サイトコンセプト 詳細説明(1)
コミュニケーションの場


 私たちは、家庭や地域、職場や学校などで、多くの人たちと関わり合いをもって生きています。 その中で、一人ひとりが自分らしく生き、そして、他の人たちとともにみんなが充実した生活を送るためには、セクシャリティ(同性愛、異性愛をはじめとする性的な指向)にかかわりなく、お互いの個性が尊重されることが必要です。

 しかし、現実には、偏見からゲイが異常視をされたり、嫌悪や排除の対象となることがあります。 また、そうなることを心配して、ゲイであることを隠している人が大勢います。 その結果、自分がゲイかもしれないと気づいたときに、身近にゲイがいるケースは多くありません。

 そうしたなかで、ゲイであることを隠して生きようとして、ゲイの友達を作る努力をせず、社会的に孤立してしまう人もいます。 また、ゲイの友達を作ろうとして、セックスの相手を求める場に出て、セックスの相手は見つけたけど、ゲイの友達は作れなかった人もいます。 ノンケ(異性愛者)が、大勢の異性と話をする中で、話があう人と仲良くなり、時には、お互いに恋愛感情を育んで恋人になるのと同じような環境を、ゲイが手に入れるのは容易ではありません。

 

 そこで、このサイトでは、話が合うゲイの友達を作る場としてチャットを設けています。 また、目的にあった利用がされるよう、『チャット注意書き』を定めています。 ゲイの友達を作りたい人は、チャットに入ってみてください。


☆ 社会的に孤立してしまった事例

 Aさんは、中学生からゲイだと自覚していました。

 しかし、ゲイは地域社会の中で生活ができないと思い、ゲイであることを隠すだけでなく、他のゲイと会うことも絶対にしないと決めて生きてきました。

 Aさんは女性にまったく関心がなかったため、男性とつきあうことも、女性とつきあう事もありませんでした。

 若い頃は、友達が多かったそうです。 しかし、年をとるにつれて、友達は結婚したり子供ができて、友人づきあいが家族ぐるみのつきあいに変わっていったため、Aさんはその輪に入れず、親しい友人がいなくなりました。

 中年になってから、ゲイであることを周りに隠しながら、ゲイの友達とコミュニケーションをはかっている人も多くいることを知りました。 Aさんはネットを通じて、ゲイの友達を作ろうとしました。

 しかし、今まで誰ともつきあったことがなかったうえ、長年、親しい友人がいなかったため、人とのコミュニケーションの仕方を忘れていました。 メール交換をしても、図々しい人とか常識がない人と思われ、友人を作ることもできず寂しい思いをしました。

 

 なお、Aさんはその後、ウリセンに通って、お金を払って会話の練習などをして、今ではゲイの友人もできたそうです。 長年、孤独だった生き方を振り返り、早くゲイとコミュニケーションをはかっておけば良かったと思っています。

☆ セックスの相手しか見つけられなかった事例

 Bさんは、ゲイの友達がいなかったので、掲示板で友達を作ろうとしました。

 しかし、Bさんが利用した掲示板は、ヤリ目的の掲示板だったため、会った人から、「話をしてタイプじゃなかったらヤレなくなるから、先にヤろう」などと言われることが多く、親しい友達は作れませんでした。

 また、ヤリ部屋(セックスを目的にゲイが集まる施設)の存在を知り、通ってみましたが、そこでも、セックスができただけで、ゲイの友達は作れませんでした。

 掲示板やヤリ部屋に慣れて、性欲は満たされましたが、心を打ち明けられる友達できず、寂しい思いをし続けていました。