキさんは微笑みながら、僕が気持ちいいポイントを的確に探り当て、撫で、さすり、口づけて僕を攻め立ててきました。
ナオキさんが僕の背中を撫でるたびに、今までに出したことのないような声が自分から漏れてきました。ナオキさんの指が僕のお腹を這うたびに、僕の身体はまるで別の生き物みたいにぴくぴくと震え、アソコの先端はぬるぬるになってしまいました。

たまらなくなってナオキさんのものを触ると、僕のと同じようにぎちぎちに張りつめて、熱く、そして濡れていました。ナオキさんも興奮してる…と思ったとき、ナオキさんが自分のものを僕の手に擦り付けながら「トモヤ…」と耳元で僕の名前を切なげに囁きました。
それを聞いた瞬間に、僕の背中をぞくぞくと何かが駆け上がってきました。あっという声が漏れたその刹那、頭が真っ白になるような快感と一緒に、僕は射精してしまっていました。

恥ずかしさが我慢できなくなって、僕は両腕で顔を覆って目を閉じていました。その腕をそっと解いてきたナオキさんと目が合うと、ふわっと微笑んで「可愛い」と言いながらおでこにキスしてくれました。